川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

隅田川

ひとの基底

土曜日の午後。肌寒く、いつ降ってきてもおかしくない空模様。23区西部に住むK夫妻と丸千葉。この名店の誉れ高い居酒屋は僕の地元にあり、ふたりはわざわざ足を運んだかたち。といって、夫妻はもとより僕も暖簾をくぐるのは初めてなのだ。Kたっての希望で…

雨なので

梅雨らしい天気。雨なので、キャンセルが1件ありました。 昨夜9時頃の隅田川沿いは涼しく、風に乗ってクチナシの甘い香りが運ばれてきます。ウレタン敷きのジョギングコースをずっと歩いていくと、終点の辺りにスキンヘッドの白人が仁王立ちしており、まだ…

橋の上

隅田川に架かる橋の上から。左側のマンション群が荒川区の「新しい街」、右側の高速高架が墨田区の鐘ヶ淵辺り。 この一帯のランドマーク、3つの丸いガスタンク。 永井荷風の『断腸亭日乗』 1937(昭和12)年7月7日の日記にも出てくるという。 「裏手の屋根上…

涼菓

私の好物、若あゆ。外側のカステラ生地と中身の求肥の組み合わせ、かたち、そして目と鰭の簡素な焼印がすぅき。 今日の午前中、川沿いの土手を自転車で走っていると、あたかも高原の夏のような爽やかな空気を感覚して、気持ち良さに思わず目をつむった。この…

蛋黄酥

蛋黄酥(ダンホアンスゥー・塩漬け卵黄入りまんじゅう・塩漬け卵黄入りパイ)。まあ、どちらかといえば、パイです。酥はバターの意味だから。Hさんが昨日持ち帰ってきて、欽州市というのを知らなかったので、勉強しながら食いました。 朝、追われる時間のな…

ニューサマー

久方ぶりに川沿いのウレタン敷きジョギングコースを撮ってみる。なまあたたかいような風が吹く。時間は午後の8時半だが、コースを走る人、ウオークする人が多く、しょっちゅうすれ違ったり、追い抜かれたりして賑やかだ。自分たちも含め、皆肌をねっとりと光…

輝くように繁茂する緑の

一見文句のつけようのないお天気なのだが、実のところ髪がめちゃくちゃになぶられるほどの強風である。 最近思うのだが、自分は草木の名前をあまりに知らな過ぎる。名前もそうだし、生態も知らない。母親は長年いけばなをやっているから、ぱっと見てだいたい…

汐入

午前中、暗い空から雨が落ち始め、連休明けからつづくなあと思ううち雷鳴が轟いた。気圧の谷間か。雨は昼過ぎに止み、それを見計らって自転車で出発した。 隅田川沿いのニュータウン道路をゆく。この一帯、私が中学生くらいの頃(だから80年代後半)から大規…

ゾーン

昼頃までひどい雨が降っていたが、そのあと急激に晴れた。午後6時、仕事を終えて、今日はひとりの晩飯なので、スーパーへ買い物に行った。おれの住んでいる地域は23区には案外珍しい大規模に再開発された、いわゆるニュータウンで、子供が多い。仕事をしてい…

涼州

明治通り、丸いガスタンクのみえる交叉点。 鉄鍋餃子味が可能なら羊肉串味だって可能だろう。 「涼州」とは現在の甘粛省のあたりらしいが、いわゆる西域とか辺境という場所で、古くから多民族が住んでおり、漢民族にとっては交通・国境警備の要衝であった。…

サラダピッツァ

2005年7月。その頃ぼくはまだ独身で、夏の土曜日の昼下がり、両親、弟と一緒に買い物に行き、その後食事などしたものだった。 江東区東陽町の東京イースト21に当時あったスーパー、生活創庫(現在はサミットに変わっている)で雑貨を買い、大通りを渡ったと…

ガキどもとじいさんら

2008年4月11日、台東区清川2丁目。春のドヤ街。 母親の実家がある神戸で私はこの世に生まれ落ちたが、育ったのはずっと台東区北部の隅田川沿いで、山谷(さんや)と呼ばれるドヤ街に近接していた。そんな説明を別の土地の人にすると、小さい頃、危険な目に遭…

東京駅へ

川沿いのウレタン敷きジョギングコースはすっかり雪も融け、冬のランナーたちが行き交っている。防寒した私が煉瓦色の道をウォークしていると、ふいに左手の段段から赤いパーカーを着た中学生くらいの女の子が飛び出てきて、目の前を横切った。そのまま彼女…

清潔な空

今夜も土手に繰り出し、ビブラムの底でめりめりと氷を割りながら歩く。しかし、瘤のように固まった氷はびくともしない。たまにずりんと滑る。この感触を妙に楽しんでいるのは自分でも変質的だと思う。 この道、南側に高層マンション群が林立している場所の氷…

土手がハルピン

東京23区に低温注意報が出た。冬季のものとしては33年ぶりだという。明日の最低気温がマイナス4度だから、水道管の凍結に注意せよと気象予報士。そして、日本海側には大寒波が居座っているという。 晩飯のあと、私は隅田川沿いの土手を歩いた。人ひとりが歩…

東京が長岡

住まいのそばの川と土手。本日の雪で東京が長岡みたいな景色である。帰宅途中、橋の袂で雪に滑った軽トラが坂道をずるずると後退してきた。タイヤは唸りを上げているが、空回りしている。後ろから来たクルマも上ろうとして横滑りしている。今日は関東一円の…

吹き抜けのカーブとペデストリアンデッキ

昼飯をヘルシーにしようと思って、千住ミルディス9階にある野菜を中心に出す店舗に入った。吹き抜けのカーブが洒落た店内を見廻すと客の9割が女性だ。下町だから気取らない中年も多いみたいだが、おっさんいちにんで入る店ではないな。Hさんと一緒で幸い。 …

今年旅行したなかで

荒川区南千住(人口46,000余人)のタワーマンション群。ララテラスに仕事関係の雑具を買いに来る。冬らしく晴天がつづいており、涙ぐましいブルーの空に爽やかな心持ちだ。 今年旅行したなかで印象に残っているのは南信州の飯田かな。南と中央のアルプスのあ…

サンクチュアリかビオトープ

隅田川のサンクチュアリ、と案内板にある。「聖域」の意味から転じて、日本では自然保護区にも使うらしい。というか、こういうのはビオトープというんじゃないのかしら。知らんけど。いずれにしろ、寒くもなく暑くもない今日はいい天気だ。私は水辺に降りる…

ガスタンク

台風一過の素晴らしい青空。ただ、まだ強風がふいている。明朝、Hさんが成田から香港・澳門に飛ぶが、本土の中国人が出入境するにはなかなか面倒な手続きが必要らしい。日本から行くので勿論パスポート、と言ってぽんとテレビ台にそれを置き、向こうに着い…

ウォーターフロント

首都高6号向島線の高架下から。ここは墨田区だが、向いの造船所があるのは足立区である。背後にウォーターフロントのマンション群が建つ。左側に架かる橋をマンションの反対側に渡れば荒川区に到り、私がウオーキングする汐入公園のウレタン敷きのジョギング…

羨望

川風が結構強く、肌寒さを感じる。途中でHさんがショートコースにしようと提案し、この写真の少し先でUターンして帰ってきた。彼女は今月下旬に2泊3日でマカオ(澳門)に行く。仕事半分、観光半分みたいな感じらしい。羨ましい。平日じゃなかったら私もなん…

紫の照り

日曜日に両親と弟が沼津に行ってきたと金目鯛の干物をくれたので早速焼いてみた。少々薄味だったが、醤油を垂らすと美味になった。 帰りの東名がめちゃ混みでどうしようもない、2時間ロスしたと苦虫を噛み潰したような顔で父親が言うので、だからおれは茨城…

浅草

昨晩。浅草で焼肉。仲良くしてもらっている同業の先輩たちと。民家のような木造家屋の2階で、靴を脱いで上がる。室内は煙りが充満していて匂いが衣服につくが、まあ我々は気にしない。若い女性同士の客もいたが、気にしないのだろう。どの肉も肉厚だった。 …

川からの風

川風が気持ちいいのう。 同業者のKさんが遠近両用眼鏡をつくったというが、実のところ私も最近は眼鏡をはずしてスマホを弄る有様だ。それに老人がよく言う例の、顔は浮かんでいるが名前が出てこないというアレを、我が身において体験するようになろうとは。…

24万前後

橋の上から。帰宅して梨を食いながらなんとなく埼玉の自治体人口ランキングを調べてみる。さいたまは別格として、川口、川越、越谷が多いのは知っていたけど、草加、春日部も24万前後いるのか。北関東でいったら宇都宮、高崎、前橋、水戸に次ぐくらいの人口…

高層マンション

ウレタン敷きのジョギングコースとその向こうにあるタワーマンション群。川から強い風が吹いている。 帰宅後、Hさんが妹と携帯で話していて頓狂な声をあげた。終わってから訊くと実家のある金山越府の高層マンションで今日飛び降りがあったらしい。23階から1…

キウイ

ウレタン敷きのジョギングコースから逸れて屈伸運動をする。 昼間に地元のショッピングモールでキウイの販促イベントをやっていて、小バケツに盛られたゼスプリゴールドキウイを買ってみた。試食したらうまかったので。 ウオーク後、冷やしてあったキウイを…

三区

こちら荒川区、川を隔てた向こうは墨田区と足立区の境目。もう秋としか言えないような気候で、ウオーキングで汗はかかない。関係ないが、最近とみに額の生え際が後退している。

漠たる哀感

ウレタン敷きのジョギングコース(土手)から逸れて、あばれ天竜のTシャツで屈伸運動するHさん。 リュックに明滅する黄緑のライトを装着したおっさんが脇を走り抜けていき、私はなんとなくそれを目で追った。蛍のような光が徐々に小さくなって、やがて見えな…