2025-01-01から1年間の記事一覧
2年連続で年末に体調を崩す。今日は上野まで行って帰って、恢復の途上だ。 老齢の父親と一緒に仕事をしているのだが、彼も風邪をこじらせて痰のからんだ厭な咳をしているのに一向にマスクをつけない。仕事柄、不特定多数の客と近距離で接するのに。欧米か(…
この一週間で『NAGISA』(2000・小沼勝監督)と『本陣殺人事件』(1975・高林陽一監督)の2本の映画、さらにはNHKオンデマンドで「インド秘境 スパイス達人紀行 しゃく熱のラクナウ」(2023)を見た。それにしてもしゃく熱は「灼熱」…
つくば市のCOXに行ってきた。その存在は以前から知っていたが、今回初入店。抜け道なのか交通量の多い裏通りに、「要塞」とも評される偉容で建っている。目の前の駐車場がいっぱいで、ぐるぐる回ったすえ第2駐車場を見つけて駐めたのだが、そこは代車駐…
〈国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、 「駅長さあん、駅長さあ…
明日から11月(と、書いた時はまだ10月だった)。雨の多い短い秋を通り過ぎて、もう冬に近接しているだろうか。東京に住んでいて厳しい冬を知らないからかもしれないが、僕は存外冬が好きである。何十年も前だが、常盤貴子が冬の朝の清冽な空気の中を腕…
東京の東をちょこちょこ移動していたら昼飯を食い損ねて、気がついたら午後4時が近かった。隅田川に架かる橋の袂のファミレス和食店に入ろうとすると、こんな時間なのに先客が待っている。こだわりもないので、階下に下りてインド料理店を外から覗いた。見…
このあいだ一泊二日で信州女神湖や長門牧場に行ってきた。標高1,400メートルくらいで、天気がめまぐるしく変わった。朝起きてカーテンを開けると、晴れて湖面がクリアに見えるのに、朝食を食べ終え散歩しようと外に出ると、霧で湖が少しも見えない。そん…
ある日の昼下り、鶯谷北口で降車するとラブホ街を抜けて左に子規庵、右に書道博物館の道に到った。今回の目的は後者。今までにも幾度となく来る機会はあったはずだが、入館するのは今回が初めて。道すがら、ホテルから出てくる男女、さらには徘徊する中年男…
なぜか中国のSNS小紅書(RED)で知り合った日本人同業者Pちゃんに、あなたの北京時代に使っていたテキストを教えてくんろと問うたところ、下の画像を送ってきてくれた。『対外漢語本科系列教材 現代漢語高級教程 (下)』(北京語言大学出版社)。以…
お盆休み前からなんやかやバタバタしていた。 事務所の近所にある中国料理店の老板娘(ラオバンニャン 江蘇省出身)が突如来店、知り合いの部屋探しを頼まれる。昔は昼飯によく行っていたが、味がやたらと落ちた時期があり、それを境に行かなくなった。調理…
中国で『731』の公開が延期されたと思ったら、なんとまあ9月18日に定档了!(公開が決まった)。いわゆる柳条湖事件の起こった日付で、この日にぶち当てたことにより、反日感情の拡大は必至である。 すでに現在、先月25日から一般上映されている『南…
ハルビン3日目。朝、ホテルの窓から外を覗くと路面が濡れていて雨だと知る。短髪で太ったいかにも東北人(ドンベイレン)といった感じのタクシー運転手はじきに止む雨だから楽しめ、あんたらは広東人かと言う。Hさんが浙江人だと答え、僕も南方人(ナンフ…
映画『731』の公開は延期されたらしい。中国当局の深謀遠慮があったぽい。 このたび宿泊した龍門貴賓楼酒店。ガイドのおばさんは満洲時代の歴史に明るい人で、このホテルが旧ヤマトホテルということにも勿論言及した。入口に回転扉があり、低層でエレベー…
まず往路の中国国際航空が羽田で乗ってから少しも動かず、機内で1時間以上待たされた。すると北京首都空港での乗り継ぎに影響が出る。アナウンスもないし、いつ飛び立つんだとやきもきした。ところが北京に着いてみるとハルビン行の便が1時間半の遅延で却…
日曜日、珍しくHさんと別行動の日だった。 墨田区菊川のストレンジャー映画館に『海がきこえる』(1993)のリバイバル上映を見に行く。たどり着くまでにかいた額の汗を指の腹でぬぐい、その指でカップをつかんで水滴できれいにし、上映時間までレモネー…
その日の朝、別に雨じゃなかったのだが、7時台にブルーベリー農園主からメールが届き、なり具合が良くないので多めにもぐようであれば一考してみてくださいとの内容だった。ベッドで横臥しているHさんにその旨伝えると、じゃあ予約をキャンセルしてと掠れ…
『ホワイト・ラブ』(1979)という山口百恵・三浦友和主演の映画の中で、赤座美代子が「女はね、牛乳瓶1本分しかおしっこを溜められないの」みたいなことを言う。このセリフが妙に印象に残っている。これが医学的・科学的に妥当な見解なのか知らない。…
オニヤンマを模した虫除けグッズを自宅入口脇に並べてある鉢植えの上に乗せておいた。ある日、2階自室で横臥している僕の耳にHさんの鋭い声が届いた。降りていくと、ドアーの陰に隠れるようにあそこを見ろと指差す。何かと思えばそれが例のオニヤンマだ。…
マンツーマンの中国語学習、三毛の西サハラを舞台にした散文集をしばらくお休みし、ドクター・べチューンについてのテキストを読みたいという僕の要望に快く応じてくれたL老師、ありがとうございます。 6月8日、Hさんに行き先を告げぬまま関越道を北上す…
妻の住居がある浙江省紹興市諸曁市の金山越府。窓からの眺め。その部屋には今、妻ことHさんの息子夫婦が平日だけ住んでいる。 中国の行政区分は複雑で、規模の大きい方から順に省級、地級、県級、郷級とあるが、それぞれの級で「市」が出てくる。だから、上…
5月初めの連休に妻の故郷である浙江省の諸曁、それから紹興、蕭山、嘉興などに行ってきた。写真もたくさん撮ったので、近々整理してここに掲載する予定です。 在日中国人や訪日中国人の横暴が世間で槍玉に挙がっているのは勿論承知しているし、僕自身もそれ…
1980年代くらいまでの日本映画を観ているとドライブインはよく出てくる。 僕も幼少の頃、両親に連れられて寄り道し、甘い飲料や軽食を食べたことを憶えている。その後、弟とふたりして汚れた手で車内をいじくり回した。当時親父のクルマはマツダの深緑色…
旧聞に属する内容の話。数ヵ月前、Hさんに誕生日はどう過ごしたいのかと訊かれ、僕たちの習いで北関東を旅行しようと答えた。それで僕が決めた場所が五浦だった。そこから7年くらい前に泊まったホテルを予約し、プランを組んだ。しかし、その日が近づくに…
相変わらず三毛(サンマウ)の《撒哈拉的故事》(サハラの歳月 妹尾加代訳 以下、日本語訳は妹尾さんに拠る)を老師と読み合わせしながら中国語を学んでいる。当時(1970年代)、スペイン領西サハラでの、夫ホセやサハラウィとのエピソード。決して難解では…
その日もHさんは父親と畑に出て作業をしていた。ぎらぎらと照りつける太陽は、傍らに置いた水筒の中身を、少しのあいだに熱湯に変えるほどだった。朝、畑の上の土手を自転車に乗って単位(職場)に向かう人たちを彼女はうらめしく眺めていたのだった。もう…
好きな映画に『蜜月』(1984・橋浦方人)がある。山下洋輔が音楽を担当しているが、サキソフォーンの流れが都会の冬の光景に実に似合っており、蕭条とした中にぬくもりを感じてうっとりする。こういう雰囲気が好きだ。別に全編を見通さなくてもいいから、気…
冬の午後3時半、北浦へと下る坂道。多くの人がイメージする霞ヶ浦は西浦といって、行方市を挟んでその東側にある北浦、外浪逆浦等の水域帯の総称が霞ヶ浦である。ホテルの受付で部屋から見える湖畔の道を散歩できるのかと訊いたら、手前どもの敷地ではないの…
大多喜のハーブガーデンに行ったのは年が明けて12日のことだ。久しぶりにアクアラインを通って、房総半島に達した。 大晦日に体調を崩して、零時を回る時にはもう眠っていた。Hさんもこちらに合わせて静かだったが、そもそも彼女は春節が大事なんであって、…