川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

壮年の衰え

ダブり買い

もう11月か。今日は1年のうちでもそんなに多くない、一片の雲もない清々しい空だった。昼時、ヴェランダ近くにしゃがみ込み、青空を眺めながら座薬を挿れた。内痔核の症状は大分マシになってきている。明日も天気は良いようなので、混むだろうが紅葉を見に行…

脱出する痔核

※今回は尾籠な話なので読み飛ばしてくだすっても結構です。ただ、漱石の未完の遺作『明暗』の冒頭だってそうなんですよ。 土曜日の夜に暴食し過ぎたのはたしかだ。壮年の衰えつつある器官がこらえきれず、夜半から酷い下痢が始まり、朝までに2度トイレに籠っ…

西丹沢

渋滞する東名高速の1台に、西洋人の中年男女が乗った黄色いスポーツカーがあった。幌を開け放し、ふたりともサングラスをかけ、女は金髪をたなびかせ、さすがにサマになっているなと思ったが、こんなのろのろ運転で季節外れの強い日光を浴びつづけて大丈夫か…

老いの微笑

久方ぶりにウレタン敷きのジョギングコースから対岸を撮る。最近とみに眼が悪くなって、スマホの文字が見えにくい。文庫の活字が見えにくい。事務所の地図が見えにくい。中文教室でノートをとっていても自分の書いた文字が見えにくい。かといってたとえばス…

皿の花

敬老の日。両親とHさんとかごの屋で昼飯。その後、父親が近いから椿山荘へ行こうと言い出す。滝の裏から。 バンケット棟のフォレスタとかいう喫茶でモンブランを食らう。花の皿というものはない、皿の花があるだけだ。コーヒーとセットで1,680円くらい。 実…

ガングリオン

昨晩は同業者との暑気払い。夕刻、事務所を出て自転車で駅に向かっていると涼しい風に顔を撫ぜられた。前方を歩いているサラリーマンの手には傘が握られている。関東に台風13号が近づいており、明日には上陸の恐れもあるという。 上野の居酒屋。座った向かい…

宵寝

昨日は昼職場にいる時から躰がだるくて、帰宅後、飯を食ったあと宵寝した。2時間ほどして起き上がると、だいぶ恢復している。やっぱり眠るのがいちばんだな。 大学の先生らが執筆した『東アジア海域に漕ぎだす3 くらしがつなぐ寧波と日本』(東京大学出版会…

伊達や酔狂

今朝、ふと思い出した。私の職場は今も28年前に通っていた中学校の附近にあるが、当時、隅田川沿いに建つその区立中学に、なかなか味のある顔をした初老の美術教師がいた。「長」の字が苗字についたと思うが、名前は忘れてしまった。戦前の生まれだったろう…

その夏の加齢による衰えの今は

死者120人超、安否不明80人超。「平成最悪の水害」とまで呼ばれるようになってしまった。親戚が広島にいるので、一昨日父親が連絡したが、被害はほとんどないとのことだった。 洟が垂れて、喉がいがらっぽいという症状が数日前からあり、改源をのんで職務に…

雨の四谷

友人たちと四谷の牛たん専門店へ。この店は食べログ等でも話題になっており、富田林出身のJが予約を取ってくれたのだが、メンバーが揃うまで店先で待ち、揃った順に席に案内される仕様だ。相席などを調整するのだろう。それほどまでに次から次、客が来る。 …

極東で禿げる。

1箇月前倒しの気候とも言われているが、湿気を含んだ強風に髪をなぶられながら、おれは去年の夏に行った飯田の天竜舟下りを思い出していた。あの時、安曇野滞在中はどしゃぶりの雨だったが、高速をしばらく走っているうちに雨は止み、伊那の辺りからは青空の…

情緒

早起きしたHさんがスマホで中国のポップスを流しながら家事などしていて、僕はとろんとしつつ寝床でそれを聴きながら、いいなと思うことがある。こういうのが中華系の「情緒」なんだよなあ、と。ジャ・ジャンク―の映画なんかでも台湾や香港のポップスが巧み…

場違い

雨上がりの上野を歩き、中国料理店へ。ここでHさんの仕事仲間Lさんと待ち合わせ。3人で昼飯。Lさんは常連らしく、彼女がささっと注文して、出てきたものを食べる。長春出身で標準的な普通話を喋り、また鈴を転がすような声なので、個人的にびんびんくる。 辣…

夕陽を眺めるように

2011年8月9日午後6時21分の夕陽。 タイトルバックの夕陽。 『スローなブギにしてくれ』は1981年公開。藤田敏八のフィルモグラフィに於いて重要な作品だと思われる。どこかで読んだが、本人も撮ったあと、わりと自信を持っていたらしい。ただ、興行的にはとん…

蛋黄酥

蛋黄酥(ダンホアンスゥー・塩漬け卵黄入りまんじゅう・塩漬け卵黄入りパイ)。まあ、どちらかといえば、パイです。酥はバターの意味だから。Hさんが昨日持ち帰ってきて、欽州市というのを知らなかったので、勉強しながら食いました。 朝、追われる時間のな…

嘔吐

大学時代の友人Y、Hと新宿で呑む。このふたりは元々東京や神奈川のダウンタウンに住んでいたが、現在は武蔵野地域在住で、ハズバンズだ。 珍しいという樽生ホッピーをぐびぐび飲みながら、赤ら顔のおっさんらの蘊蓄漫談とでも言うべきものが展開される。す…

松山城 

愚陀仏庵。2010年7月、土砂崩れにより全壊するも、現在は再建されているらしい。 2008年1月に閉店したラフォーレ。 2008年8月14日、松山城。もう10年近く前か。お盆休みにたいした予定も無かった私は、大学時代の友人が恋人(当時)と松山にいる時期を狙って…

マスクデビューとタダ飯。

今までかろうじてコップの縁でぷるぷる耐えていたか、或いはこぼれてもちょびっとだったのが、今年のこの数日で大量に溢れ出た。花粉症である。完全に発症した。就寝中に鼻が詰まる、洟が垂れる等の症状で起こされてしまう、起床したらしたで目脂で瞼が開き…

少年期

シンクに溜まっていた食器を私は洗い始めた。この位置から映像は見られないのだが、リビングにあるテレビでは平昌五輪の番組を流しっぱなしにしてある。水道の音にほとんどかき消されそうになりながら、興奮した実況アナウンサーの声がかすかに聞こえてくる…

伊豆伊東

東京から1泊2日でぺろっと行って帰ってこられる伊豆伊東へ。スーパービュー踊り子号のグリーン車に初めて乗る。これが予想以上に快適で、Hさんもにっこり。なにせシートが座り心地良く、前のスペースに余裕がある。服務員が回ってきて、おしぼりと飲み物の…

撫で付けのハズキルーペ

実家に帰った時、でかいレンズの眼鏡が裸のまま食卓に置かれていた。偶さか旅行冊子の小さな文字を読む必要があったので、どれどれこれが舘ひろしの拡大鏡かとかけてみた。 今日、事務所にハズキ ラージ(黒)クリアレンズ 1.6倍が届いた。実家の母親のもの…

高校ラグビー、または正月のライオン2

年明けは横臥してテレビでも観ようものならするすると時間だけが過ぎてしまい、あっという間に日が暮れ始める。今日などはその典型的な一日だ。まあ外は雨模様だったし、英気を養うために連休最終日を使うという口実で罪悪感を軽減できないこともないが。 午…

鵞足炎の旅

2014年7月19日、紋別。オホーツク空港の建物を出た瞬間になんて清々しい空気なんだと感動した。 紋別公園の展望台から、人口22,000余の街が一望できる。 篠原涼子主演の『アンフェアthe answer』(2011)が冬の紋別で撮影され、凍てつくはまなす通りも出てき…

漂泊者の歌

1:46

2008年2月11日、身延山久遠寺。菩提梯(石段)を上から。高低差104m、287段。今なら途中2回くらい休憩を挟まなければ、この太り肉の軀では登り切れない。苔に掌を置いている場合じゃない。 2017年11月20日、昨日読み終えた榎本泰子『上海 多国籍都市の百年』…

変哲もない話。

いよいよ晩秋といった趣きで、日中ぽかぽか陽気の日でも、朝晩は冷え込む。街路を行き交う人々の中にも外套を纏う人がちらほら出てきた。 私は寒さにはわりかし強い方で、まだ外套の類は着ていない。あとしばらくはこのままブレザーでいけそうだ。友人にもひ…

川からの風

川風が気持ちいいのう。 同業者のKさんが遠近両用眼鏡をつくったというが、実のところ私も最近は眼鏡をはずしてスマホを弄る有様だ。それに老人がよく言う例の、顔は浮かんでいるが名前が出てこないというアレを、我が身において体験するようになろうとは。…

普洱茶

普洱茶(プーアル茶)が脂肪吸収を抑制し、ダイエット効果があることは知られている。最近とみに基礎代謝の衰えを感じている。それで私は以前に台湾の茶館で買った普洱茶を台所の奥から引っ張り出してきて飲んでいる。 ひとつ面倒なのが、暗褐色の茶葉が円盤…

着色

昨日のお土産。 いつからか私の歯は着色しやすい。煙草は吸わないが、珈琲や紅茶、緑茶を随分飲んできて、30代半ば頃からだと思うが飲むとすぐに着色(ステイン)として現れるようになった。半年に1回位歯医者に行ってこそぎ取ってもらっている。歯の表面に…

地図

自宅及び事務所にある世界地図中の中国地図には诸暨も方正も載っていない。だから買った地図である。 悲しいかな、近頃眼鏡を外さないと細かい文字が見えにくくなった。老眼の初期症状である。 地図を広げている時も眼鏡を額にずらして腰を折り、紙に接近し…