川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

函館、映画の街

f:id:guangtailang:20171130234812j:plainf:id:guangtailang:20171130234905j:plainf:id:guangtailang:20171130234958j:plainf:id:guangtailang:20171130235043j:plainf:id:guangtailang:20171130235210j:plain2008年3月16日、弟とふたりで旅した函館。海風が肌寒く、陰気な日だった。

旅行のしばらく前に『ノエイン もうひとりの君へ』(2005~2006)というSFアニメをふたりして観ていた。このアニメの舞台が函館で、その影響もあって、ちょっと行ってみるかということになったのだった。

市電の魚市場通近くの小さなビジネスホテルに連泊した。弟のリクエストで、ラッキーピエロに連日足を運んだ。定番のチャイニーズチキンバーガーは無論のこと、私はクジラバーガーというのを食った。夜ははこだてビールを呑み、ウニ丼を食った。函館山、金森倉庫街、十字街、ハリストス教会、五稜郭など一通り見て廻り、加えて『ノエイン』の「聖地巡礼」的なことも多少やったと思う。外国人墓地、旧茶屋亭、元町公園等々。立待岬は弟だけ行き、そのあいだ私はどさんこファームに乗馬しに行った。そこの息子さんと喋ったことで今でもよく憶えているのが、少し前に番組の撮影か何かで榮倉奈々がファームに来た。どえらい脚の長さで、こんな日本人がいるのかと思った、と。

函館という街は観光都市として名が轟いているが、歩き廻るといやでも寂れた港町の側面が目につく。にもかかわらず今まで2度行っただけの街になんとなく他より魅力を感じるのは、私にとって函館は映画的な街というか、妙に映画の記憶と結びついており、現実の函館と映画のそれが混じり合って、夢幻的ないざないがあるからだろうか。たとえば以下の映画などと。

森田芳光『キッチン』(1989)、『わたし出すわ』(2009)、深作欣二いつかギラギラする日』(1992)、熊切和嘉『海炭市叙景』(2010)、呉美保『そこのみにて光り輝く』(2014)。