川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

我的功劳

f:id:guangtailang:20210604090910j:image風と共に去りぬ』は最終第5巻の150頁まで読んだ。昨晩帰宅すると上海人のおばさんがキッチンに立っていた。例の人だ。Hさんの知り合いで上海人のおばさんというのは何人かいるのだが、その中で私にいちばん親しく接してくれる人。茨城方面に一緒にドライブに行ったこともある。ただ、何の前触れもなく家にいると驚くよ。いや、コロナがどうとかいう話じゃなく、せめて微信かラインでHさんから事前に連絡があればいいのだけど。彼女の考えでは朋友が家に来て、晩飯をつくってくれることをあらかじめ夫に伝える必要性を感じていないのだろう。こうゆうことは今までに数回ある。おばさんが例の早口で言うには、日本人の夫が葛西臨海公園でスズキを釣ってきたから、新鮮なうちに食べてほしいとのこと。2階で着替えて下りてくると、すでに立派な红烧鱼がテーブルに置かれていた。早く食べてとおばさんに促され、一口食うとこれがうまい。臭み(腥味)は一切なく、やや薄味にトウガラシ(辣椒)がピリッときいている。箸が進む。これはあんまり言うとアレだが、Hさんのつくる红烧鱼は味道が濃い時がままある。红烧肉や红烧排骨でも。醤油の濃いのは私にはちょっと厳しい。つくれない人間がこうゆうことを言うのはなるべく控えるべきとは思うが。红烧という調理法自体がたしか上海料理発祥だった思う。上海のおばさんが上手なのは当たり前なのだ。Hさんだって紹興伝統の西施豆腐、梅干菜のスープや肉料理は上手なのだから。ところでこれはどうでもいい話だが、私の体重は現在84kg台で、いちばん重かった頃からすると6、7kg痩せた。上海のおばさんにもそのことを指摘され、なぜかHさんが喜んでまくし立てている。我的功劳(私の功績、手柄)ということらしい。たしかにそれはある。否定できない。当初、彼女が夜宵警察(夜食警察)として巡回することで私は悪癖をやめられたし、晩飯を控えめに食うことを習慣化したのも彼女の指示及び注意があってのことだ。夜のウォーキングを復活したのも彼女と一緒だから。Hさんが私の手柄と言ってもいいと思う。ただ、これは秘密の事柄として、Mの前でみっともない躰を見せられないという私の意気もあった。ユーチューブで肉体鍛錬の動画等見ながら、今後、80kgまで痩せるつもりだが、ここまででも痩せるとスーツのサイズが合わなくなるものだ。自分でわかってはいたが、Mにも指摘された。ズボンだいぶゆるくなりましたね、と。ベルトだって合わなくなって、錐で穴を一個増やしたんだから。