川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

視線を伸ばす

f:id:guangtailang:20180121204146j:plainf:id:guangtailang:20180121204249j:plain朝飯を食いながら外を眺めやると、晴天。大手スカイデッキにも陽光が差し込んでいる。これはレンタカーでも借りて柏崎とか日本海沿いでも行ってみるかと思い営業所に向かうも、唐突に腹痛が起こる。慌てて駅ビルのトイレに駆け込むが、どこの個室にも先客がいる。駅の反対側、宮脇書店が入る建物のトイレに入る。幸いこちらは空いていた。(私は朝、非常に腹を壊しやすい。気をつけてはいるが、冷たいものを食すとほぼ壊す)。

外に出ると、なにやら雲行きが怪しくなっており、今にも泣き出しそうな空模様だ。日本海沿いにドライブする気分もすっかり萎んでしまった。

f:id:guangtailang:20180121205754j:plain「維新の暁鐘」。西福寺。「慶応6(1868)年5月19日の早朝、榎峠からの攻略が難しいと判断した新政府軍は、作戦を変更して信濃川左岸の本大島村、榎下村から長岡城をめざして渡河。この侵攻を城下に知らせようと、一藩士が鐘を力の限りに乱打したといわれる。」(『越後長岡 戊辰・河井継之助ゆかりの地 ガイドブック』より)。雨がぽつぽつ降り始めて、しばらくして止んだ。私は引き寄せられるように水道公園に向かっていた。維新の暁鐘のある場所から給水塔が見えた。ここに来るのも2回目か3回目だが、給水塔を見た記憶はなかった。その時はカワイ・カワイで、水道公園など眼中に無かったのだろう。

f:id:guangtailang:20180121212651j:plainf:id:guangtailang:20180121213312j:plainf:id:guangtailang:20180121212744j:plain河の土手から遠くの山並みを望む。私の現在の住まいの近くにも河と土手はある。が、山が無い。山が見渡せない。だから、こんなに遠くまで視線を伸ばすということも普段ないのかも知れない。都会のパースペクティブなんだよなあ。

土手沿いに歩いていると、またぞろ降雨。

f:id:guangtailang:20180121214548j:imagef:id:guangtailang:20180121214802j:plainf:id:guangtailang:20180121214901j:plainf:id:guangtailang:20180121214609j:image昨夜、ツイッターで友人とやりとりするなかで、新潟で学生時代を送った友人の奥さんがタレカツ丼を勧めてくれ、私自身も食べたかったので、駅ビルの店で喰らう。上品な味だった。その後、長岡の酒造マップを眺め、ぽんしゅ館で酒とHさんへの点心(おやつ)を買う。東京は月曜日、降雪の予報だが、数センチ積もっただけで交通機関が麻痺し、人々はすっ転んでしまう。長岡はじめ中越の皆さんと違い、雪の経験が圧倒的に不足しており、雪についての知識も無いので仕方のないことではある。個人的には雪について知悉している皆さんに叱られながら導かれたい。

帰り、プラットフォームから眺めると、外はどしゃ降りの雨だった。

f:id:guangtailang:20180121221403j:plain