川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

青梅竹馬

退勤後、地元駅前の回転寿司屋でHさんと落ち合う。今日はすんなりとテーブル席に通される。彼女は午後いっぱいかけて、新大久保で髪型を変えてきた。先だって日曜日の夜、この寿司屋に来たときは178番の票を取らされ、163番あたりから進みが妙に遅かったので諦めて出てきた。自分のバッグが重いからと、注文の多い料理店にいそうな猫の整髪料を渡され、鞄に突っ込む前に1枚。

f:id:guangtailang:20180607203026j:image穴の向こうのパティオ。f:id:guangtailang:20180607203039j:imageすれ違うには狭い歩道。f:id:guangtailang:20180607203049j:image母親より食いかけの生菓子をもらう。そういえば、Hさんが沖縄に行きたいと言い出し、ハイシーズンの沖縄旅行の費用をちょっとみたら、やはり相当に高い。南国ということでいえば、済州島や高雄に行くほうが大分安上がりだ。個人的には爽やかな風の吹き抜ける丘で避暑したいなあ。f:id:guangtailang:20180607203116j:imagef:id:guangtailang:20180607203124j:image夜、エドワード・ヤン楊徳昌)の『台北ストーリー』(原題《青梅竹馬》 /1985年/119分)を観る。80年代の台湾に行ったことはないが、映るのは懐旧の念にかられるような風景だ。昭和のいつ頃の風景に似ているのだろう。原題は「幼馴染み」の意味らしい。さらに調べると、李白が30代の時につくった《長干行》という詩が起源で、青梅は未熟な梅で「少女」、竹馬は男の子の玩具なので「少年」を指す。つまり、幼馴染みといっても男女の関係にのみ使う語であるという。f:id:guangtailang:20180607205518j:plain