川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

ふたりのもっとも好きな果実狩り

f:id:guangtailang:20210620172821j:image茨城小美玉へブルーベリー狩り。4年連続で行っていたファームが去年はコロナの影響でやっていなかった。今年は予約制でもやっているから幸い。Hさんも私ももっとも好きな果実狩り。

常磐道を走っていると柏辺りでぱらっときたが、それ以上のことはなく、北上するにしたがって雲は薄くなり、あちこちで切れ始めている。奥の方は明るい。天気予報とにらめっこしながらおとつい予約した甲斐があった。ところで、このクルマ─ラオワイと呼んで愛着はある─ともあと2週間でさよならしなければならない。新しいクルマが来るから。12万6300km余り乗って、下取りしたらタダ同然でした。この7年、ラオワイを駆ってHさんといろんな場所に行ったが、掉尾を飾るのに茨城は相応しい。なにせ回数でいうとダントツに来ているから。

f:id:guangtailang:20210620172838p:image常磐道あるあるで予定時刻よりもだいぶ早く着いてしまったが、ファームの方の好意で受け付けてもらえる。ブルーベリー狩りにほうぼう行ったが、結局ここのブルーベリーがいちばん良いとは僕らの一致した意見だ。今日なら表皮に雨を乗せた一粒を口に入れれば、それはスーパーで買ったのとはまるで違う体験となる。最初、摘み取りは30分程度と言われ入園したが、例によってHさんが摘みまくり、時間をオーバー。僕だけ出ると先ほどの園主の方が「あと30分、1時間くらいいてもいいですよ」と言ってくださる。が、ほどなくしてHさんも出てくる。カゴに青紫のカーペットを敷き詰めたようにして。

f:id:guangtailang:20210620172855j:imageその後、空のえき そ・ら・らに寄って野菜を買う。そう、小美玉には空港がある。現在は運休中のようだが、上海便があるのでHさんと試しに利用してみようかなどと話し合った覚えもある。駐車場は何日駐めても無料らしいし。春秋航空ってどうなの、などと。

f:id:guangtailang:20210620172909j:imageふたりともブルーベリーの食い過ぎで腹が空いていなかったので、空のえきでは昼飯を食わず。鹿島灘海浜公園への道すがらで食うことにする。「日本的海鲜一点都没有腥味(日本の海鮮には少しも生臭さがない)」とは彼女がよく使う褒め言葉である。

f:id:guangtailang:20210620172919j:imageHさんの好物。たしかに他の海浜公園や道の駅などで見たことはない。そこでとびちゃんもちの記事を初めて読むと、この方は元々伊豆諸島の御蔵島出身で、この餅はそこの郷土食とのこと。Hさんはこうゆう素朴な味道が好きだ。

f:id:guangtailang:20210620172930j:image陽射しがあらわれ、すっかり初夏の陽気になる。坂を曲がり下って、太平洋へと至る道がこの海浜公園の売りだ。海が見える。目をつむってみる。波の音が聞こえる。海からの風は生暖かく、躰を柔らかく撫ぜ、潮の匂いが混じる。坂を下っている勾配も感じる。VRでこの視覚、聴覚、嗅覚、触角を同時に味わうことを可能にするには。

f:id:guangtailang:20210620172957j:image家族以外にはどうでもいい話になってしまうが、先々週、僕の弟が糖尿病からくる感染症で右腕がぱんぱんに腫れ上がってしまい、指もまともに動かせなくなったので、さすがに恐怖を覚えたらしく、早朝7時に看護師をやっていた母親のところにあらわれた。彼女曰く、マンゴスチンのような色になっていたというから重症度がわかる。病院嫌いの彼に四の五の言わずに病院へ行くよう厳命すると、即日手術・入院となった。彼は一度帰宅して考えさせてくれと言ったらしいが、「交通事故に遭った人間がそんな悠長なことを言うのか」と、それくらい急を要するのが君の状態だと医者に叱られたらしい。で、先日弟が無事退院したのだが、入院生活で体重が82kgまで減ったという。僕もここ数月の生活改善により現在82kgまで痩せており、兄弟が同じ体重になったのはこれが初めてである。ほんとうにどうでもいい話だが。ちなみに緊急ではないものの、僕も脱出性内痔核の悪化で手術・入院をすすめられていることは前回も書いた。母親は情けない兄弟だと嘆息するが、彼女もまた脊柱管狭窄症で悲鳴を上げる躰とだましだましつき合っている。

f:id:guangtailang:20210620173006j:imageこのすぐ近くに海鳥の死骸が転がっており、波に洗われていた。

f:id:guangtailang:20210620173014j:image午後5時帰宅。さようならラオワイ。

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