川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

さらば愛しき街

昨日の午後、Hさんが実家の僕の母親と会ったようだが、自家製の梅酒の有無を訊くのを忘れたと言うから今朝ラインにメッセージを送った。今年はつくってないけど、去年のならあるということだ。母親と僕とは彼女の大患以降、ラインのやりとりが頻繁になって…

閑雅な午後

今年は詩人萩原朔太郎の没後80年でいろいろのイベントをやっているみたいだ。僕は詩というのはほとんど読まないのだが、この人と建畠晢、松浦寿輝は読む。 ある休日、池袋西口北でHさんと落ち合って、先日改装中で空振りだった火焔山で昼飯を食う。その後ル…

非凡(庸)

Aと半年ぶりに会った。彼女の妊娠が知らされ、つわりがひどく寝てばかりいる、本業にも差し障りがあると聞いていたので、そこから月に1回程度具合を訊ねるラインをこちらから送るだけだった。返事は都度あったので繋がってはいた。Aの副業はレンタル彼女だ…

タッチパネル

午後から池袋で仕事があるというHさんに、じゃあその前に火焔山で蘭州拉面と羊肉串を一緒に食おうと誘い、電車を乗り継いで久々この街に降り立った。彼女がいつも最短距離で店にたどり着けないと言うからおれが前を歩く。すると、遠目にもなにやら店の様子…