川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

悔しいいちにち

f:id:guangtailang:20220123175744j:image今日はほんとうに悔しいことになった。午前中Sと米国農村の館のようなカフェで昼飯、夕方にMと海底撈火鍋で晩飯という、年間でもそうそうない僥倖のようないちにちが、己の体調不良によりおじゃんになった。今これを打っているとおり体調はいくらか恢復したのだが、いまだ寒気と腹部の鈍痛は去らない。すわオミクロン株感染かと症状を調べたが、どうも当て嵌まらない。昨日の夜半からよっつの症状が出た。吐き気、下痢、寒気、腹痛。食あたりなのだ。眠れず便器に何度も吐いた。その時に出たのが、夕方に食べた豆アジの南蛮漬けだった。一緒にサーモンの寿司も食ったが、それは目視確認できなかった。苦しくて涙も出ていた。尾籠な話で恐縮だが、尻に異変を感じてペーパーで拭うとうんちも出ていた。念入りにミューズで手を洗い、しかしまたトイレに駆け込むということを明け方まで繰り返した。鏡に映った己の顔が紙のように白かった。これはダメかもしれないと、ふたりに断りの連絡を入れる考えが脳裡をよぎった。寒気もあるからフリースを重ね着して布団を被ったが、一睡もできなかった。

午前10時過ぎ、ヘロヘロになりながら、それでもTX線に乗って待ち合せの流山おおたかの森まで行った。しかし車内で座っているだけでもしんどいし、朝なんとなく見た「サラメシ」の映像で顔を背向けるほどだったので、ランチがムリなのは明白だった。改札口を出て案内板に手をついて待っていた。Sが颯爽とあらわれたが、事情を説明してそのまままた改札を戻った。謝罪するわたしに彼女は「わたしのことは全然気にしないでください」と言い、電車を降りたあともその場に立って見送ってくれた。

その後、Mにラインのメッセージを送った。ほどなくして返信があった。彼女らしい文章だった。それを二度三度読み、悔しさが募るばかりだ。別に好きでもないし、もう豆アジの南蛮漬けは金輪際食わない。帰宅してそのままベッドに倒れ込んだ。3時間くらい寝て起きると体調はやや恢復して、吐き気と下痢の症状はなくなった。