川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

2017-01-01から1年間の記事一覧

リライト

昨晩デスクの抽斗をがさごそやっていると、奥の方から7年前に書いた文章が出てきた。A4のコピー用紙4枚。題名「新潟 ジョロウグモのいる小径」。平成22年9月25日と細かい日付まで入っている。月1ペースで新潟の中越地方に通っていた時期だ。この頃もこんな風…

新大久保

人で溢れ返る新大久保駅前。ペデストリアンデッキも無い。 再びモンゴル料理。明日アメリカに帰る朋友を誘ってHさんが店に向かっていたが、私が新大久保駅に着いたあたりでウェイシンとライン両方に連絡が入る。道に迷ったという。今いる場所の画像を送って…

コンセプチュアル

2016年12月10、11日。仙台の夜景、朝景。ビル群の隙間に規模の大きいことで知られる駅前ペデストリアンデッキも見える。政令指定都市だから比べるわけでもないが、先日行った浜松と比べるとビルの建ち方がみっちりしている感じがする。 ビートたけしの書き下…

浜松、ビンソン

ついでに寄ればいいやという気持ちで来た中田島砂丘が意外に良かった。これは私の心理が作用している。つまり、掛川でさわやか、花鳥園を諦めて車中でぶーぶー言って機嫌を損ねたまま海辺(かいへん)にたどり着いた。だだっ広い砂浜を歩いていく。向こうか…

キウイ狩り

8日、掛川、キウイフルーツカントリー。さまざまな果物狩りがあるなかで、キウイ狩りというのはあまり聞かない。なぜかというと、キウイは狩ったその場で食えないから。ビニルハウスで熟したやつを食った後、キウイ畑でHさんが狩りまくる。私はいたるところ…

奈良のモダニズム

今年1月21日、奈良市高畑町、志賀直哉旧居(高畑サロン)。この時なぜ私ひとりで奈良を旅しているんだろうと思ったら、Hさんが春節を実家で過ごす(回家过年)ために帰国していたんだな。 さて、春日の杜に程近い閑静な屋敷町、趣きのある古びた土塀に囲ま…

倚松庵

2012年5月5日、神戸市東灘区、倚松庵。谷崎潤一郎が『細雪』を書いた家として知られる。谷崎はここに1936年(昭11)から1943年(昭18)まで居住した。ただ、実際には当時倚松庵は150m離れた場所に建っており、六甲ライナーの建設に伴い、1990年に現在のこの…

長岡3 ~デッキについて~

2014年1月26日、アオーレ長岡。設計デザインは隈研吾の事務所。私が長岡に通っているあいだに出来上がっていった。駅大手口から空中通路(大手スカイデッキ)が延び、雨や雪に濡れずに直接アオーレまで行ける。 ところで、この通路は違うのだが、駅から延び…

イェナイ

私の好きな中国の飲料。ココナッツミルク(椰树牌)。甘さ控えめ。初夏の杭州で毎日2、3缶飲んでいた。これはプルタブ式の缶だが、向こうでは「あんたはほんとにこれが好きね」と、ボトルでHさんの親族が用意してくれた。餐厅に行った時も勝手に誰か頼んでく…

羨望

川風が結構強く、肌寒さを感じる。途中でHさんがショートコースにしようと提案し、この写真の少し先でUターンして帰ってきた。彼女は今月下旬に2泊3日でマカオ(澳門)に行く。仕事半分、観光半分みたいな感じらしい。羨ましい。平日じゃなかったら私もなん…

羊肉のオンパレード

新宿歌舞伎町、モンゴル家庭料理。まあ普段なかなか食べられないことは確かです。羊肉のオンパレード。羊の舌なんかは特に珍しいです。ミルクティーはちょっと塩味が効いている感じでクセになり、何杯も飲んでしまいました。ヨーグルトとウォッカのお酒も呑…

滝川渓谷

2014年11月2日、福島県東白川郡矢祭町、「東北最南端の秘境」と呼ばれる滝川渓谷。遊歩道とか散策路というには岩場や鎖場が結構きついし、木の根っこでずるっと滑る。登山靴、長袖で行く場所である。全長3kmはちょうど良い運動。鎖場のところは渋滞しがちだ…

おはよう、高崎

高崎市役所21階展望ロビー。高崎は全国でも屈指の交通の要衝である。日本で唯一のハーゲンダッツ製造工場が高崎にあるのもその利便性ゆえだろう。鉄道網、高速道路網とも非常に発達している。新幹線に乗れば東京圏、北信越へ簡単に行けるし、高速道路を使え…

ハルピンの若者

2013年6月22日、侵华日军第七三一部队遗址(侵華日軍七三一部隊遺跡)。ハルピンに何度も来ているわけだから、一応行ってきましたよという場所。悪ガキの面影を残すふたりのガイドとともに。そのうちのひとりRがここ平房区出身で、附近の小学校を卒業したこ…

月を愛でてこの菓子を食べる

月餅を丸々1個食ったら何カロリーか知らないが、かなりのもんだと思う。フライングして昨日から食っている。 今年の十五夜は10月4日らしい。

曲げ反り流木

稚内市浜勇知海岸。曲げ反った流木に打ちつけられた板に掠れた字で日本海と書かれている。晴れていれば風光明媚なのだろうが、曇っているとどこにこんな寂しい風景があるのだろう、と萩原朔太郎っぽく言いたくなる。稚内といえば宗谷海峡やオホーツク海のイ…

石切場跡にて

2014年9月23日、群馬県太田市藪塚、石切場跡。静まり返った切通しの小径を、岩肌に木洩れ日が当たってきれいだなあと思いながら奥に向かって歩いていると、ふいに気配を感じ、足もとに視線を移せば、細い、若そうな蛇がしゅるしゅると横切るところだった。さ…

灰色の街

2013年11月9日、早朝、ハルピン。この日、私と当時の妻は午前6時までにハルピン太平国際空港へ到着しなければならなかった。前日に方正県から路線バスでハルピン中心部まで移動し、安宿に一泊した。午前4時半くらいに起きて急いで支度しロビーに下りると、す…

紫の照り

日曜日に両親と弟が沼津に行ってきたと金目鯛の干物をくれたので早速焼いてみた。少々薄味だったが、醤油を垂らすと美味になった。 帰りの東名がめちゃ混みでどうしようもない、2時間ロスしたと苦虫を噛み潰したような顔で父親が言うので、だからおれは茨城…

ワニとプロペラと私

2013年8月16、17日。北大「巨大ワニと恐竜の世界」展。記念に売店でワニと恐竜がいくらか可愛らしくデザインされた焦げ茶のTシャツを買った。今では肥ってしまい着られないが、とってはある。 北越戦争で薩長の軍門に降った長岡藩士は散り散りになったが、…

久々の小説

久々に読書した。それも小説を。装幀と題名が好みだったから。第157回芥川賞受賞作だという。単行本で100頁にも満たないのですぐ読める。まあまあの中編小説をひとつ読んだなという感じ。文章はうまく、38の年齢のわりに燻し銀の趣き。魚釣りや日浅の人とな…

昭和レトロ大箱喫茶

殺伐とした西川口の街を後にし、京浜東北線を王子で降りる。ここを歩くといつも「いなたい」という言葉が思い浮かぶ。これは元々関西の表現だろう。関東では「野暮ったい」が対応するのか。しかし以前にも書いたが、私はこの街が好きで、時々無性に来たくな…

長岡2

19日付「長岡」で、花火の際、デジカメをバッグにしまったと書いたが、実際には数枚撮っていた。こんな電線で邪魔されていたんだな。あと、天ぷらとそばの定食も撮っていた。2009年8月2日。

なんたるブルー

2014年10月26日、福島県南会津郡只見町田子倉レイクビュー。群青から濃紺まで、深い青の湖面がシーツのように湛えられている。それにしても、なんたるブルーだろう。

浅草

昨晩。浅草で焼肉。仲良くしてもらっている同業の先輩たちと。民家のような木造家屋の2階で、靴を脱いで上がる。室内は煙りが充満していて匂いが衣服につくが、まあ我々は気にしない。若い女性同士の客もいたが、気にしないのだろう。どの肉も肉厚だった。 …

ランドマーク広場

2013年2月19日、ハルピン松花江沿い。この時期、川は氷結している。氷結期間は5ヶ月に及ぶと聞いたような気も。ひょっこひょっこと散歩する老人。 中央大街の終点広場に建つ防洪記念塔。1957年にハルピンを襲った未曽有の大洪水に対する市民の勝利を記念して…

長岡

2010年1月16日、長岡。河井継之助を知るより先に新潟の女との出会いがあった。東京で知り合った。彼女の実家は魚沼丘陵のどこかで、最寄駅は浦佐だと言っていた。 ある夏に長岡の花火を一緒に見に行った。勿論彼女は長岡に何度も来たことがあり、水を得た魚…

川からの風

川風が気持ちいいのう。 同業者のKさんが遠近両用眼鏡をつくったというが、実のところ私も最近は眼鏡をはずしてスマホを弄る有様だ。それに老人がよく言う例の、顔は浮かんでいるが名前が出てこないというアレを、我が身において体験するようになろうとは。…

逛街

マンションの中庭で空を見上げれば涙ぐましいブルーに豆粒大の飛行機。 上野平成福順でまたも凉皮と羊肉串。さほどうまくないことに今日気づいたが、小摊だからこんなもんだとも思う。 札幌薬粧と銘打っているが、店の感じから中国資本のドラッグストアかと…

シンビーノ

シンビーノ ジャワティストレート レッド。私の世代はモックン(本木雅弘)の奇妙な腕の動きのCMで記憶しているかも知れない。ところで「シンビーノ」とは何だろう、という薄っすらとした疑問がずっとあった。この機会にWikipediaで調べてみると、 「大塚製…