川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

エアコンをパワフル運転に。

f:id:guangtailang:20190806225640j:image2、3日前、Hさんと口論があった。僕も彼女も顔を歪めて自説を言い立てた。きっかけはよくあるように些細なことから始まるから書いても詮無いことだが、それでも少し書くと、家の3階が暑過ぎる、夕方熱がこもり布団がほくほくしてとても横臥する気になれない。だから私は会所に行って寝転びたいぐらいだ(向こうにもベッドがある)。一軒家はダメです。私が稼いだ暁にはマンションに移りましょう。最後の言葉は半分冗談だったかもしれないが、これが僕の癇に障った。ちょいと待ちな、と。この家を買って引っ越して来たのは僕の意志というよりあなたの強い希望だろう。いつまでも賃貸暮らしだと生活が安定しないという「大陸的な通念」をあなたが主張するから、それならばと中古でここを見つけて僕が頭金を準備し住宅ローンを組んで購入したんじゃないか。リフォーム費用だってばかにならない。一軒家がいやだったらこのあいだまで住んでいた賃貸マンションに居ればよかったじゃないか。この期に及んで一軒家がダメとはどうゆう了見だ。Hさんは一軒家の最上階が夏場こんなに暑くなるのは知らなかったなどと言う。だから、元々エアコンの無かった3階にダイキンのいいやつを設置しただろう。あれだって僕の金だ(下品で相すみません)、熱がこもっていれば即座に点けてパワフル運転すればいいじゃないか。引っ越して来た当初は収納が多い、多過ぎるくらいだなどと褒めていたのに、近頃は掃除が大変だとか、就寝時に2階のトイレまで行くのは面倒だとか、蟑螂が出るとか、不満ばかり言うじゃないか、エアコンをパワフル運転しなさいよ。でも、1階も3階も点けると不経済でしょう。マンションだって部屋ごとに点けることあるだろう。だけど、年齢を重ねていったらこんな階段自体が辛くなるのよ。それはその時の話じゃないか。そこから、冷静さを失っている僕が中古マンションを買った場合の維持費のこと、管理費や修繕積立金だってばんばん上がって、大規模修繕の折にはそれでも足りませんつって一時金を求められるんだ、管理組合だってゴタゴタやるし、「所詮、縦長屋なんだよ!」と叫んで、我ながら今考えるといやになるね、彼女が縦長屋なんて言葉わかるわけないのに。長屋だってわかんないよ。僕を引っ叩いて下さい。エアコンをパワフル運転にしながら。

写真は仲直りしてHさんと散歩した隅田川。川風が気持ちよくて、しばらくふたりで立ち止まって吹かれていた。

f:id:guangtailang:20190807132248j:imagef:id:guangtailang:20190807132258j:image7日、晴天。もじゃもじゃと繁茂し、夏はまさに繁茂し訪れていた。

f:id:guangtailang:20190807151440j:image路地にも夏が訪れている。