川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

霧降高原

1,445段階段を半分くらい上っただろうか、名の通りに霧が立ち込め、数十メートル先は何も見えない。ただ、僕は眺望を楽しむことを第一義として上っているわけではなく、言うなれば体力試しのために上っているのだ。 今年はきつかった。正直に言えば800段を越…

ヘビを見、ヘビを食う。

6月30日、薄曇り。年に一度、それも基本は夏場にひとりで足を運ぶジャパンスネークセンター。自宅から1時間45分ほどで到着。勾配を少し上ったところに施設があり、毎回そうするように建畠覚造制作の表面がところどころ剥げた白蛇観音を拝み、青々とした平野…

造句

最近、中国語で短文をつくる(造句)ことを特におもしろく感じる。以下は火曜日の教室のためにこしらえた造句と、趣味で個人的につくった造句を敢えて一緒くたにしたものだ。前者は週に一度、1個つくればいいわけなのだが、昂奮して先んじて何個もつくってし…

人、どこかでそれを読む?

5月、石岡市の八郷蒸留所近く。 先日の昼間、下町の隘路を歩いていると、不意に植物の懐かしい匂いがした。この匂いは自分が少年だった頃、頻繁に嗅いだ匂いなのだと思わず立ち止まった。辺りに人気はなく、雑草が強い光を受けながら揺れているだけだった。…