北関東のとあるレストラン。時刻は午後1時半くらいだったか。モモさんは自家製ハンバーグ、Hさんとおれは有頭エビのシチューのセットをたのむ。給仕のおばさんひとり、料理人ひとりでやっているようで、注文からメインの提供まで40分以上も待たされた。しかもおばさんがお冷のコップを倒してしまう始末。客はわれわれ以外に2組。大通りから一本入った裏道とはいえ、観光地だから中国人のおばさんふたりがベチャクチャ喋っていることに調子を狂わされたわけでもあるまい。おれはここに着いてから目の痒みと洟汁がマックスで、彼女らの果てのないお喋りを聞くともなく聞いているだけ。モモさんのおごりだったが、シチューはしょっぱく、他はありきたりで、値段と味道が釣り合っているとは感じられなかった。
最近の部屋着はいつかヤフオク!で落としたバーバリアンのヴィンテージシャツ。Lサイズだが、日本のそれよりかなり大きめ。ただ、生地は8オンスの軽めコットンだと思う。〈1964年に設立されたシカゴライオンズラグビーフットボールクラブは、米国イリノイ州シカゴを拠点とする米国ラグビークラブです。シカゴライオンズの名前は、シカゴ美術館の建物の入り口を守る2つの大きなライオンの像に由来しています。〉(Wikipedia 英語からの翻訳)
米国なんて昔から本気でラグビーというスポーツに傾注していたら、今頃当然に強国のひとつになっていたのだろうけど、友人Sが言うようにかの国のそっち向きのスポーツエリートはまずアメフトにいってしまう。現在メジャーリーグラグビー(MLR)というのがあるみたいだし、今後はたして強くなるかな。また、バーバリアンというメーカーもラグビー強国とは認識されていないカナダ製というのがおもしろい。
スナップエンドウを茹でる。それをマヨネーズに豆板醤を混ぜ、掻き回したほのかにピンク色のディップにつけて食べる。この簡単な一品。
人よりはペイズリー柄のネクタイを持っていると思う。全体のうち、半分近くの割合じゃないか。まあそれで何を言いたいわけでもない。他人の私物がどうとか人は興味ないのだしほんとうは。ただそれでも言わせてもらえるなら、ペイズリー柄でも模様が絡み合っているようなデザインより、余白があってすっきりしているやつが好きです。中でもお気に入りの一本に上記のディップを落としてしまった。即座にウェットティッシュで叩いたが、乾くとまた豆板醤の汚れが浮いてくる。要クリーニング。
花粉症で消費するティッシュの量はマスターベーションで消費するそれの2倍から8倍。
上海人のモモさんがつくってくれた紅焼肉。豚の角煮。うまいけどちょっとしょっぱかったかな。上海料理は砂糖の甜い味道がベースにあると思う。Hさんにもその傾向があるが、この南方人ふたりはともすると塩分多めな気がする。おまえごとき料理のつくれない輩がえらそうな口を聞くな禿げ! と言われればごめんなさいと言うしかないが。巣鴨の大吉縁には時折行きたくなる。
鹿沼市草久(くさぎゅう)にある古峯神社。山の中だが、至るまでの道は舗装されている。併設された立派な庭園古峯園がいまだ冬季閉鎖中で、当てが外れた。
車中、モモさんがまたぞろ日本人の夫を罵っている。昨晩に続き聞かされているHさんはうんざりのようで、「好了、好了(ハオラ、ハオラ もういい、わかった)」と言い、あとは寝たふりをしている。すると今度はおれに向かって話を継いでくる。このくどさはなんだろう。おれも日本人の夫であることを措いて、誰が聞かされても気持ちのいい話ではないし、共感を得たいのならこのくどさはまるで逆効果なのだ。日本人の夫もたしかに偏屈者かもしれないが、モモさん自身にも相当問題があるという、相手に対する執拗さ、苛烈さ、諧謔を欠いた悲愴を強く感じる。日本語が達者だから余計に。結局1時間以上罵り、己を憐れんでいた。おれは長電話が嫌いだ。
花粉症のせいで集中力が削がれており、今回の文章・画像を全部消してしまい書き直した。皆さんも経験のあることだと思うが、最初に書いた時のテンションは保てない。