川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

映画

オトナのパフェ

山の上ホテルのコーヒーパーラーでたのんだ洋梨のパフェは写真で見ると丸ごと一個どんと上に乗っかっており、同行の24歳女性とこりゃすごいねと言い合った。それが運ばれてくると、「こちら飴細工になっております。カポッとはずせますので」と言う。えーそ…

貌が見たくて

禁煙席が空いているか訊いたら満席。地下に降りて右側の狭苦しいスペースがそれで、時代の流れに逆行して左側の喫煙席の方がはるかに広い。この店にはほんとうに久しぶりに来た。大学時代やそのあと数年は友人Kとしょっちゅう来て、当時ヘビースモーカーだ…

行き止まり

『サイレント・パートナー』(1978)。ちょっと珍しいカナダ映画。派手さはないですが、配役の妙もあり、おもしろいです。おススメ。106分。 先日Mと会った時に映画『悪人』(2010)の話になった。彼女は観ており、僕は観ていない。ただ僕の脳裡にも金髪の…

今回の感想

『ジャンプ』(2004/竹下昌男監督)は4年前に観て、その時ちょっと考えさせられた。ただ、このたび再見して前回の感想を読むと、見方がかなり違う部分がある。また、単純な事実誤認もあった。酒飲みながら書いたのかな。まあ、今も少し飲んでいるけれども。…

眺望のいい場所

『恋人たちの時刻』(1987/澤井信一郎監督)を部屋にあったDVDで。終始晩秋のような物悲しさが底流している1本。それを久石譲の音楽がいやがうえにも盛り上げる。北海道が舞台だが、観光地然とした場所はほとんど映らない。ただ、眺望のいい場所はよく出て…

まあ曇天。

春になって天気は安定しない。陽の射している時間は暖かく、雨の日は肌寒い。僕の気分もふさぐまでいかないにしろ、晴れちゃいない。まあ曇天。天気の子。そんな時の解消法として、僕の好きな時代の映画を観ようかしらとなるわけ。外国映画でもなんでもよか…

ザ・役者

山崎努44歳。夏目雅子23歳。 佐藤慶52歳。 最近見たテレビドラマの貌。このドラマはNHK制作なのに夏目雅子が胸を露わにするということで有名なわけだが。 これが昭和のザ・役者の貫禄、澀さ、重厚感というものか。己の令和46歳の風貌との落差にとりあえず…

新年度

新年度にふと思いついた僕のにっかつ(日活)ロマンポルノ10選。監督一人につき一作という縛りを設けました。なんとなれば、一人の監督であれもこれもとなってくると少なくとも28選くらいになってしまうから。順不同。来年度に選んだらまた少し違うんだろう…

すなわちCCJ

このクラッシュドコーヒーゼリーすなわちCCJを気に入ってしまい、また来た。円形テーブルの席を選び、昭和大箱喫茶の名残りの女神を臨む。先日、Mが初めて北千住の地を踏んだ。夕方から急に冷たい風が吹いた日で、僕は犬橇も可能なコートを着込み、約束のペ…

映画と詩集に関するメモ

酒量を間違えたか、ウィスキーウォーキングに出る前に自室で寝落ちしてしまう。それでも絨毯に倒れ込んでいた状態からムクリ起き上がり、8時半前にウォーキングに出発する。階上でHさんの電話する大声が聞こえる。 土手沿いを歩く人もまばらだが、時間が少…

大地震と映画に関するメモ

10月7日午後7時20分。隅田川。 昨晩10時41分に大きめの地震があった。その時、僕は1階で風呂上がりの耳掃除をしていて、スマホの警報音がけたたましく鳴り、すぐ来た。お、これはかなり大きいやと3階のHさんに伝えに行こうとしたら、声を上げながら向こうか…

淋しい九月

先月4日に来た時は真夏の照り返し。今日は白い空から時折小雨がぱらつく。モデルナに関しては連日異物混入や、2回目接種した30代基礎疾患ない者の原因不明死が喧伝され、なんだか不穏な中での接種となった。時間通り会場に着くと、わたしの接種を担当した人…

誘いに乗る

最近Hさんがつくる羊排汤がうまい。骨つき羊肉スープとでも呼ぶのか。ある夕、汗だくになって帰宅し、食卓に置いてあったこれを啜った時はちょっと感動した。暑熱に疲労した躰につるつるとスープが浸透する。勿論、肉にもかぶりついた。見た目ほど脂っぽくな…

まどう不惑

『八月の濡れた砂』(1971・藤田敏八監督)を昨晩見返したが、今さら特に言いたいこともないです。湘南地域が舞台でだいたい海が映っているけれど、ピーカンばかりでもない。テレサ野田が裸で海に入る場面は早朝だが薄曇りみたいな天気で、裂かれた衣服のか…

間違いなく美麗

新しいクルマが来たというので、橋を渡ってディーラーまでいそいそと行く。向こうで父親と待ち合わせ。雨は降ってるのかやんでいるのかわからない、その程度。午前10時52分に到着したが、父親はすでにいて、シルバーの車体を矯めつ眇めつし、あるいは撫ぜて…

三崎さん

「あんまりこういうことは話したくなかったんですけどね、私の本職ってのは辞書づくりなんです、実は。言辞林ってのご存知ですか。あれをやっとるんですけどね。ですから私の会社での日課は、百科事典読むことなんですよ、もう毎日毎日。15年間それやってき…

無頼をかます

【ネタバレあり。役名で呼ばず、俳優の名で呼んでいます】 『原子力戦争 Lost Love』(1978・黒木和雄監督)をDVDで。現在から見れば、誰もがああ、10年前にあの事故の起こった、あの原発かと思う。映画の内容は原発の利権の闇に主演の原田芳雄が巻き込まれ…

夕陽の波にタイプライター

テストステロンの値の高い男たちを見て一時的に気力が湧いたのだが、昨日の晩はまた妙に心身ともに萎れていたというか、何があったわけでもないのだが、肉体鍛錬をやる気力もなかった。ただ、ぼけーっと偏愛している『スローなブギにしてくれ』(1981・藤田…

テストステロンの値の高い男たち

昨晩、華さんが寝ている横でJ SPORTSチャンネルにてハイネケン・チャンピオンズカップを観る。無観客試合とはいえ、選手の声が上がるからボリュームは小さめに。この大会はラグビーの欧州クラブ王者を決めるものだ。ASMクレルモン・オーヴェルニュ対ワスプス…

普段着

ひきつづきハルピンが恋しくて、『薄氷の殺人』(2014・原題 白日焰火)をDVDで観直す。サスペンスやミステリーとしての出来がどうとかは個人的に二の次三の次。勿論、そうゆう視点でみても悪い出来の映画じゃないと思っているが、評者によってはそこでマイ…

「STORY」

ファさんの股間にモーラステープを貼る日々。16日に病院へ行って、経過は順調。ただ、完治までにはあと2、3週間かかるとのこと。松葉杖なしでも少しの距離は歩けるようになっている。ただ、そうすると太腿に炎症が起こるのだった。ちなみに浙江方言か別の言…

セロリ

日本海側は大変な積雪だが、こちらは安定した晴れの日がつづいている。ただ、東京は圧倒的にコロナの感染者が多く、行き来の多い隣接3県とともに緊急事態宣言再発令のただなかにあるのだった。だから誰もが閉塞を感じている。 抄太郎は北千住駅にいた。改札…

1976年の玉のれん

5日、昼。高校ラグビー準決勝第一試合をJ SPORTSで観る。僕は僅差で東福岡と思っていたんだけど、逆の結果でしたね。東福岡は東海大大阪仰星との激闘の疲労が残っていなかったと言えば嘘になるでしょう。ただ、京都成章のピラニアタックルを褒めるべきかと思…

チャック交換代

19日。ファさんとともに銀座へ。彼女のスーツケース及びワンピースのチャックが破損したとのことで、前者を新たに購入、後者の修理・交換を頼みながら銀ぶら。人は歩行者天国には比較的少なかった。なにしろ中華圏の観光客がいない。静かな街路と言えば言え…

ふたつの茅

寒い時期になった。日本海側では降雪がすごい。太平洋側と天候がくっきり分かれる季節の到来。夏や海のイメージが強い藤田敏八の『危険な関係』(1978)をFANZA動画で。二度目。読んだことはないが、ピエール・アンブロワズ・フランソワ・ショデルロ・ド・ラ…

THE VANISHING

1ヶ月以上かけて失踪の学問的な書物を読了する。示唆に富み、おもしろかったが、いろんな概念を駆使しながら論証を積み重ねていく形式や、迂回にもみえる章立てもあり、ややまどろっこしさを感じた。晦渋にしているつもりはないと思うが、文章としてもうちょ…

烏の濡れ羽色’71

父親の昔話。以前にも言及したことがあるが、私の父方の祖母は勝浦の出身である。それで父親が大学生の夏休み─今から半世紀も前のことだが─に興津の親戚の家にアルバイトに行っていた。海沿いのその家の庭はかなり広く、海水浴客の駐車場として終日500円で貸…

きつい

『青春の殺人者』をDVDで観る。大学時代に観て以来。動画配信でも観られるのだろうが、それには「『青春の殺人者』という事件の現場」という樋口尚文による長谷川和彦へのロング・インタヴューや、「キネマ旬報 1977年2月下旬決算特別号「決算号特集Ⅰ 中堅・…

雨のステイション

16日、晴れときどき曇り。 過日、海老名SAで買って食った鯖寿しは残念だったが、ここ若廣のものは嘘がない。端っこのをつかみ上げてもちゃんと肉厚。味道も無論申し分ない。日暮里で購入したのだが、時間が遅かったので焼き鯖はなくなっていた。それで今回…

70年代釧路

日活ロマンポルノ『さすらいかもめ ―釧路の女(ひと)―』(1973・西村昭五郎監督)をDVDで。神経が疲弊しているため感想もろくに書けず、ほぼ映像を羅列するだけになってしまいます。70代初頭の釧路の街や港、阿寒湖のアイヌコタンが見られたことで、気分転…