川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

隅田川

羊肉串

午後7時過ぎ、Hさんとウォーキングに出る。週4~5日ペース。昨晩は彼女とのあいだで修羅場が出来し、ふたりともろくろく寝ていないが、夜が明けて、つとめて平常にルーティンをこなす素振りを見せたから、私もそのように接し、過ごす。 日々是好日、すべて世…

京浜東北線

『風と共に去りぬ』は第5巻も終盤421頁まで読んだ。読了したら引き続き『謎とき『風と共に去りぬ』』に移るつもり。壮大な話は結局、スカーレット、レット、メラニー、アシュリの4人に収斂していくんだけど、これはなんて言うか、圧倒的な小説です。5日午後…

我的功劳

『風と共に去りぬ』は最終第5巻の150頁まで読んだ。昨晩帰宅すると上海人のおばさんがキッチンに立っていた。例の人だ。Hさんの知り合いで上海人のおばさんというのは何人かいるのだが、その中で私にいちばん親しく接してくれる人。茨城方面に一緒にドライブ…

ブルーグレイ

『風と共に去りぬ』は第4巻の339頁まで読んだ。夕食後、日課のウォーキング。時刻は午後7時過ぎだったが、まだ明るさが残っている。これがあと20分もすれば暗くなる。といって都会の空だから暗闇になどならず、ブルーグレイに薄い雲がたなびいている。ただ、…

薄闇の広場

『風と共に去りぬ』は第3巻の371頁まで進んだ。この鴻巣友季子さんの翻訳は先行するそれと比較されて毀誉褒貶の多いものらしいが、おれは全然気にならないな。スカーレットのアイルランド魂、直情径行、リアリストぶりがよく描かれているのじゃないかしら。…

西瓜

久しぶりに川の照りと言っていいものを撮りました。隅田川沿いの土手、ウレタン敷きのジョギングコースより。ごはん時に行ったからか、不思議に人がいませんでした。向かって左寄りのビル群は荒川区、川の向こうに渡れば墨田区、川に架かる橋の後方は足立区…

官能烏龍茶

埼玉県立川の博物館、〝荒川大模型173〟の源流の山々。数字は荒川の総延長距離(173km)だそうだ。 午前9時台に出発としようとしたが、突如バケツをひっくり返したような大雨になった。マックスにしたワイパーも役に立たず、フロントグラスの向こうに何も視…

風のバルコニー

6日。炎天下の外回り。キャップをかむり、顔の半分をマスクで覆っている。さらにメガネをかけているわけだからほとんど変装の領域で、お客や知人に出くわし挨拶をしても誰だかわからないようだ。キャップのイメージがわたしに対してないだろう。こちらが自転…

流星のように

潤一郎の未完小説「鮫人」(1920・大正9)を読む。バルザック的大作を目指して書かれ始めたとも言われるが、物語が進むほど散漫になり、深夜の浅草の描写で途切れた。同年、潤一郎は横浜の大正活映株式会社文藝顧問に就任しており、そっちが忙しくなったとか…

亀裂

早めの夕食を食べ終え、ウォーキングに繰り出す。ここ数日は低調で、トドメが昨日だった。仕事上の否応ない作業の一環で、駐車場の端に吐かれたゲロのような物体を片付けなければならなかった。午後の強い陽光が照りつけるなかでまず現場を確認するが、すで…

橋の上、日没、エレファントスキン

橋の上。墨田区、荒川区、台東区の境界。Hさん言うところのイェウスパ、すなわち業務スーパーへ買い物に行く。酸菜鱼をつくるため。神戸物産も神戸屋と同じで神戸市にあるわけじゃないようだ。そうですか。 ボーネルンドの紅いフリスビーを買ったので、夜、…

丝绸之路①

17日、晴天。気温も30℃近くありそう。思いつきでバドミントンのラケットとシャトルをリュックに詰め、荒川(放水路)の河川敷に行く。 なんとなく予想はしていたが、シャトルが風に流されて、思う場所に全然飛ばない。まともに打ち合えないからHさんもうん…

青空美容院

二三日前。晩飯を食べ終わり、隅田川沿いを浅草方面に向かって散歩する。こっちは久々に来たが、ブルーシートの段ボールハウスがかなり減った印象。それでもHさんは讨饭的人(タオファンダレン)に妙に興味を持つ。以前、餓死しないのかと心配げに言うから…

連休中の本と映画、それは満洲とロマンポルノです。

何日か前、ツイッターで目にした記事で、長野県が県外ナンバーのクルマの実態調査に乗り出しているというのがあった。写真が載っており、背に「長野県建設部」とある赤いベストを着た職員が、道路脇のパイプ椅子に座って往来を走るクルマを監視している。連…

アナウンス

26日。都知事は買い物するのなら3日に1回にしてほしいと要請しているようだが、我が家は大人ふたりなので2日か8日に1回と決めている。今日は自転車にリュックを背負い、1週間分の買い出しに行った。必要な主菜・副菜を買って17,000円くらい。スーパーの中で…

引っ越しを数える

昼。自宅で老干妈を混ぜ込んだチャーハン。食後、諸曁(浙江省绍兴市诸暨市)の緑茶を飲む。 先日の小旅行の際、車窓を流れる景色の中に昭和の趣きを見つけ、友人Jが「団地に住んでたなあ…」と呟いたのを皮切りに、今までに引っ越した場所を言い合い、数え…

隅田川のピクチュア

『順子わななく』(武田一成・1978)をFANZA動画で。この監督はロマンポルノを超えてもっと知られていいと思うのだが、Wikipediaの頁もつくられていないし、FANZA動画やDVD等で観られる作品もそれほど多くはない。好きな監督だけに残念なことだ。最近、阿佐…

口罩

夜。隅田川を渡り、地元の和食レストランへ。今日、Hさんは東京入管に5時間半滞在した。これはラグビーの試合が4試合まるまる入るほどの時間である。結果、3年の在留許可が下りたわけだが、彼女の心身の疲労を考えて外食に誘った。私も交付の窓口までは一緒…

海藻のように

夢をみた。川沿いのマンションに僕と弟とふたりで住んでいる。内装・設備は質素で、1970年代後半か80年代初頭みたいな趣きだ。われわれの年齢もどうやら若い。20代後半のよう。ベランダから見える川は明らかに隅田川で、眺められる高さと角度が、かつてほん…

猫の額

家の向かいの建売住宅の工事が終わりに差し掛かっている。木造3階建だから工事期間中も不快になるほどの騒音や振動はなかった。前面の狭隘道路にトラックが停まりぱなしになるのは鬱陶しかったが。この建売の右隣りに古ぼけた木造2階建の家屋があり、昔から…

安全第一

12日朝。隅田川沿いのプロムナードに行ってみる。強風にフードをあおられ、薄毛や顔面に雨が降りかかる。いつもと違う何かしら生臭いにおいが漂う。土手の道でせ〇しの男とすれ違ったが、他に人は見かけない。 11日夜。颱風の接近しつつある静岡袋井でオース…

老いの微笑

19日夜、隣接区同業者団体との会食でローストチキンが出る。どこかなまめかしいかたち。向かいの主催者側の若者が慣れた手つきで肉を裂いていく。こちらは切り分けられた塊をかじるだけで楽なものだ。ジューシーで実に美味。ただ、右側でばかり噛むのはやや…

ストレス

月餅を食らう。今週は職務上のあれこれで心身ともに疲弊して、帰宅後、暴食にてストレスを発散するありさまだ。この400kcal以上ある月餅も食後に2個ぺろりと平らげてしまい、Hさんに窘められる。こちとらアルコールも入っているので、皿に残っている卵黄の…

エアコンをパワフル運転に。

2、3日前、Hさんと口論があった。僕も彼女も顔を歪めて自説を言い立てた。きっかけはよくあるように些細なことから始まるから書いても詮無いことだが、それでも少し書くと、家の3階が暑過ぎる、夕方熱がこもり布団がほくほくしてとても横臥する気になれない…

濁流

区内のスポーツセンターで期日前投票を済ませ、帰りに眼下のプールを見やると遊泳者はほとんどいない。久しぶりの青空とはいえ平日の昼下り、気温もそこまで高くないのだからもっともなことだ。子供らの夏休みは20日からだっけか、その頃は台風の影響でまた…

歳末

新居の3階にベッドを据えましたが、クロゼットは全部Hさんが使っており、基本的に彼女の部屋です。それはこの家を最初にふたりでみたとき、2階の和室は好まない、特に畳の匂いが気になるとHさんが云い、それならあなたが3階、2階は私の書斎にするけれど、と…

橋場今昔

『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京2 台東区』(川本三郎・泉麻人 監修 deco)。昭和40年代、今から50年近く前に撮られた写真で、私もまだ生まれていないが、この頁を開いてしばらく眺めていると、あそこかなとめぼしがつく。私が高校生まで育った台東区北東部の…

黑白还是彩色?

ウレタン敷きのジョギングコースをウオーク。標高の高い場所はもう紅葉が見頃だといいます。先日行ったアルプの里はまだ全然でしたが、短い期間でめざましく色づくのでしょう。最近、ドコモのCMで一休さんのでかい仮面を被ったわけのわからないやつが流れて…

老いの微笑

久方ぶりにウレタン敷きのジョギングコースから対岸を撮る。最近とみに眼が悪くなって、スマホの文字が見えにくい。文庫の活字が見えにくい。事務所の地図が見えにくい。中文教室でノートをとっていても自分の書いた文字が見えにくい。かといってたとえばス…

切なさとだらしなさと

午後から晴れた。が、またぞろ台風が発生したらしく、その14号ヤギの進路が、僕が飛行機に乗る日まさにその空域を目指しているようなあんばいなのだ。困ったなあ。 会社をやめた恵子(山口百恵)が友人と不倫する元上司の岩淵(津川雅彦)に、「家庭にお戻り…