川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

あらわれた小狗

25日、午後7時30分。日暮里まで戻ってきて談話室ニュートーキョーで弁当を食いながら、空港での出来事をまたひとしきり話すHさん。

f:id:guangtailang:20190525215828j:image時間は午後4時まで遡って、スカイライナーで成田へ向かう。老眼が進み、眼鏡をはずしてスマホを弄る壮年43歳。照り上がった額にずらすこともよくあるが、初夏のような今日はぬらぬらとした汗で元の位置に落ちてきてしまう。

f:id:guangtailang:20190525205720j:image午後5時には第1ターミナルに着く。Hさんの到着までまだ1時間近くある。無聊を慰めようとデッキに上ったり、ショッピング街をぶらついたりするが、あらためて目を引くようなものはない。腹もすいていない。

f:id:guangtailang:20190525205750j:image南ウイング到着ロビー。午後6時30分を廻ってもいっこうにHさんの姿はみえない。周囲は次々落ち合っているようなのに。中に「冷◯◯」と漢字三文字を印刷したボードを掲げている人がいたが、中国人の姓で冷などというのもあるんだな。すると40分頃、向こうから電話がかかってきた。もしもし〜と出ると喂と答え、なにやら早口で捲し立てる。何度か聞き直して話を整理すると、彼女がベルトコンベアーから行李を下ろしていると、どこからともなく小狗がやってきた。そしてその小狗を連れた係員が通り過ぎようとしても、小狗が彼女の行李の傍から動かない。係員が「手荷物の中身をみせて頂きますので、こちらにどうぞ」と促し、下の照片の場所に連れて行かれ、すべての荷物を検査された末、牛肉、鸭子、西洋人参等を没収される。高価なものばかりで実に口惜しい、そういうことだった。

f:id:guangtailang:20190525205814j:imagef:id:guangtailang:20190525212248j:imagef:id:guangtailang:20190525211955j:image弁当を食い終わり、茶を飲みながらその小狗はこれくらいだったろ、と私が柴犬かビーグルくらいの大きさを両手で示すと、いや、もっと小さかったとHさん。以前はこんなに厳しくなかったと云うので、たしかに干肉とかパック詰めのやつは持ち帰れたよなあと答えながらスマホで調べてみると、「2019年4月22日から肉製品の違法な持込みに対する対応を厳格化します」、「現在、多くの国で口蹄疫アフリカ豚コレラなどの家畜の病気が発生しています。また、おみやげや個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができません。…」などという文言にぶつかった。

f:id:guangtailang:20190525210342j:image26日朝、自宅で高山茶を飲みながらこれを書いている。このあと、散髪に行く。