川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

橋の上

隅田川に架かる橋の上から。左側のマンション群が荒川区の「新しい街」、右側の高速高架が墨田区の鐘ヶ淵辺り。 f:id:guangtailang:20180605004610j:imageこの一帯のランドマーク、3つの丸いガスタンク。

永井荷風の『断腸亭日乗』 1937(昭和12)年7月7日の日記にも出てくるという。

「裏手の屋根上に出でて見るに、立ちつづく屋根のはずれに石浜の瓦斯タンク朦朧として影の如く、南千住の燈火東雲の空の下に明滅す。」

長谷川利行「タンク街道」は1930年。ただ、このふたりが見たのは円筒形の昔のタンクなのだ。この地にガスタンクが建てられたのは、1893(明治26)年まで遡る。

僕がこの一帯に住み始めた頃、1970年代のガスタンクはすでに今の球形だ。f:id:guangtailang:20180605004622j:image新しい街の川沿いに整備されたウレタン敷きのジョギングコース。f:id:guangtailang:20180605004636j:image夜8時のジョギングコース。犬の首輪が赤く浮かび、川に架けられた鉄橋を列車が亙る。f:id:guangtailang:20180605004652j:image