川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

帰らざる日々

池袋新文芸坐で『帰らざる日々』(1978)。今月中旬、飯田に行ったあとなので是非スクリーンで観ておきたかった。 藤田監督にしてはオーソドックスな青春映画だと思う。新宿から飯田へ向かう列車内で主人公辰雄の回想が始まり、飯田に着く頃に回想が現在に追…

能取岬

2014年7月20日。

八月の終わり

健康 ごま&ミルク。台風は小笠原諸島付近で停滞しているらしいけれども、この雨風はすでに影響が出始めているな。 昨日、釧路の海岸で見つかった遺体が福建省出身の行方不明の女性だと判明した。寝る前にHさんとそれについて少し話した。なぜ、異国の道東を…

非行少年 二本立て

池袋新文芸坐で『非行少年 陽の出の叫び』(1967)と『非行少年 若者の砦』(1970)の二本立て。前者は藤田監督のデビュー作。主役平田重四郎の面構えが全編通していい。白黒画面が余計精悍にみせているのか。ナイフで腹を刺され、這う這うの体で部屋にたど…

アルプの里

南魚沼郡湯沢町アルプの里。ここは男一人で行くのもなんな場所なので、初めて行った時もHさんとふたりだったろう。越後湯沢の駅から歩いていけるロープウェイ乗り場(山麓駅)は実にアクセスが良い。そこから標高1000mのパノラマステーション(山頂駅)まで…

瀋陽の水煮魚

一見して辣椒(唐辛子)の量が少ないのがわかる。山椒はかなり入っている。ガイドの若い女性いちおしの店で食った。彼女が言うには、わたしたちも四川の辛過ぎる料理はあまり食べられない、だから瀋陽の水煮魚も辛さは控えめである。以前、日本人のお客さん…

愛情砂漠

池袋新文芸坐で藤田敏八『赤い鳥逃げた?』(1973)。やっと観られた。劇中で29歳と言いながらとてもそうは見えない味のある原田芳雄が歌う「愛情砂漠」が耳に残るな。水上温泉の露天風呂の岩場でヌードの背中をみせているのも桃井かおり本人なのだろうな。…

こんにちは愛しき大地

霞ヶ浦環境科学センター。施設自体はそんなに面白いものではないが、小高い場所から光る霞ヶ浦を望むことができる。交通便は悪いのでバスかタクシー、自家用車で行くことになる。 港公園展望塔(52m)。施設自体はそんなに面白いものではないが、高い場所か…

ミサイル

つくば市国土地理院。地球ひろば。 北朝鮮が本日午前5時57分頃、平壌近郊の順安(スナン)から弾道ミサイルを発射した。ミサイルは午前6時6分頃に北海道上空を通過、12分に襟裳岬東方1180キロの太平洋上に落下した。飛行距離2700キロ。 Jアラートの警報が鳴…

僻地にて

いつ頃撮られた写真だか知らない。広島の内陸部で、島根が近いくらいの場所だ。今の行政区分だと三次市になる。父方の祖父の実家である。裏に山を背負っている。祖父はここから東京に出てきた。 数年前、急に興味が湧いて行ってきた。それまで三次に行ったこ…

着色

昨日のお土産。 いつからか私の歯は着色しやすい。煙草は吸わないが、珈琲や紅茶、緑茶を随分飲んできて、30代半ば頃からだと思うが飲むとすぐに着色(ステイン)として現れるようになった。半年に1回位歯医者に行ってこそぎ取ってもらっている。歯の表面に…

クミンシード、アップルワイン

午後より友人夫妻の新居に招かれ会食。ラムチョップの香辛料として孜然粒(クミンシード)、唐辛子、塩の皿が当たり前のように置かれている。中国正宗的であるが、ふたりは日本人なのである。他にも茹豚、煮卵、玉蜀黍、ミートボール、ポテトサラダ、スイー…

高見石

2016年9月17日、白駒池(標高2,115ⅿ)。高見石から望む白駒池。この日は湿り気を帯びたガスが漂い天候は良くないのだが、それはそれで雰囲気のある風景。原生林は苔の王国。高見石小屋でカレーライスを食った。隣りのテーブルにお洒落な山ガールがいて、きの…

金山越府

諸曁駅で客引きのタクシードライバーに「金山越府まで」と言えばこの小区まで連れてきてくれる。ただ運転が荒く、後部座席のスプリングが派手に軋んでケツが痛い。中国語で「小区」といえば、「高層住宅が集団を成して連なり、生活に必要な施設・店舗を伴っ…

仙臺四郎

仙台市、人口108万人。仙台は何回かしか行っていないが、東北中から集まってきているのか若者が多いなと思う。街中では方言も聞こえず、東京にいる感覚とさほど変わらない。私が普段仕事をしている地域は年寄りばかり目につくので、仙台の活気に圧倒されるよ…

デラシネ

ウレタン敷きのジョギングコースと芝生の斜面、鉄橋を渡る列車。昨日、友人の呟いた「デラシネが求めて歩くのはアジール」という言葉を反芻しながらウオーキング。 ウオーク後にじゃがりこトリプルチーズ味を食べた。

鈍色

南房総。金属的な荒れた海。去年の2月中旬だが寒くはなく、花を売っていた。日本で真冬でも温暖な地域のひとつ。個人的にはわりかし寒さに強いので、びんびんに零下の土地に行ったりしたい。ただ、雪道やアイスバーンには慣れていない。

挽歌

2013年9月22日、釧路。この時はまだ読んでいなかったが、のちに読んだ釧路を舞台とする小説、原田康子『挽歌』には驚かされた。1956年初版発行だからもう60年も前の、言ってみれば「昔の小説」なのだが、古さを感じさせない。勿論、携帯やらLEDやらカーナビ…

パンフレット

区役所の建築課のフロアに行った時、ついでにもらってきた。日頃世話になっているウレタン敷きのジョギングコースが表紙に載っている。きっとスーパー堤防のモデル地区なのだろう。この地区(汐入)は80年代後半から長い時間をかけて大規模再開発を行なって…

原風景

川向こうの首都高速6号向島線。幼少の頃から私の目になじんでいる。原風景。 この道路を30数年眺めているとハルピンのインターチェンジに繋がる。私の半生。

ハルピンのインターチェンジ

ロシア風ハルピンのインターチェンジ。

王子

2011年7月31日、王子駅サンスクエアビル。たまに荒川都電に乗って王子に行く。いつまでも垢抜けない街だが、浮ついた感じがなく庶民的で居心地が良い。チェーンのコーヒー屋に入ってぼんやり地元の人などを眺めている。線路沿いに緑のこんもりした飛鳥山公園…

しろうと夜警

ウレタン敷きのジョギングコースとしろうと夜警、川向こうのマンション群。今日は飯田で買ったあばれ天竜のTシャツを着てウオーク。

野反湖

2013年9月29日、野反湖。山道をうねうね上っていくと急に視界がひらけ、この景色である。ダム湖(人造湖)だが、全然俗化されていないとても静かな湖だ。私は最初、絲山秋子の小説に出てきて知ったのだったか。 帰りに軽井沢のピザ屋に寄った際、野反湖へ行…

エスカロップ

さんまのごろごろカレーの陰に隠れて忘れていたが、根室エスカロップ。発案当初は漁師飯だったというが、それにしては洒落たネーミング。

ミキサー

ウレタン敷きのジョギングコースと川向こうの高速道路。 帰宅後、Hさんがミキサーで野菜と果物のジュースをつくるが、ミキサーの仕組みを理解せず分解し、惨事。怪我しなくて良かった。あの金属の羽根は危ないから。

鯨波海岸

赤松の林をこえて、 くらきおほなみはとほく光つてゐた、 このさびしき越後の海岸、 しばしはなにを祈るこころぞ、 ひとり夕餉ををはりて、 海水旅館の居間に灯を點ず。 くぢら浪海岸にて 萩原朔太郎『月に吠える』より「海水旅館」

北防波堤ドーム

2013年8月15日、稚内宗谷岬。観光客で賑わっていたこともあって、最果て感は薄かった。 それよりも北防波堤ドームというのが立派な建築物で瞠目した。天気がどんよりしていたので、北の空と海を背景に重厚さがさらに際立っていた。北海道らしいスケールと言…

ドッペル、ハルピン

2009年9月21日、新潟駅南口。数年後ここから新潟空港行リムジンバスに乗って何遍もハルピンへ飛ぶことになろうとはゆめ思わなかった。 同じ日にどっぺり坂も撮っている。日本海もすぐの場所だ。【坂上に旧制新潟高校の寮があり、この坂を下って街に遊びに行…

イマ、イナ

午前6時、雲間から日が差している。 午前7時、散歩に出る。雲が空を圧してきた。 午前9時、真っ白になり、どしゃ降り。 午前10時、もちぱいを購入。外はさくさくのパイ生地、中はもっちりの餅である。まことに逸品だが、いかんせん日持ちしない。 午前11時、…