川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

過ち

やはりこれを書かなければ年は越せないと思うから書く。24日の夜、Mと会った。上野の千里香に事前連絡したのだが、金土日の2名の予約は受け付けていないという服務員の返答で、僕は定刻より早めに店に行って並ぼうとした。が、クソみたいな仕事が入り、結局…

紫のイルミネーション

22日夜。ミッドタウン日比谷にいた。ここには初めて来たが、都心らしい洒落た空間だ。時節柄人も多く、皆おめかししている。外は寒くてマスクの中で洟を垂らすほどだったが、こうやって見ると紫のイルミネーションはわりかし好き。同い年の女性と話したが、…

174+

M駅でSが黒のダウンコートを着て姿勢よく立っていると、それはもうすぐに目につく。ランフホを停めて、運転席から手を振る。彼女は乗り込み、九州土産の西郷どんの黒豚みそをくれる。 往路で事故渋滞。銚子には昼前に着くはずが、13時に近くなってしまう。…

四合瓶

昨晩はあまりない出来事ですが、仕事で知り合った女性と高架下の店で飲みました。オミクロン株が世界で増殖している中、日本の現状はそれほどでもなく、師走のイルミネーションも華やいでいますし、この機を捉えて行きましょうよとなったのです。業界組織の…

照らされつづけて

冬は天候が安定するから5日の日曜日が晴天なのは結構前からわかっていた。それにしてもいい天気だった。そのぶん、筑波山頂は人が多かった。老若男女、本格装備、軽装備、ふつうの恰好、ヒール靴、いろいろいる。Mにとっては久しぶりの山だという。 午前8時…

ひずむような

或る土曜日。午後4時15分。池袋サンシャイン60の展望台で。ちょうど日の入りが迫っていた。地平線がひずむような日没で、その場に立ち尽くし、しばらく見とれた。途中から涙が滲むのが自分でわかった。 周囲を見回すと、ここは随分と空いている。ほんとうに…