川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

ガード下にて

今日は4月29日、昭和の日。久方ぶりの投稿をしれっとやる。東京は3回目の緊急事態宣言発令の最中ですか。

f:id:guangtailang:20210419125114j:image先々週の土曜日。御徒町のガード下に眼鏡のレンズ交換を頼んでいたやつを受け取りに行く。9年前に買ったフレームに嵌っていたレンズを、今かけている老眼鏡のレンズと同じものに変えてもらった。運転とパソコンの遠近両用だが、最近運転する機会はめっきり減っている。眼鏡と革製品については物持ちが良く、10年は余裕で使っているものがある。壊れなきゃ20年だって使いたい。先日このガード下にやって来た時、華さんが太い柱を廻って店先を覗きながら、「古老(グゥラオ)モノ多いね」と呟いた。その言い方には古ぼけたとか時代遅れといったネガティブなニュアンスが感じられる。彼女はおれがヤフオクで落札したバーバリアンラガーシャツの古着やペイズリー柄ネクタイにもあまりいい顔をしない。とにかくなんでも中古品については、「二手(アルショウ)大丈夫?」と不安視する。大陸の中古市場がどんなだか知らないが、向こうの観念で言っているのだ。ただ、広大でまるで均一でない大陸の二手がやばそうなのはなんとなくわかる気がする。

f:id:guangtailang:20210419125309j:imageラグビーの経験はないが、試合を見ていると己の肉体鍛錬にも気合が入る。

f:id:guangtailang:20210419125316j:image野獣紳士たち。

f:id:guangtailang:20210419125323j:image日活ロマンポルノ『哀愁のサーキット』(1972・村川透監督)をDVDで。上野のガード下のラムタラで買った。以前にも書いた覚えがあるが、動画配信で見られる作品をあえてこのガード下の店で買うことがある。躰を斜めにして陳列棚を行き来する狭苦しい空間。さすがに客はおれ以外にいちにんだけだ。店の入口に扉は無く、商品をわんさか並べて直に街路に接している。店内を流れる数十年前の音楽。電車の振動と音。令和3年、おれはこうゆう人間なんだと自分に言い聞かせているようなところがある。

洒落た映像でなかなか力の入っている作品なんだろうが、おれが好むロマンポルノじゃなかった。端的に言えばユーモアが足りない。台詞がクサイ。濡れ場が様式的過ぎる。峰岸徹がハンサム過ぎる(イケメンではなくあえてハンサムと言おう)。まあ最後のは別にいいのだが。Wikipediaの概要欄をみると、なかなか興味深いエピソードが載っている。

f:id:guangtailang:20210429191138j:image雨で少し肌寒いくらいか。今日は渋谷でMと会った。カーキ色っぽいクライミングパンツ姿がカジュアルで新鮮だった。上はヘザーグレーのタートルネック一枚で、こっちはネルシャツを羽織っていた。とりあえず軽く何か食べようと道玄坂ロイヤルホストに入り、クラフトビールを頼もうとして酒類提供停止の壁にぶつかった。

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