川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

その他

元日の光

起床して下りていくと書斎にまばゆい光が射し込んでいた。元日の朝に縁起がいいと思った。家の真向かいに建設中だったマンションは去年の暮れに完成し、ぽろぽろ居住者が入っているようだ。まあでも満室かそれに近い状態になるにはかなりの時間を要するだろ…

アクアパッツァ

秋の美しい日というのがある。空は澄みきって微風が頬をなでる。高いところを飛んでいるジェット機の機体の白がやけにくっきり見える。落ち葉を踏みわけ土の路を進むと鳥の啼き声があらゆる方向から聞こえてくる。 翌日が雨予報だったので、この日老若男女が…

パンクチュアル

ティンダーを駆使して外国人女性と頻繁に会っている日本人サラリーマンのブログを覗くのだが、彼がよく書いているのが外国人女性と待合わせをする際は常に相手の1時間の遅刻を覚悟せよ、または甘受せよ。相手は悪びれもせずにあらわれる。ひどい場合には平気…

さらば愛しき街

昨日の午後、Hさんが実家の僕の母親と会ったようだが、自家製の梅酒の有無を訊くのを忘れたと言うから今朝ラインにメッセージを送った。今年はつくってないけど、去年のならあるということだ。母親と僕とは彼女の大患以降、ラインのやりとりが頻繁になって…

猫の額公園の遊具

明け方に夢をみた。母親が出てくる珍しいものだ。昔住んでいた川沿いのマンションの一室とおぼしき部屋に布団を敷いて母親が寝ている。彼女もおれも実際より若返っているようだ。朝の早い時間だと思うが、おれはすでに起きており、ベランダに行くとそこには…

10日もない

ここのところバタバタして時間の観念もゆがみがちなのだが、ある晩、ラグビーの試合を観た。ジャパン・フィフティーン対オーストラリアA代表。観客がたくさん入っていることにまず目がいった。フィフティーンというのはテストマッチを戦うということじゃな…

謝った話

午前11時25分。インド料理店に男の客は僕いちにんだった。奥の大テーブルもその手前のににん席も僕よりふたまわりは若い女性たちが陣取っている。インスタグラーム用をすでに2枚か8枚撮り終えているだろう。料理も内装も調度品も〈映える〉異空間なのだ。「…

八月のブルーベリー

頭髪の薄毛化並びにパーマネントウェーブ化が急進的に進む壮年です。薄毛はともあれ、パーマネントウェーブが加齢ともに著しくなることがあるのですね。今回もよろしくお願いします。 8月この時期のブルーベリー狩りはもう終わりかけている印象だが、Hさん…

待ち合せの前に

日暮里の高台の方は久しく行っていなかったから、Mとの待ち合せ時間まで下見も兼ねてぶらぶらすることにした。ランチの予約をしたインド料理店は坂を上って右側にある。まだクローズドの木板がかかっているが、店先にメニューが置いてあって見られるように…

プールサイド

梅雨がぶり返したような天気に毎日予報とにらめっこしていたが、必ずしも下田に行こうというわけじゃなかった。山や湖に行こうとも考えていた。それが仕事で細々しいことをつづけているうち、海に行きたい、涙ぐましいブルーでしこたま目を洗いたいという気…

ハモの梅肉和え

今日は7月4日。風が暦をめくるようにいちねんの半分が過ぎた。最近はこの時期とは思えない猛暑で、きのう日曜日は少しマシなような予報だったが、結局猛暑日になった。おれはHさんの実家から送られてきた白茶を熱い湯で飲んでいる。冷たい炭酸や酒も飲む。 …

長い夏の始まり?

本日6月27日、関東甲信観測史上最速で梅雨明けしたんですってよ。長い夏の始まり? 灯台のTシャツを着ていたからか、匝瑳・旭までで帰ろうと思っていたのが、銚子まで足を延ばしてしまう。涙ぐましいブルーの空がどこまでも広がって、それに夏の海のブルー…

バラ園

高速を降りて、幹線道路をバラ園に向かって走っている。クルマの数はベッドタウンだからして非常に多い。数珠つなぎで小刻みに信号で停まる。ここまで来た時間より、ここから目的地までの時間の方がよりかかるだろう。助手席のHさんが「トイレほしい」と言…

渋滞に遭わない連休

連休といって僕は暦通りの休みでそこまでの連休でもなかったが、今年はまったく渋滞に遭わなかったのがなによりよかった。去年おととしと違いなんの自粛や制限もない中、出かけるなりに渋滞を極力避けようとして、それでもこの時期は遭うものだと思っていた…

コーヒーゼリーとココナッツアイスクリーム

※ハゲマル(壮年45歳のこと。前頭部ならびに頭頂部の薄毛進行に由来する)。 天皇誕生日。北千住駅からペデストリアンデッキで繋がっている商業ビルの9階でHさんとランチを食おうと思ったら、いちねん前に閉店していた。それでハゲマルの独断と偏見で秋葉原…

ロングダッフルコート

19日午前。新幹線でパッと目を覚ましたら車窓が雪景色だった。米原のあたりかしら。また少しまどろみ、次に起きたら京都を過ぎていたので、あとは新神戸まで携帯を弄っていた。神戸は快晴。 午前5時半起床。外はまだ暗い。夜中に2回目が覚めて3時間も寝てい…

自由に生きた

今日は阪神・淡路大震災から27年目。その日に神戸の祖母がこの世を去った。 1928年に広島で生まれている。イーストウッドよりも2歳年上だ。少女時代に被爆を経験した。結婚後神戸に移り、以後、その地で暮らした。50台の時未亡人となり、その後は自由に生き…

エロチカ狂想曲

7日、神戸から東京へ戻る運転。父親と交代で新東名を走る。渋滞らしい渋滞には遭わず、昨晩関東地方で降った雪の影響だけが心配。岡崎SAで昼飯。去年の今頃もこのSAで休憩してこの店に入り、この席に座らなかったっけと僕が言うと、父親がそうだな、そう…

コーヒーとパン

神戸の祖母は、わたしが今まで見た中でもっとも衰弱していた。施設の部屋にまず母親が入って、「あれ、いない。トイレー?」と呼んでいる。中から呂律の怪しい応答があり、後ろのわたしにも聞こえた。「電気消してるの。点ければいいじゃない」と母親がスイ…

ビンビン

新年あけましておめでとうございます。わたしから中国のHさんにもそのように微信で送ったが、向こうはただの休日で特に新年を祝っているわけじゃない。彼女はわたしの母親にわたしが彼女に送ったのをコピペして新年の挨拶を送ったようだが、鳥居や酒瓶の絵…

過ち

やはりこれを書かなければ年は越せないと思うから書く。24日の夜、Mと会った。上野の千里香に事前連絡したのだが、金土日の2名の予約は受け付けていないという服務員の返答で、僕は定刻より早めに店に行って並ぼうとした。が、クソみたいな仕事が入り、結局…

紫のイルミネーション

22日夜。ミッドタウン日比谷にいた。ここには初めて来たが、都心らしい洒落た空間だ。時節柄人も多く、皆おめかししている。外は寒くてマスクの中で洟を垂らすほどだったが、こうやって見ると紫のイルミネーションはわりかし好き。同い年の女性と話したが、…

ひずむような

或る土曜日。午後4時15分。池袋サンシャイン60の展望台で。ちょうど日の入りが迫っていた。地平線がひずむような日没で、その場に立ち尽くし、しばらく見とれた。途中から涙が滲むのが自分でわかった。 周囲を見回すと、ここは随分と空いている。ほんとうに…

ストーリーという名のホテル

『余白のランナー』が届いた。この詩集所収の「下痢の止まらぬ女」「中腰の女」は大学時代の友人KやIと話したことあるなあと思い出した。後者に関してはTさんに心酔していたIがゼミナールの時にTさんがここに中腰の女が見える、とセザンヌの何かの絵画…

オレンジ外灯

書棚の整理をしようとして余計散らかってしまうというありふれた現象。やりながらウィスキーをたいして飲んでいるわけじゃない。WW(ウィスキーウォーキング)の時の方が多いくらいだ。だから途中で怠くも眠くもなっていない。こうしてブログを書いている…

乾燥機が回っているあいだに

冬なの? 今日は12月下旬だかの気候ですって。雨も降ってるし、さすがにウォーキングはやらないと思っていた。ところが、午前中に用意した海外渡航用のワクチンパスポートの申請書がいろいろの写しを添付しなきゃならないようで、それらの元をHさんに借りて…

腕時計を借りに

休みだったが、明日は試験会場で読み上げ・進行があるので遠出せず。というか、明日大事な腕時計が家に見当たらず、昨晩事務所に探しに行ったがそこでも見当たらず、腕時計を借りに行きますと両親のラインに送った。ここ半年以上、腕時計をつけていないから…

秋の日はつるべ落とし

Hさんから西川口の用事で遅くなる旨連絡があったので、スーパーで総菜を買い、昼の残りのパンプキンスープと合わせて15分で食い終わると、なぜかウイスキーを飲み始めてしまい、いかんいかん順序が逆だと、それからウォーキングに繰り出した。川沿いの土手を…

アッシュグレーの休日

散髪に行く。外はからっと晴れて気持ちがいい。いつもの美容院。客はそこそこ入っているが、不思議にどこかがらんとした印象だ。ちょっと考えて、今日は入口に座って待つ客がいないからかもしれない。それと、下町の店だから客のなかにお喋り好きが2人か8人…

サスペンダースカート

台風本体が徐々に関東に近づいてきて、外はドシャ降りだ。以前からこの日ちょろっと会う約束をしていたシーシー氏に「飛行機飛ぶの?」とラインで送る。ほどなくして「どうなんですかねえ」と返ってきた。「じゃあ、とりあえず羽田行くわ」と送る。彼と会う…