川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

好日

こんにちは。卓球の福原愛さん、石川佳純選手を尊敬している鶴岡抄太郎です。無論、彼女たちは僕よりかなり若いのですが、尊敬するのに年上も年下も、ましてや男も女も関係ありゃしません。森喜朗が自らの発言により集中砲火を浴びて辞任に追い込まれたようですが、彼がラグビーW杯の日本大会誘致に尽力したことは、念のためここに書き残してもよいかもしれません。東京五輪がこんなんなっちゃってる今、あのラグビーW杯の熱狂が懐かしく思い出されます。台風一過の対スコットランド戦をゴールデンタイムに再放送したっていいんですよ。話は戻りますが、福原さんや石川選手を尊敬していると言うと、それは彼女たちが巧みにチャーミングに操る中国語、特に福原さんの東北話(現在は台湾華語の影響を受けつつある)に感心しているからだろうよ、とにやにやしながら返されるのですが、勿論それはあるにしても、まずもって彼女たちの人柄に感銘を受けているのです。当然その印象はメディアを通してのものですが、おふたりとも長期にわたって世界水準のアスリートとして活躍されており、オフィシャルならびにアンオフィシャルでの姿、言動を見ていると素直に尊敬の念が湧いてきます。一途にひとつのことに打ち込みながら、いや打ち込んだからこそ、このような立派な人格が育まれるのか、と。要はまっすぐでまぶしいのです。

f:id:guangtailang:20210211132158j:image11日。快晴だが強風。祝日なので抄太郎は北千住で散髪。彼が家を出た1時間後に華(ファ)さんが北千住へ出発。自転車にも乗れるようになりました。ふたりとも最寄り駅の地下駐輪場を利用しているのだが、そこから地上に出るエレベーターならびに階段への通路の脇に、いつも奥久慈卵の空箱が積み上げてあり、甘い洋菓子の匂いが漂っている。反対側の鉄扉の内部でどうやら製造されているらしいのだ。抄太郎も華さんもスイーツがそれほど好きなわけではないが、匂いに釣られて1、2度地上の店舗でケーキやプリンを買ったことがある。

f:id:guangtailang:20210211184508j:image除夕からして、華さんの親族からこうゆう画像がばんばん送られてくる。ご覧の通り、酒は飲まない人たちだ。代わりに抄太郎が日本でハルピンビールを飲んでいる。小麦王の中瓶2本。應嘉麟(イン・ジャーリン)にWeChatを通じて紅包をあげた。

f:id:guangtailang:20210211140823j:image華さんのリクエストで昼食はとんかつ。といってももう午後2時が近い。そう、マスクは基本的につけたままで、耳のところをやる時だけはずした。入口で替えのマスクもくれたよ。185くらいある美容師に切ってもらったけど、掌もえらいでかかった。肩のマッサージが気持ちよくてさ、目を閉じているんだけど、鏡台の向こうのブラインドから柔らかい光が降り注いでいるんだ。ぽかぽかして午睡を誘うような好日をその時に感じたね。WeChatに夢中の彼女に勝手気儘に日本語で喋る。

f:id:guangtailang:20210210154240j:image大変に有能でありながら、二君に仕えたという理由でいまいち評価の高くない榎本武揚。この像は墨田区堤通の都営白鬚東アパートというマンモス団地の前に建っている。近くに向島百花園があり、晩年の榎本はよく訪れていたという。抄太郎が覚えているエピソード。獄中の榎本に福沢諭吉が化学の本を送った。しかしその内容が榎本には簡単過ぎたので、榎本は福沢の学問のレベルを大したことがないと思った。榎本の助命嘆願で黒田清隆が頭を剃り上げた。仕事でこの辺りに来たが、およそ1kmにわたってつづくこの巨大建造物は林立するタワーマンションとはまた違った威圧感がある。

f:id:guangtailang:20210211184523j:image丸福珈琲店コーヒーゼリーが食べたくなり、購入。やっぱうまい。これ、ポーションが濃厚っていうのもあるな。いつから僕はコーヒーゼリーが好きだったんだろう。

f:id:guangtailang:20210210154247j:image華さんから試しに一粒食べてごらんと言われた随便果(スイビェングオ)。尾籠な話で恐縮だが、食べてから24時間以内に大便が2回あった。さらにどうでもいい話だが、便所が1階と2階にある。抄太郎が入ろうとすると華さんがすでに使っていることがままある。それで、もう一箇所に入る。華さんに言わせれば、自分が入ろうとすると抄太郎が使っている。しかもなかなか出てこない。それは便所でスマートフォンをいじっているからだよ(このブログだって便所の中で書いたやつがいくつかある)。ひとつ屋根の下、ふたりして同時に便所を使っている。上下で尻を出してと考えると少しだけ滑稽だな。おれは別に便秘じゃないからもう食わないよと言った。