川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

腕時計を借りに

f:id:guangtailang:20211016194413j:image休みだったが、明日は試験会場で読み上げ・進行があるので遠出せず。というか、明日大事な腕時計が家に見当たらず、昨晩事務所に探しに行ったがそこでも見当たらず、腕時計を借りに行きますと両親のラインに送った。ここ半年以上、腕時計をつけていないからこうゆうことになる。なぜかつける習慣がなくなってしまったのだ。考えてみるとHさんとMがつけていないし、いちばん顔を合わせているふたりの影響があるのかもしれない。それにしても明日は必須なので、昼前実家に向かった。

途中、母親から急性膵炎になってしまった愛犬を日帰り入院にやり、その後自分は脊柱管狭窄症のリハビリに行きます、腕時計はテーブルに置いておきますとラインがあった。そのとおり実家には誰もおらず、冷蔵庫を開けて炭酸水のペットボトルを取ると、飲み干した。ソファに寝転がり、携帯を弄る。2階のかつての自分の部屋は今や物置きと化しているが、ドアの〈裏に柴犬がいるかも。気をつけて〉という文字とその下に骨を銜えた犬の絵の、僕が作成した貼り紙は相変わらずそのままだ。またソファに寝転がっていると、母親が帰ってきた。土曜日でどこも混んでるわ。リハビリも混んでるなどと言いながら。髪が随分短くカットされていたが、何も言わなかった。犬の状態、弟の近況などを話す。午後1時20分が近づいた。このあと映画観に行くから、もうそろそろ。何観るの? ダブルオーセブン。ダニエル・クレイグのやつ。ああ。と母親はすぐ合点がいったようだ。坂を下りながら、両親と弟の通院、犬も日帰り入院、僕も手術・入院を経て、満身創痍家族かなと思ったりした。そういえば、1週間くらい前から首の皮膚が荒れて、元々首の皺は多い方だが、老人のそれみたいに皺が何重にもなっている。困ったなあ。