川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

西瓜

f:id:guangtailang:20210517210552j:image久しぶりに川の照りと言っていいものを撮りました。隅田川沿いの土手、ウレタン敷きのジョギングコースより。ごはん時に行ったからか、不思議に人がいませんでした。向かって左寄りのビル群は荒川区、川の向こうに渡れば墨田区、川に架かる橋の後方は足立区、ジョギングコースを後ろ向きに戻って大通りを渡れば台東区です。

今日は妙な大風が吹いた日でしたが、この時分の土手の上は心地良い川風が吹き過ぎています。最初はぼくひとりでウォークするつもりでしたが、西瓜とノートを買いたいとついてきたHさんもひと時マスクをはずして深呼吸するほど。

f:id:guangtailang:20210517210607j:image帰宅してすぐにトマトジュースを飲もうとするぼくを、傍らに置かれたぼくのスマホで撮るHさん。その意図は不明だが、久々に撮ってくれたとは思った。しかしなぜこのタイミングで? 他意はないものと思いたい。

ウォークしながら。このあいだ歯科医院でレントゲン撮った時におれ先生に呼ばれたろ。で、あなたの画像を見ながらこれはなんだろうって話になって。あの金の糸というの、たくさん写っていたけど、あれはいつ頃どこで入れたの? と言ってみた。今なら気分が良かろうと思ったから。彼女はなんのこだわりもなく答えた。渋谷で入れたのよ。へえ、日本で入れたのか。もう何年前かな。ほら、ヤンズ(洋子)って今アメリカの田舎に住んでいるひと、あなたも識ってるでしょう。江蘇省の人? 彼女に連れられて渋谷の、たしか近くに郵便局があったわね、そこの病院でやってもらったの。50万以上かかった。そんなに。ヤンズはもっと高かったよ。あれ、彼女がこっちにいた頃だから何年前だろう。アンテナヘリックスにピアスを貫通さす人、顔面のリフトアップに金の糸を挿入する人。時間を超えて両方とも渋谷という場所で行われたことか。それでどうだということもないが、ぼくは変わり過ぎた渋谷の駅で迷うだけだ。

f:id:guangtailang:20210517210619j:image正直、ぼくは西瓜はそれほど好きではないです。ただ、Hさんがこのあいだから作ってくれる西瓜の皮の漬物は大好きで、それをのっけってごはんをぺろりといきます。赤は彼女、白はぼくが受け持ちます。