川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

カーフェイジェリーと身長

深夜、ロシア対クロアチア戦を観ていても、青い帯に西日本の大雨情報が表示されつづけ、刻々変化する。これを書いている8日午後8時16分現在、「75人死亡 61人安否不明」に増えた。西日本の多くの地域で被害が出ているが、自然災害がめったにないとされていた岡山(倉敷)があんな風に水に浸かっているのを初めて見た気がする。

f:id:guangtailang:20180708201035j:plain昼過ぎにのそのそと起きだし、そばを茹でて食べ、部屋を行ったり来たりしているうちに夕刻が迫る。窓の外を見ると、東京の空は実に何事もないような貌をしている。頭の芯がぼうっとして、躰が重い。無精髭を伸ばしたまま外出。秋葉原で少し買い物をし、日暮里の談話室ニュートーキョーにて晩飯。丸福珈琲店のカーフェイジェリーが最近のお気に入りで、地元のスーパーで5個買って帰宅。

f:id:guangtailang:20180708194058j:imagef:id:guangtailang:20180708194112j:image駅ロータリーに面している側ではなく、ビルと駅との隙間と呼んでいいような反対側から出ると改札が近い。あと、これは日暮里駅トリヴィアだが、改札脇のこじんまりとした書店には、この地で生まれた作家吉村昭の文庫本が充実している。

f:id:guangtailang:20180708194141j:imagef:id:guangtailang:20180708203715j:imagef:id:guangtailang:20180708203751j:imageある時、張愛玲と李香蘭のツーショット写真(合影)を見つけ、前者が椅子に腰かけ、後者が立っているのも不思議なことだと思い、どこかで李香蘭は150センチ位だと読んだことがあるから、張愛玲はきっと長身で、バランスを取るためにこういう構図にしたのだなと考え、それをツイッターで呟いたら、最近、張愛玲の短編選を上梓した訳者の方から回答を頂き、張愛玲自身が身長は5フィート6インチだと書いているそうで、そうすると168センチということになる。張愛玲と会った人は皆、背の高い人だと言ったらしい。現在でもアジア女性で168センチはかなり高い方だ。それにしてもこの写真の張愛玲はカメラからやや顔を逸らし、目を伏せ、あまり機嫌の良くなさそうな表情をしている。対して李香蘭はまっすぐにカメラを見つめ、貫禄を感じる。驚くなかれ、このふたりは1920年生まれの同い齢である。

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