川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

蹉跌

『青春の蹉跌』(1974・神代辰巳)をDVDで。世評が高いのは知っていたが、観たことはないと思っていた。しかし、いざ観てみるとかなりの部分が記憶に残っており、たぶん学生の頃に観たことがあるのだった。70年代前半の空気が濃厚に漂っており、あまりに70年…

高架下にて

19日、夜。上野の客先に寄った帰り、高架下のラムタラ上野店でロマンポルノを漁る。店内では「西部警察」(1979~84)の高揚させるテーマ曲が繰り返しながれており、そこに上の線路を通過する電車の音と振動が被さる。さらに別の電子音楽も流れているようだ…

Nという女

忘年会から帰って、裸でシャワーを浴び、ベッドに仰臥すると、すでに横になっていたHさんがひとつ話をしてあげましょうと言う。どんな話だいと私。彼女はおもむろに始める。 Hさんの息子ディンディンはすでにシャオレイと婚約し、婚纱照も撮っている。来年…

海藻のように

夢をみた。川沿いのマンションに僕と弟とふたりで住んでいる。内装・設備は質素で、1970年代後半か80年代初頭みたいな趣きだ。われわれの年齢もどうやら若い。20代後半のよう。ベランダから見える川は明らかに隅田川で、眺められる高さと角度が、かつてほん…