川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

グルグル

f:id:guangtailang:20211020125917j:image歌のフレーズや小説や詩の一節でもそうだけど、なにやら毎日頭の中を同じ文句がグルグル回っていることってありますよね。最近、下のやつが僕にとってそうなんです。

〈二個の者がsamespaceヲoccupyスル訳には行かぬ〉ってどっかで夏目漱石先生は言ったんですよね。どこだか忘れたけど。「こころ」でしたっけ。英語とやや古めかしい日本語の混ざりが妙に忘れ難いんですね。漱石のことだから、男女の三角関係について言ったんでしょう。いや別にね、HさんとMと僕に冒頭の先生の言葉を当て嵌めようとか、そうゆう積極的な気持ちはないんです。ただ、グルグル回っているもんだから、つい考えたりはするわけなんです。それに今月30日に友人たちと恒例の鼎談があるんですけど、事前質問にそういうものが含まれていたから、余計考えたりするというのもあるんです。つまらぬ人間の賢しらな道徳的講釈なぞは聞きたくないけれど、漱石先生の箴言や友人の質問として検討することはすごく楽しいし、有益なことだと思います。

今日はさわやかな秋晴れで、自転車を漕ぎながら、二個の者がsamespaceヲoccupyスル訳には行かぬと何度か呟いていました。

f:id:guangtailang:20211020190236j:image禿ゲ丸、林檎ヲ囓る。