川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

アンセム

f:id:guangtailang:20230320094817j:imageこの試合は日本時間朝だけど、欧州のシックスネーションズ北米大陸の1次ラウンドを何試合か観て、体内時計が狂ってしまった。興奮したしおもしろかったからいいんだけど。写真はアメリカ対ベネズエラ戦でトレイ・ターナーフィラデルフィア・フィリーズ)が8回に逆転満塁ホームランを放った直後のベンチ。頭を抱えているおやじは「こんなことが起こるなんて。ベースボールってのは、やはり、ほんとうにわからんな」と感極まっているのだろう。

f:id:guangtailang:20230320094823j:image僕の誕生日の数日前、Hさんがランチを御馳走してくれるというのだが、店は彼女指定だった。日高市のサイボクハム敷地内のレストラン。ここの焼肉大ホールでゴールデンポークをいただく。休日昼時に行くと優に1時間は待たされるので、僕らは開店30分前の10時半に到着した。朝飯はゆで卵1個で出発して、腹はぺこぺこだ。すでに数人が並んでいたが、番号札は9を取れた。

11時。案内係が予約の客が優先入場だと告げる。その人たちがけっこうな数いた。まあ天井の高い大ホールにはまだまだ席が余っているだろう。つづいて番号札組が呼ばれ、僕らも入場した。着席するやいなやタッチパネルでバババッと注文し、ふたりで片っ端から焼いて食べた。煙色の空間を見回すとほぼ満席だ。Hさんは中国方式でいつの間にやら会計を済ませていたが、1万円は超えていないと思う。

f:id:guangtailang:20230320094811j:imageこれは昨日3月19日のこと。Hさんが自宅の最寄り駅で若い男に声をかけられた。彼女が帰宅後、身振り手振りを交えて僕に語ったところでは───

わたし日本語あまりわからない。と言うと、男はすかさず流暢な中国語に切り替えた。あなたは何人なの?日本人ですよ。なぜ中国語ができるの?留学生です(あるいは留学していたと答えたらしい)。実はあなたのことを池袋で何度も見かけています。わたしはあなたに今初めて会った……

その日も池袋で仕事のあったHさんを男は見かけ(あるいは待ち伏せしていた?)、乗り換えまでして僕らの最寄り駅まで追いかけて来た。つまりストーカーということで、彼女は困惑したし、薄気味が悪いわけだ。自転車を猛然と漕いで帰宅。男は徒歩だから追いつけない。それで追っかけてきたらいよいよ犯罪だろう。どんな風体と訊くと、おとなしそうな感じだったと答えた瞬間、あ、思い出したと目を大きく開き、あなた何歳って言ったら21歳って!それならディンディンよりだいぶ年下じゃないか、と僕は声を上げて笑った。彼の母親よりきみは年上かもよ。いずれにしろ、今度彼が目の前にあらわれたら、わたしは既婚者です、あんまりしつこいと警察呼びますよと言ったらいい、中国語で。おれに電話くれてもいい。Mもストーカーじみた被害にはよく遭うようだが、あたし既婚者ですよと言うと、相手は意気消沈するらしい。特に若い男だと。効き目あるかな。

20日はHさんに買ってもらったアイスパープルのシャツを着て出勤する。

f:id:guangtailang:20230320094820j:imageそういうこともあるから、この屈強な男たちを目指して肉体鍛錬すべきなのだ。無論年齢も年齢だし、この肉体になるということではなく、ましてや相手を威圧しようということでもない。この男たちの心意気をリスペクトしつつ、己の日々に少しでも反映させなければならない。これは別にアイルランズ・コールでも我が父祖の土地でも構わない。

f:id:guangtailang:20230320094814j:image誕生日を過ぎて初めて観た映画は20年ぶりの『EUREKA』(2001・青山真治監督)。217分はさすがにケツが痛くなったが、これを凄いと思う心は少しも変わっていなかった。