川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

その他

桃は甘く

退院した。連休明けで外来が混雑しているらしく、先生の診察(と退院後の指南)がだいぶ後ろになった。昼飯の前に帰るつもりが、しっかり食った。指南の際、9名程がラウンジに集まったのだが、わたしともうひとり以外は女性だった。比較的若い人が多く、彼女…

最後の晩飯

ここふつか夜寝つけなくて明け方にウトウトしていると、連続でおんなじ夢をみた。これは僕としてはきわめて異例だ。しかも目が覚めてもわりかし鮮明におぼえている。毎朝6時に検温と血圧をはかるのに看護師が来るのだが、その時に仰臥したまま内容を反芻して…

午睡のあと

今日も2回風呂に入った。そのあとウトウトする。このフロアにいる患者もだいぶ入れ替わって、わたしが古参になっていそう。母親からワクチン2回目接種の副反応でダウンとライン来る。映画館にも久しく行っていないが、『ドライブ・マイ・カー』は観たい気が…

日々

Zパッドおじさんの日々はつづく。今日は午前中、院長先生の診察があった。待合室で見た目、中央アジアっぽい人がいた。まだ若く、テュルク系にしては華奢な方だ。名を呼ばれる時にザハロフさんとかそうゆう風だった。この人はどっかり椅子に腰掛けていたが、…

痔核モラトリアム【手術後】

麻酔が効いているあいだはよかったが、夜半から肛門の痛み激しくなる。鈍痛なのだが、ずんずんと絶え間なく襲ってくる痛みにほとんど眠れず。 午前1時。腹が張っているが、どうあがいてもおしっこが出ないので、カテーテルをやってもらう。挿入及び抜き取り…

痔核モラトリアム①及び②

痔核モラトリアム① 14日夜。晩飯後、ラキソベロンを200ml以上の水に溶かして内服。 15日朝7時。夜半から腹がぎゅるぎゅる鳴っていた。排便する。8時、家の中にいるような至近距離で急に蝉が鳴き出す。土壌改良のショベルがガッコンガッコン騒音を出す。玄関…

間違いなく美麗

新しいクルマが来たというので、橋を渡ってディーラーまでいそいそと行く。向こうで父親と待ち合わせ。雨は降ってるのかやんでいるのかわからない、その程度。午前10時52分に到着したが、父親はすでにいて、シルバーの車体を矯めつ眇めつし、あるいは撫ぜて…

何処へ

土曜日の夜。翌日にMと約束していたが、雌伏して時を待った日本代表と、相手に指名してくれたブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのラグビーの試合の方が待ち遠しさにおいて勝ったというのは自分でもやや驚きだった。週の真ん中あたりからそうゆう気持…

この前の土曜日。新しくなった上野駅公園口でMと待ち合わせたのだが、定めの時刻直前にラインにメッセージが届く。眠ってしまい、乗り過ごしました。今、〈なみなかざと〉。これから引き返します、ごめんなさい。上中里か。いつも東京の東まで来てもらってい…

エネルジコ

いきおいで『恐怖劇場アンバランス』DVD全6巻セットを買ってしまう。30,000円。Wikipediaをみれば、1973年に放映されたこのオムニバスドラマの概要を知ることができる。私世代のなじみだと『世にも奇妙な物語』の元祖という感じがする。タモリのかわりが青島…

職業柄やや荒れた、それでいてしなやかな指先

上野駅の公園口が新しくなったのはなんとなく知っていたが、コロナ以降そっち方面に行かなくなったので、この日初めて来た。業界青年会のバス旅行では写真右の駐車スペースをよく利用したものだったが。 改札駅舎が鶯谷寄りに移設され、文化会館と西洋美術館…

3日、4日。

3日、晴天。父親が山梨方面に華さんを連れて行きたいと中央道にのぼったが、案の定、地獄の渋滞に巻き込まれ、脊柱管狭窄症を患う母親がそれ見たことかと怒り、隣りに座る華さんもなんとなく同調、助手席のおれも後部座席のふたりに同調、3対1で勝負あり、山…

欧州の香り

日曜日の夜、ハイネケン・チャンピオンズカップを観る。テストステロンおよび欧州の香り。 やあ、ミシュランです。クレルモン・オーヴェルニュのスポンサーなんだと思ったら、本社がクレルモン=フェランにあるんですって。 重戦車の突進。多分130kgくらいあ…

光るラオタイポー

今朝方、華さんのみた夢。帰りが遅くなったある晩、彼女は道に迷ってしまった。駅から自転車で走ってきたが、途中、勝手知ったる家までの道が見慣れないものに変貌している。ぐるぐる回っても一向に馴染みの道に出ない。額に汗が浮き、焦りだす。すると突如…

チートデイ

三年ぶりか、いやたぶんそれ以上ぶりだろう。細かいところはもうわからない。今年に入って彼から連絡をもらい、今は日本にいるのだと知った。以降、なかなか僕の都合がつかなくて悪かったのだが、今日秋葉原で会った。 ここ数年、彼は上海にいたり台北にいた…

豪雨─反ボミワ宣言

思い出。その当時、私はまだ上野から春日通りの坂を上がった途中にある実家に住んでいた。Mという友人と週末、月に一、二度くらいだったか、上野の居酒屋で酒を呑み、その後坂を上って実家の部屋で灯りを暗くして音楽を聴きながらまた酒を呑むというのをや…

階段

家の中のことで母親と妙に意気投合したのが階段にモノを置かないということ。ここで華さんを例に出すのは申し訳ないが他意はないので。彼女が自宅の階段の端にスリッパを置いたり、拭き掃除の洗剤のボトルを置いたりする。それらは一時的なものではなく、ず…

假面をかむる

ある日。野暮用で都庁第二本庁舎に行く。晴れ渡っているが、風は冷たい。そろそろ花粉で目が痒い。大江戸線プラットホームへ下りてゆく深さ、これはTX線で秋葉原に行ったりするから慣れているが、車内の狭さにはあらためて驚く。現代日本人の体格からして…

好日

こんにちは。卓球の福原愛さん、石川佳純選手を尊敬している鶴岡抄太郎です。無論、彼女たちは僕よりかなり若いのですが、尊敬するのに年上も年下も、ましてや男も女も関係ありゃしません。森喜朗が自らの発言により集中砲火を浴びて辞任に追い込まれたよう…

結露と老人

冷たい雨が降っている。予報では明日にかけて関東の平野部でも雪が見られるという。まあ、このあたりは雨のままだろうと思うけど。ふと見ると家の玄関ドアの内側が結露して、全面びしょびしょに濡れている。こんな風になるんだっけなと初めて気がついた感じ…

1976年の玉のれん

5日、昼。高校ラグビー準決勝第一試合をJ SPORTSで観る。僕は僅差で東福岡と思っていたんだけど、逆の結果でしたね。東福岡は東海大大阪仰星との激闘の疲労が残っていなかったと言えば嘘になるでしょう。ただ、京都成章のピラニアタックルを褒めるべきかと思…

オレンジがかったぼわん

階段の滑り止めを1階から3階まですべての段に張る。住んで3年目にして初めてやったことだ。これを張らなかったからファさんが滑落したのだと少し考えたが、実際は逆なんだろう。ふたりとも3年間滑ったことがなかったから、これを張るという必要性が頭にのぼ…

チャック交換代

19日。ファさんとともに銀座へ。彼女のスーツケース及びワンピースのチャックが破損したとのことで、前者を新たに購入、後者の修理・交換を頼みながら銀ぶら。人は歩行者天国には比較的少なかった。なにしろ中華圏の観光客がいない。静かな街路と言えば言え…

福井

先日、福井県出身の女性と雑談する機会があった。彼女の郷里は敦賀で、東京に出てきてだいぶ経つらしいが、イントネーションになんとなく西のものが混じる。敦賀気比って野球で有名な高校がありますよねと抄太郎が言うと、まさにその学校の卒業生であった。…

無題

〈シオノギ・ミュージックフェア〉(2020年11月28日放送)より

タイドプール

房総半島のかなり南。左手に犬のリードを握りながらタイドプールを眺める。空は薄曇りで、暑くもなく寒くもない。風もさほどじゃない。母親のおごりでこれから海を臨むテラス席で海鮮を食べるのだが、順番が来るのを待っている。肉球のクッションを駆使して…

針と歯車

数日前。錦糸町で久しぶりに北方の儿化音を聴いた。昼時この街に来ればだいたい入る中国料理店。それでも新型コロナで無沙汰だった。通されたのが相席で、僕も含め皆いちにんで黙々と食っているから、服務する彼女たちの声が高らかに響く。南方人を妻に持つ…

グリルの焔

颱風の影響で友人Jとの檜原村キャンプが中止となり、彼の「神戸岩(かのといわ)行きたいですのに」の言葉も風雨の中に消えた。残念だが、機会をとらえて奥さん、その妹さんと是非行ってほしい。 さて、キャンプの代わりに友人J宅の庭でグリルをやることと…

器械としてのいすみ

鶴岡抄太郎はいすみ市の大原漁港近くで昼食をとろうと、旭市からひたすら九十九里を南下した。重苦しい雲の垂れ込めたいちにちだったが、それでも海岸沿いの直線道路を走るのは気持ちよく、海側のウィンドウを開け放った。全長66kmに及ぶという九十九里を端…

いとこん

ファさんが月餅を「げぴん」と発話するのはまだその指示するところのモノを推測できる。それ混ざってるから。「げっぺい」ね。覚えといて。先日、彼女が電話で誰かと話している最中、出し抜けにベッドで横臥する私に「いとこんてどこ?」と訊くから、どこっ…