川、照り映えて

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

スモーキーボイスと言われてしまうの

中国で『731』の公開が延期されたと思ったら、なんとまあ9月18日に定档了!(公開が決まった)。いわゆる柳条湖事件の起こった日付で、この日にぶち当てたことにより、反日感情の拡大は必至である。

すでに現在、先月25日から一般上映されている『南京照相館』を観た中国人がSNSで、日本並びに日本人に対する憤怒や復仇、怨嗟、啼泣などさまざまに表しており、コメント欄も凄いことになっている(あんまりちゃんと見てないけど)。先日江蘇省で日本人母子が背後から石で殴られたのもこの流れの中の出来事だろう。

現地にいる日本人は気が気でないと思う。またぞろ嵐が過ぎ去るのを待つしかないのか。

f:id:guangtailang:20250804115603j:imageこれは向こうでなんとなく感じていて、ただ口にするのは自重し、でも帰国してからも妙に気になり続けてきたのだが、今年5月に浙江省に行った際、Hさんの妹の夫(メイフ 妹夫)ジェンホアに少し元気がなかった。相変わらず色黒ではあるのだが、いくらか痩せており、以前の豪快さは影をひそめ、なによりタバコをやらなくなっていた。端的に言えば老けた。なにしろ5年会っていないのだからとも思ったが、Hさんに訊いてみると肝臓の一部を切る手術を数年前にしたらしい。さらにはそれより前にやった痔の手術の予後が芳しくなく、いまだ痛みがある上に尻をきれいに拭ききれないらしい(ツァーブガンジン 擦不干净)。これらは他人事でないのだが、僕の場合、そういうことはまったくない。Hさんによれば、ジェンホアは術後すぐに退院させられ、自宅で七転八倒したという。僕は合計10日間入院し、脂汗をかきながら日々排便ケアを学んだ。どうもジェンホアの痔の手術にまつわるあれこれは蕪雑で、医療技術的な問題があったとしか思えない。まことに気の毒な話だ。

f:id:guangtailang:20250804115615j:image火曜日の中国語サークルで江東区のTさん(75)がつくった一文。

人老了以后才明白,没有什么比健康更重要(人は老いてからようやく知るのだ、健康に勝る重要事はないと 【拙訳】)。当たり前と言えばそうなのだが、知識としてみるのと、自ら実感するのではやはり雲泥の差があるのだと思う。

f:id:guangtailang:20250804115611j:image前几天刚去了日立,在心心念念的日立站看了日出!(不过怪不得那天坐常磐线北上经过東海駅那一片的时候就看到铁路沿线的一些牌上写着什么 東海原発炉 …以前还真是不知道这个(数日前、日立に行ってきました。念願だった日立駅の日の出を見ましたよ! (でもその日、常磐線に乗って北上し、東海駅を過ぎたあたりで線路沿いに東海原発炉と書かれた看板が目についたことに納得がいきました… 以前はほんとうに知らなかったんです)【拙訳】)。小紅書で日立や東海村に言及し、画像をあげた時に日本在住らしい中国人女性が送ってきたコメント。

東海村は日本で二番目に人口の多い村で、日本映画の傑作にして怪作『太陽を盗んだ男』(1979 長谷川和彦監督)の重要な舞台である。

f:id:guangtailang:20250804115607j:image最近、クルマの中ではXinUばかり聴いている。彼女のようなのをスモーキーボイスと言われてしまうの?

f:id:guangtailang:20250804122040j:imageバルガス=リョサは今年の4月に亡くなって、単行本で読みたいと思っていたところ、この小説が文庫で出た。だいたい南米文学の二大巨頭みたいにガルシア=マルケスとともに語られるけれど、僕はリョサ(ジョサ)が好き。今、ちょびちょび読みすすめている。リョサは根っからの長編派、マルケスは短・中編に優れたものが多い。代表作で読んでいないものが多いが、今後の愉しみにとっておくということにしている。文庫でいえば『街と犬たち(都会と犬ども)』や『フリアとシナリオライター』とか抜群におもしろかった。