川、照り映えて

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

レモネードと抹茶ビールを飲んだ休日

日曜日、珍しくHさんと別行動の日だった。

f:id:guangtailang:20250715142731j:image墨田区菊川のストレンジャー映画館に『海がきこえる』(1993)のリバイバル上映を見に行く。たどり着くまでにかいた額の汗を指の腹でぬぐい、その指でカップをつかんで水滴できれいにし、上映時間までレモネードを飲んで待つ。

お客のほとんどは僕よりだいぶ若い20代30代の男女で、中にちらほら僕と同じアラフィフが混じっている感じだった。1990年代初頭の高知に住まう高校生さんにんを中心に物語は進む。冒頭と終盤の吉祥寺駅プラットホームでのふたりの邂逅が爽やかにドラマティックに描かれ余韻を残すが、前回の自分のブログに引きつければ、都内と京都の大学に進んだふたりが里帰りし、黄昏の凪いだ海を眺めながら1時間を過ごしたとさりげなくナレーションが入る場面でそうなんだよ、海なんだよやっぱりと深く頷く。

見終わって外に出ると、すべてが白っぽく見えるほどの太陽光に襲われた。

f:id:guangtailang:20250715142727j:imageそこから文京区本郷に移動する。日本人同士なのに小紅書で知り合った同業者の夫がやっている店で抹茶ビールを飲む。夫も彼女も不在だったが、来店のしるしで上の画像を送信する。彼女Pの中国語(普通話)は僕などよりはるかに上で、中国人客の通訳を何度かお願いしている。京都人なので日本語(標準語)を喋っている時のイントネーションが時たま西の風を運んできて、ほっこりさせられる。

f:id:guangtailang:20250715142738j:image大江戸線本郷三丁目駅では現代詩人たちの詩の一節が壁面に連なっている。この中に僕が大学時代謦咳に接した方がふたりおり、今でも影響を受けている気がする。

f:id:guangtailang:20250715142735j:image足立区千住に移動。散髪する。午前中何してたんですかと小柄な女性従業員に問われたから映画を見に行ったと答えて、いきおい映画の話になったが、互いに相手の挙げる映画を知らず、今夏の暑さに話は戻った。

その後、荒川河川敷まで歩き、空いているベンチに寝そべると、ギラギラした太陽に灼かれる。午後3時半。川風があるからまだなんとかやっていられる。草野球の声がかすかに間歇的に聞こえる。しばらくそのままでいて、水分を補給したいなと起き上がったが、首を回しても付近に売店自動販売機の影かたちも無かった。

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