川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

驟雨

f:id:guangtailang:20200813232501p:image驟雨のち、池袋の空に虹。見えている範囲だが、白い塔がちょうど真ん中を貫いている。そして、これぞ虹といった感じのくっきりとした虹の上方にさらにうっすらと虹がかかっている。塔もそこまではとどかない。

今日は午前中、実家に帰り二階の部屋を整理し、午後から神保町で映画を観て、その後に池袋の美容院に行ったHさんと向こうで落ち合う予定だったが、映画の上映時間を勘違いした。窓口の前でやっと気がつく。着いた時より1時間半後の上映。喫茶店や書店で時間を消してもよかったけれども、終映時間との兼ね合いで明日に日延べすることにし、微信でメッセージを送るがしばらく返信がないので、すでに髪をいじり始めていると判断、移動を始めた。が、丸ノ内線が地上に出たあたりで返信があり、これから店に入るという。そうだとしたら、あと2時間かかるかい? それくらいだと思う。結局、池袋の書店を徘徊し、文庫本を3冊、モーパッサンモームの短篇集、津村記久子の『ウエストウイング』を買った。建物のガラス窓が濡れているのを見て、ああ降り出したんだなと思う。

f:id:guangtailang:20200813220044j:imagef:id:guangtailang:20200813220052j:image火焔山蘭州拉麺池袋店。池袋で落ち合うよう手筈したのも、ぼくがここの羊肉串が食べたかったからに他ならない。Hさんだってここのなら食べるのだ。雨はほとんど上がっていた。カウンター席に座るとメニューもたいして見ずに、牛肉麺2碗と羊肉串6本を注文する。前回の教訓だが、ここのはでかいからおじさんおばさんで10本はきつい。彼女の髪はダークブラウンに落ち着き、それをしきりに撫でつけている。ぼくは自分の分だけ冷水をコップに注ぎ、飲み干す。目の前の壁一面に上の画像が貼られ、右側に蘭州拉麺の来歴が書かれている。ざっと読む。ほどなくして来た羊肉串は期待を裏切らない味道で、そのジューシーさに思わず顔が綻んだが、手から手に持ち替える際、剣先をTシャツにひっかけて、穴があいた。

午後7時頃帰宅。