川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

ファさんの股間にモーラステープを貼る日々。16日に病院へ行って、経過は順調。ただ、完治までにはあと2、3週間かかるとのこと。松葉杖なしでも少しの距離は歩けるようになっている。ちなみに浙江方言か別の言い方か知らぬが、彼女は松葉杖を〈グァンバン〉…

蛮勇━愛を語るより半ケツで踊ろう━

〈セカチュー〉と呼ばれたブームを勿論知らないわけじゃない。2001年初版発行だが、当初はそれほど話題にならなかったというから、おれが知ったのはご多分に洩れず、100万部を突破した2003年、映画化・テレビドラマ化された2004年、そのあたりだろう。20代後…

セロリ

日本海側は大変な積雪だが、こちらは安定した晴れの日がつづいている。ただ、東京は圧倒的にコロナの感染者が多く、行き来の多い隣接3県とともに緊急事態宣言再発令のただなかにあるのだった。だから誰もが閉塞を感じている。 抄太郎は北千住駅にいた。改札…

1976年の玉のれん

5日、昼。高校ラグビー準決勝第一試合をJ SPORTSで観る。僕は僅差で東福岡と思っていたんだけど、逆の結果でしたね。東福岡は東海大大阪仰星との激闘の疲労が残っていなかったと言えば嘘になるでしょう。ただ、京都成章のピラニアタックルを褒めるべきかと思…

ぼんがぼんが

あけましておめでとうございます。應嘉麟(应嘉麟 イン・ジァーリン)です。私は泳ぐことが好きです。生まれてこのかた、脚をぼんがぼんが動かすことが好きです。気持ちいいから。ベッドの足下に備え付けられた玩具のスイッチをぼんがぼんが押すと点滅して音…

みずうみ

大晦日。午後、牛乳を切らし、買いに出る。防寒にエディ・バウアーのダウンジャケットを羽織り、中はパジャマ、裸足にスエード靴という珍妙な恰好である。近所の寂れた商店街に並ぶ書店は今日も開いている。ここには品揃えというほどのもないのだが、文庫本…

オレンジがかったぼわん

階段の滑り止めを1階から3階まですべての段に張る。住んで3年目にして初めてやったことだ。これを張らなかったからファさんが滑落したのだと少し考えたが、実際は逆なんだろう。ふたりとも3年間滑ったことがなかったから、これを張るという必要性が頭にのぼ…

骨折の夢

23日午後12時30分。錦糸町にて漬け白菜と豚肉の炒め。壁に貼ってある写真では黑木耳(ヘイムアル・きくらげ)の刻んだのが入っているが、これをたのんで今まで入っていたことはない。黑木耳は家でよく食べているからまあいい。米の量を少なめにしてもらう。…

チャック交換代

19日。ファさんとともに銀座へ。彼女のスーツケース及びワンピースのチャックが破損したとのことで、前者を新たに購入、後者の修理・交換を頼みながら銀ぶら。人は歩行者天国には比較的少なかった。なにしろ中華圏の観光客がいない。静かな街路と言えば言え…

ふたつの茅

寒い時期になった。日本海側では降雪がすごい。太平洋側と天候がくっきり分かれる季節の到来。夏や海のイメージが強い藤田敏八の『危険な関係』(1978)をFANZA動画で。二度目。読んだことはないが、ピエール・アンブロワズ・フランソワ・ショデルロ・ド・ラ…

モモさん

11日、6時半。帰宅するとモモさんがいた。エプロンをして台所に立ち、その横でファさんが早口で喋りながら手伝いに回っている。うっすらと聞いてはいたが、モモさんが大闸蟹(上海ガニ)を持って料理を作りに来るというのは今日だったのかと思う。モモさんは…

THE VANISHING

1ヶ月以上かけて失踪の学問的な書物を読了する。示唆に富み、おもしろかったが、いろんな概念を駆使しながら論証を積み重ねていく形式や、迂回にもみえる章立てもあり、ややまどろっこしさを感じた。晦渋にしているつもりはないと思うが、文章としてもうちょ…

築53年の部屋

6日。以前、百貨店共通商品券15,000円分をファさんにあげたのだが、それを使って池袋で買い物するというのでつきあう。もうすでに疲れるような予感がする。そのかわり、昼に羊肉串を食うぞと僕は言う。例の火焔山だ。駅についたのが昼時だったので、そのまま…

十二月また來れり。

師走か。一体なんだったんだ2020年。去年のラグビーW杯を遠い昔のことのように感じる。あの、台風一過の横浜で行われた運命の日本対スコットランド戦。あれほど心震える試合もめったになかった。 以前に言及したことがあるが、自宅の真ん前で計画されている…

福井

先日、福井県出身の女性と雑談する機会があった。彼女の郷里は敦賀で、東京に出てきてだいぶ経つらしいが、イントネーションになんとなく西のものが混じる。敦賀気比って野球で有名な高校がありますよねと抄太郎が言うと、まさにその学校の卒業生であった。…

無題

〈シオノギ・ミュージックフェア〉(2020年11月28日放送)より

フジエダヌード

11月恒例、上田のりんごを両親からもらう。以前は日帰りしていたのだが、ここ数年は往路の軽井沢で犬の泊まれるホテルに一泊している。連休中の軽井沢のアウトレットは非常な混雑だったらしく、両親もまたその中の一員であった。抄太郎もファさんも今年は長…

最初の字は何かしら

21日、快晴の強風。ひたちなかへ。連休初日なので常磐道でも渋滞を覚悟したがそれほどのことはなく、落ち葉が踊るように舞う高速道路を比較的スムースに疾駆する。筑波山が正面左手に見えた時、ほんとうに紫色をしているなと思った。 予定よりもかなり早く到…

烏の濡れ羽色’71

父親の昔話。以前にも言及したことがあるが、私の父方の祖母は勝浦の出身である。それで父親が大学生の夏休み─今から半世紀も前のことだが─に興津の親戚の家にアルバイトに行っていた。海沿いのその家の庭はかなり広く、海水浴客の駐車場として終日500円で貸…

いちにんで

三夜沢から黒保根へ至る途中。今日はいちにん。お天気も良く、のどかなドライブ。ただ、車内に流れる松任谷由実の「コンパートメント」が怖くて、怖いもの聴きたさになぜだか繰り返し聴いてしまう。睡眠薬自殺をテーマにした歌曲だが、こんなに美しくて怖い…

まあ12000歩

今日は昼間だけで12000歩ウオークした。まあ人によってたいしたことのない歩数であり、たいしたことのある歩数だと思う。先月あたりから夜の散歩に出なくなったのは、ファさんが寒いのを嫌ってのことだが、抄太郎いちにんで出かけてもいいわけで、それもしな…

タイドプール

房総半島のかなり南。左手に犬のリードを握りながらタイドプールを眺める。空は薄曇りで、暑くもなく寒くもない。風もさほどじゃない。母親のおごりでこれから海を臨むテラス席で海鮮を食べるのだが、順番が来るのを待っている。肉球のクッションを駆使して…

裸で日光を浴びる。

先月27日すでに荷物がこちらに到着しているにもかかわらず、検疫で留め置かれていると〈郵便追跡〉で知り、ファさんはやきもきしていました。するとこの書面が届き、私の母親のために向こうから送ってもらったクルミとラッカセイは廃棄されたことをさらに知…

灯台記念日

三崎公園内にある潮見台。海の上に張り出してスリルがあるとのことだが、抄太郎は30分ほど前に登った塩屋埼灯台の方がよほどぶるっとした。風が強いし、空と海の茫漠たる広がりに吸い込まれそうになるから。 灯台まで自宅から200kmと少し。朝8時前にラオワイ…

針と歯車

数日前。錦糸町で久しぶりに北方の儿化音を聴いた。昼時この街に来ればだいたい入る中国料理店。それでも新型コロナで無沙汰だった。通されたのが相席で、僕も含め皆いちにんで黙々と食っているから、服務する彼女たちの声が高らかに響く。南方人を妻に持つ…

蜜柑狩り

渋滞情報を見ると、昨日は関越道がおばけだった。今日はそれほどのことはないようだが、それでもとにかく時間を早めることにした。午前8時出発。高速から富士山がくっきり見えた。 どろりとした甘めの味噌だれが蜜柑狩りのあとの一服に合う。ファさんが1本、…

きつい

『青春の殺人者』をDVDで観る。大学時代に観て以来。動画配信でも観られるのだろうが、それには「『青春の殺人者』という事件の現場」という樋口尚文による長谷川和彦へのロング・インタヴューや、「キネマ旬報 1977年2月下旬決算特別号「決算号特集Ⅰ 中堅・…

聡明

秋吉久美子、桃井かおり、原田美枝子のさんにんは70年代を象徴する女優という認識です。彼女たちを抜いて70年代日本映画は語りようがないと考えている。私の母親に近い年齢の人たち(桃井と母親は同い年)ですが、10代・20代の彼女たちの躍動する映像が、惜…

雨のステイション

16日、晴れときどき曇り。 過日、海老名SAで買って食った鯖寿しは残念だったが、ここ若廣のものは嘘がない。端っこのをつかみ上げてもちゃんと肉厚。味道も無論申し分ない。日暮里で購入したのだが、時間が遅かったので焼き鯖はなくなっていた。それで今回…

グリルの焔

颱風の影響で友人Jとの檜原村キャンプが中止となり、彼の「神戸岩(かのといわ)行きたいですのに」の言葉も風雨の中に消えた。残念だが、機会をとらえて奥さん、その妹さんと是非行ってほしい。 さて、キャンプの代わりに友人J宅の庭でグリルをやることと…