川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

黄土高原

昨日取り寄せていると書いた路遥《人生》の原書が今朝届いていた。この小説はある時代のベストセラーらしく出版社を変えて何度か出ているようで、装幀も何種類かあるのだが、これは帯に马云(ジャック・マー)と贾樟柯(ジャ・ジャンクー)のコメントがある…

下り坂のカーブを曲がり、

浙江省出身の妻Hさんの息子家族が訪日し、その怒涛の日々が過ぎ去って、すると今度はHさんの横に割れた膝蓋骨を留めている金属を除去する話が出てきた。思案のあげく、その手術もやると彼女は決心した。 執刀医の話を聞く際、僕が通訳したが、ところどころ…

サンマウ

マンツーマンで中国語を習っていた老師が体調不良を理由に辞め、新しい老師になってひと月近く経つ。テキストは前老師とやっていたビジネス向けのやつを放擲し、今は『漢語口語速成 中級篇(第二版)』というのをやっている。メルカリで買った。この手の本土…

ガスタンク

『十九歳の地図』(柳町光男・1979)という映画は当時存在した北区の王子スラムを映しているのだが、劇中にガスタンクが出てくる。薄いグリーンの球体で、10数階建てのビルに匹敵するほどでかい。近くまで行ったら、のけぞって見上げるほどのものだ。主人公…