川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

中国東北

酒肉朋友

フェイフェイが春節を故郷の青島で過ごすため帰っており、FさんとHさん(男性)、プラス僕の酒肉朋友、そして今回ゲスト参加の中国語サークル仲間Oさんの4人で晩飯を食っている最中、フェイフェイがいないのなら、このあと(彼女が普段いるスナックに)…

飛び退った八月

暑い暑いと皆と言い交わしているうちに八月が終わってしまった。今日も東京の最高気温は34度。まだ夏は終わらない。 中国語学習会に出る前にFさんとHさんが寄る中国物産店がこの昭和の小道にある。私もいつしか寄るようになった。主にココナッツジュースを…

下流におもむく

土曜夕。FさんHさんと浅草の中国料理屋で待ち合せ。この店の老班(ラオバン・店主)とFさんが長年の付き合いで、来月、中国語サークルの納涼会もここで催される。Fさん曰く、老班は北京人で、どこかのホテルで修業した人らしい。僕は先に店内に入ってし…

言葉足らず

日曜日。午前9時半、中国人のおばさん4人をクルマに乗せてブルーベリー狩りに出発。ひとりは浙江省、ひとりは福建省、ひとりは遼寧省、ひとりは黒竜江省と南北2人ずつに分かれている。僕が中国語を学び始めた頃に知り合った例の友人Jが、当時日本在住の中国…

去年、ひたち海浜公園で

Hさんは疲労困憊し、今日は仕事を休むという。しばらく前から神経病(シェンジンビン・頭おかしい)の同僚と付き合わざるを得ず、そのストレスがすごいようだ。傍から見ていてそれがわかったので、そいつをなるべく相手にしないようにできないのかと言った…

歳月

本日午後、事務所の二階で中文課本の贈呈式がありました。左の彼はこれまで何度かJとして登場しているのですが、わたしを中文のみならず大きく中国文化へと誘った当人です。あれからもう10年になんなんとする歳月が流れました。持ち前の諧謔精神を中文を操っ…

針と歯車

数日前。錦糸町で久しぶりに北方の儿化音を聴いた。昼時この街に来ればだいたい入る中国料理店。それでも新型コロナで無沙汰だった。通されたのが相席で、僕も含め皆いちにんで黙々と食っているから、服務する彼女たちの声が高らかに響く。南方人を妻に持つ…

死神の列

五味川純平『人間の條件』(岩波現代文庫)読了。何か巨大なものを突きつけられたという気がする。ただ、その塊に対して私ならこうでこうでと今は反射できない。今後もできないかもしれない。楽しい読書とは到底いかぬ作で、途中何度か、私は読むのをやめ、Y…

口罩

夜。隅田川を渡り、地元の和食レストランへ。今日、Hさんは東京入管に5時間半滞在した。これはラグビーの試合が4試合まるまる入るほどの時間である。結果、3年の在留許可が下りたわけだが、彼女の心身の疲労を考えて外食に誘った。私も交付の窓口までは一緒…

ティンブドン事件

月が替わって今年もあと1ヶ月。インプラントの土台は周辺組織と結合しつつあるが、仮歯は来年になってしまうだろう。費用も期間も手順も事前に知ることができても、いざやってみるとまた違った感慨を抱く。ここに至るまで一進一退の攻防もあったが、やる前は…

蜜をなめる43才

1980年代の日本映画を観て、根津甚八っていい役者だなってあらためて思いました。2000年代に入ってからはさまざまな病を患ったり、交通事故を起こしたりと不運がつづき、最後は俳優業をやめるに至ったようですが、鬼籍に入った現在も、彼の功績はフィルムに…

ぼんがぼんが(する壮年)

今日から8月。旧聞に属するが、中国北方の夏の風物詩、いわゆる「北京ビキニ」が非文明的という理由で当局から規制を受けているという。日本国内では馴染みが薄く、ビーチなどでたまに見かける程度、知る人ぞ知る北京ビキニであるので、どういうものなのか念…

ハチマキボーイの系譜

JR成田駅の方角を眺める。数日前よりHさんが感冒にかかり、咳嗽が止まない。寝ているあいだもごほごほいっている。それで毎食後処方された薬を飲むのだが、本人が袋の日本語指示を読む気がないので私が錠剤を並べ、お湯を準備する。回国するのにこんな体調に…

その女、ベイファンレン

8日、晴れ。国際女性デー(三八妇女节)。といって日本ではあまり馴染みがない。そうだとしたら、ミモザの日として人口に膾炙させてもいいですよ。ホワイトデーよりはちゃんとした起源があるのだし。 錦糸町にて漬け白菜と豚肉の炒め。中文併記じゃなかった…

ビャッと成語で

午後6時40分頃、柏駅西口。常盤線快速は北千住(足立区人口、67万8千余人)、松戸(49万人)、柏(42万2千人)と停まった。私の最寄り駅から20分くらい。業界の知り合いで松戸や柏に住んで、東京に通勤してくる者を何人も知っている。東口のそごうは閉店し、…

千葉市ゆかりの家・いなげ

台風一過、四方どこを見上げても入道雲がもりもりと湧いている。気がつくと、千葉市稲毛区の水路沿いを歩いていた。早くも額から汗が垂れてくる。念のため書いておくと、今や都道府県のうちで人口が増加しているのは6つか7つに過ぎないのだが、千葉県はその…

清真美食街

瀋陽清真美食街。清真とは中文で「イスラムの」という形容詞である。清真教、清真寺(モスク)、清真食堂(ハラール食堂)。 さて、羊肉串とピーマン串と焼きいんげん、雪花ビールをガイドが注文してくれた。汗ばむ陽気なので、彼女が中央アジアにルーツを持…

瀋陽の水煮魚

一見して辣椒(唐辛子)の量が少ないのがわかる。山椒はかなり入っている。ガイドの若い女性いちおしの店で食った。彼女が言うには、わたしたちも四川の辛過ぎる料理はあまり食べられない、だから瀋陽の水煮魚も辛さは控えめである。以前、日本人のお客さん…

中国東北(大連2)

大連はまた行きたい街ですが、北朝鮮がこうばんばん打ち上げていると少々不安になりますね。

中国東北(大連)

中国東北地方を旅したのは大連が最初だった。2011年9月のことである。大連駅前のホテルに泊まり、モンゴル族出身だというガイドとともに旅順まで足を伸ばしたりした。夜は一緒に酒を呑んだ。この時、彼はビールと白酒(バイジョォゥ)を呑んだ。 詳細は書け…

中国東北(瀋陽3)

北陵公園(ベイリンゴンユェン)。清の太宗ホンタイジとその妻の墓を取り巻く広大な公園。綺麗に整備されていた。 中国東北地方は男女ともに大柄な人が多い。これらの写真でも赤いノースリーブの女性と、左手にピンクの袋を持ったおっさんの前の黒い服の女性…

中国東北(瀋陽2)

右下の親子(別の関係の場合もあるが)を気に入っている。奥の建物は瀋陽伊勢丹。2013年6月にわずか5年で閉店したから、そういう意味では貴重な写真。

中国東北(瀋陽)

2012年8月、瀋陽。玫瑰大酒店(メイグイダージョゥディエン)。英語でいうところのローズホテルに泊まった。薔薇だけあって、街もピンクの光線に照らされている。中街(ヂョンジエ)という目抜き通りに面していて、真向かいに老辺餃子館(ラオビェンジャオズ…