川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

壮年の衰え

歯痛

15日の晩くらいから左下の奥歯が痛み出し最初は気のせいかとも思ったが横浜で飯を食う時にも痛みがありしばらくするとその歯周辺でモノを噛むのを無意識に避けるようになった。昨晩もズキズキと鈍痛がし眠るのにも差し障りがあるのでさすがにこれはやばい傾…

いつか『思い出のマーニー』の中文を思い出してきっと泣いてしまう

我非常喜欢北海道。虽然那里没有我的亲朋好友,但是我已经去了十多次了。一般我坐飞机去,但是上大学的时候我有时间,所以也坐船去过。一提到北海道马上就让我想起,北海道清爽的空气、笔直的街道。最近我看了由吉卜力工作室制作的电影叫『回忆的玛妮』。这…

タイ古式マッサージ

ここ数日DVDを観過ぎたせいか首から肩にかけて凝りが酷くなり、タイ古式マッサージ店へ駆け込むことと相成った。行きつけの店がある松戸まで。ここのマッサージが強めで好み。常磐線の快速に乗ればすぐだ。駅からは少し離れているが、まあ徒歩10分圏内だろう…

シーチュアンコウの宵

2日夕、西川口の福建料理の店で友人ににんと待ち合わせ。この店はHさんが仕事仲間とよく来るらしいが、私は初めて。食べログの画像でなんとなく知っていたが、入ってみるとテーブル3席のこじんまりとした店だ。 今回の主目的である海蛎饼(ハイリービン)を…

恐ろしき3月禿げ

先日散髪に行った。僕はいつも美容師に細かな注文はつけず、記録があるので前回と同じでと云うのだが、このたび、髪を濡らし櫛で撫でつけた様子を鏡越しに眼鏡をかけた状態でみることになった。平素、風呂上りは眼鏡をはずしているのでぼんやりとしかみえな…

鶴岡の酒

遅い昼食。ランチメニューではない黒酢酢豚を注文。880円。黒ずんだ塊が出てくる。心が浮き立ち、やっぱりおれはこれが好きなんだなあと思う。手前は豚肉だが、奥は長芋で、マッシブな食感としゃきしゃきした食感を両方楽しめる。ご飯の量は少なめにした。70…

紹興酒を飲む夜

昨日から目が痒い。今年も到来したか。 昼飯、ムース―ロウ定食。僕の座った左横の貼り紙をみると、この店は紹興酒を推しているようだ。店名にもつけるだけのことはある。服務員の女性に儿話音はないと思しい。 今どうなのだろう、紹興酒の地元紹興市の伝統で…

停留場脇にて

平日は台東、荒川、墨田、足立の4区どこかを奔走する人生。遠方に出張などめったにない。今日も今日とて荒川区。去年まで居住していた区であり、かかりつけの肛門病院がある。荒川区の特徴のひとつは、やはり都電荒川線が都内唯一の路面電車(軌道路線)とし…

何者

松浦寿輝『秘苑にて』(書肆山田)より 川勝徳重『電話・睡眠・音楽』(リイド社)。この表紙は表題作に関わるものだが、他にも13の短篇が収められており、それぞれに表題作とはかなり毛色の違う劇画だ。私にはむしろそちらの方がおもしろかった。いちばん好…

ザ・ヴェランダ

布引ハーブ園、ロープウェイ。施設の祖母の部屋で談話している時、母親が妙なことを云った。自分抜きで、祖母と私と弟の3人でハーブ園に上ったことがあるというのだ。祖母は、憶えてないと首を横に振った。近頃の祖母は弱って、ぼんやりもしているから、母親…

ダブり買い

もう11月か。今日は1年のうちでもそんなに多くない、一片の雲もない清々しい空だった。昼時、ヴェランダ近くにしゃがみ込み、青空を眺めながら座薬を挿れた。内痔核の症状は大分マシになってきている。明日も天気は良いようなので、混むだろうが紅葉を見に行…

脱出する痔核

※今回は尾籠な話なので読み飛ばしてくだすっても結構です。ただ、漱石の未完の遺作『明暗』の冒頭だってそうなんですよ。 土曜日の夜に暴食し過ぎたのはたしかだ。壮年の衰えつつある器官がこらえきれず、夜半から酷い下痢が始まり、朝までに2度トイレに籠っ…

西丹沢

渋滞する東名高速の1台に、西洋人の中年男女が乗った黄色いスポーツカーがあった。幌を開け放し、ふたりともサングラスをかけ、女は金髪をたなびかせ、さすがにサマになっているなと思ったが、こんなのろのろ運転で季節外れの強い日光を浴びつづけて大丈夫か…

老いの微笑

久方ぶりにウレタン敷きのジョギングコースから対岸を撮る。最近とみに眼が悪くなって、スマホの文字が見えにくい。文庫の活字が見えにくい。事務所の地図が見えにくい。中文教室でノートをとっていても自分の書いた文字が見えにくい。かといってたとえばス…

皿の花

敬老の日。両親とHさんとかごの屋で昼飯。その後、父親が近いから椿山荘へ行こうと言い出す。滝の裏から。 バンケット棟のフォレスタとかいう喫茶でモンブランを食らう。花の皿というものはない、皿の花があるだけだ。コーヒーとセットで1,680円くらい。 実…

ガングリオン

昨晩は同業者との暑気払い。夕刻、事務所を出て自転車で駅に向かっていると涼しい風に顔を撫ぜられた。前方を歩いているサラリーマンの手には傘が握られている。関東に台風13号が近づいており、明日には上陸の恐れもあるという。 上野の居酒屋。座った向かい…

宵寝

昨日は昼職場にいる時から躰がだるくて、帰宅後、飯を食ったあと宵寝した。2時間ほどして起き上がると、だいぶ恢復している。やっぱり眠るのがいちばんだな。 大学の先生らが執筆した『東アジア海域に漕ぎだす3 くらしがつなぐ寧波と日本』(東京大学出版会…

伊達や酔狂

今朝、ふと思い出した。私の職場は今も28年前に通っていた中学校の附近にあるが、当時、隅田川沿いに建つその区立中学に、なかなか味のある顔をした初老の美術教師がいた。「長」の字が苗字についたと思うが、名前は忘れてしまった。戦前の生まれだったろう…

その夏の加齢による衰えの今は

死者120人超、安否不明80人超。「平成最悪の水害」とまで呼ばれるようになってしまった。親戚が広島にいるので、一昨日父親が連絡したが、被害はほとんどないとのことだった。 洟が垂れて、喉がいがらっぽいという症状が数日前からあり、改源をのんで職務に…

雨の四谷

友人たちと四谷の牛たん専門店へ。この店は食べログ等でも話題になっており、富田林出身のJが予約を取ってくれたのだが、メンバーが揃うまで店先で待ち、揃った順に席に案内される仕様だ。相席などを調整するのだろう。それほどまでに次から次、客が来る。 …

極東で禿げる。

1箇月前倒しの気候とも言われているが、湿気を含んだ強風に髪をなぶられながら、おれは去年の夏に行った飯田の天竜舟下りを思い出していた。あの時、安曇野滞在中はどしゃぶりの雨だったが、高速をしばらく走っているうちに雨は止み、伊那の辺りからは青空の…

情緒

早起きしたHさんがスマホで中国のポップスを流しながら家事などしていて、僕はとろんとしつつ寝床でそれを聴きながら、いいなと思うことがある。こういうのが中華系の「情緒」なんだよなあ、と。ジャ・ジャンク―の映画なんかでも台湾や香港のポップスが巧み…

場違い

雨上がりの上野を歩き、中国料理店へ。ここでHさんの仕事仲間Lさんと待ち合わせ。3人で昼飯。Lさんは常連らしく、彼女がささっと注文して、出てきたものを食べる。長春出身で標準的な普通話を喋り、また鈴を転がすような声なので、個人的にびんびんくる。 辣…

夕陽を眺めるように

2011年8月9日午後6時21分の夕陽。 タイトルバックの夕陽。 『スローなブギにしてくれ』は1981年公開。藤田敏八のフィルモグラフィに於いて重要な作品だと思われる。どこかで読んだが、本人も撮ったあと、わりと自信を持っていたらしい。ただ、興行的にはとん…

蛋黄酥

蛋黄酥(ダンホアンスゥー・塩漬け卵黄入りまんじゅう・塩漬け卵黄入りパイ)。まあ、どちらかといえば、パイです。酥はバターの意味だから。Hさんが昨日持ち帰ってきて、欽州市というのを知らなかったので、勉強しながら食いました。 朝、追われる時間のな…

嘔吐

大学時代の友人Y、Hと新宿で呑む。このふたりは元々東京や神奈川のダウンタウンに住んでいたが、現在は武蔵野地域在住で、ハズバンズだ。 珍しいという樽生ホッピーをぐびぐび飲みながら、赤ら顔のおっさんらの蘊蓄漫談とでも言うべきものが展開される。す…

松山城 

愚陀仏庵。2010年7月、土砂崩れにより全壊するも、現在は再建されているらしい。 2008年1月に閉店したラフォーレ。 2008年8月14日、松山城。もう10年近く前か。お盆休みにたいした予定も無かった私は、大学時代の友人が恋人(当時)と松山にいる時期を狙って…

マスクデビューとタダ飯。

今までかろうじてコップの縁でぷるぷる耐えていたか、或いはこぼれてもちょびっとだったのが、今年のこの数日で大量に溢れ出た。花粉症である。完全に発症した。就寝中に鼻が詰まる、洟が垂れる等の症状で起こされてしまう、起床したらしたで目脂で瞼が開き…

少年期

シンクに溜まっていた食器を私は洗い始めた。この位置から映像は見られないのだが、リビングにあるテレビでは平昌五輪の番組を流しっぱなしにしてある。水道の音にほとんどかき消されそうになりながら、興奮した実況アナウンサーの声がかすかに聞こえてくる…

伊豆伊東

東京から1泊2日でぺろっと行って帰ってこられる伊豆伊東へ。スーパービュー踊り子号のグリーン車に初めて乗る。これが予想以上に快適で、Hさんもにっこり。なにせシートが座り心地良く、前のスペースに余裕がある。服務員が回ってきて、おしぼりと飲み物の…