川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

長い夏の始まり?

本日6月27日、関東甲信観測史上最速で梅雨明けしたんですってよ。長い夏の始まり?

f:id:guangtailang:20220627105843j:image灯台のTシャツを着ていたからか、匝瑳・旭までで帰ろうと思っていたのが、銚子まで足を延ばしてしまう。涙ぐましいブルーの空がどこまでも広がって、それに夏の海のブルーが目に飛び込んでくると、仕事のあれやこれやはすべて放擲してもいい気がしてくる。解放感。

f:id:guangtailang:20220627105839j:imageそう思いながら帰宅して日曜の夜を過ごし、月曜の朝を迎えるのだ。この憂鬱は学生の頃から誰もが体験している。繰り返しながら馴致して、なんとか皆生きながらえている。

銚子は勿論、匝瑳や旭に来ても風の強いことが多い。今日もそうで、陽射しが照りつけるが、汗は風ですぐに乾くようだ。日傘命のHさんは傘をびらびらとあおられている。だからおれみたいに帽子(キャップ)をぎゅっと被ってきたらよかったんだと言うが、無言。ふれあいパーク八日市場で買い物をする。彼女はまた性学もちを買う。

f:id:guangtailang:20220627105828j:imageあらかじめ調べてきたイタリアンの店でランチ。テラス席もあったが、旗がびらびらとあおられていて、いろんなものが吹き飛ばされそう。11時過ぎに入ったが、こじんまりとした店内は30分ほどでほぼ埋まった。おいしいし、値段もリーズナブルだし、居心地もいい。Hさんも満足そう。こっちに来る時にはまた寄りたい。バックで入らなきゃいけない店前の車庫だけが玉に瑕。

f:id:guangtailang:20220627214519j:image猫好きには知られている匝瑳庭園美術館。大部分舗装はされているが狭い道、畦道みたいなところを通って、いきなり広がりのある目を瞠る景観の場所に出る。左の田んぼは青々として静かで、こんもりした右の坂を上っていった先に建物が見える。一羽の大型の白い鳥が田んぼの上を悠然と飛翔する。

f:id:guangtailang:20220627105835j:imageこの開け放たれた家屋の窓から見える景色こそ先ほどの田園風景なのだが、吹き抜ける風と相俟って、しばらくここを動けない魅力がある。今日はほんとうに35、36度あるのだが、涼しさが別天地だ。稲穂が風にさわさわと揺すられ、白い鳥は低空を行ったり来たりしている。わたしは現在46歳だが、ハプニングバーとはまるで別種の、このような快楽の部屋があると知っている。

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