越のむらさき、先月末の長岡行で2本買ってきたのは東京に売ってないだろうという頭でしたが、御徒町の吉池地下スーパーにあっさり売っていました。灯台下暗し。そりゃ吉池にはあるわよね。湯島天神、泉鏡花の筆塚。「高野聖」くらいしか読んだことないです。実家に行くのに、母親にモロゾフのプリンを買う。神戸を代表する洋菓子メーカーだから文句は出ないでしょう。テーブルの下から実家で飼っている柴犬が顔を覗かせます。人間でいえばおばさんだが、可愛らしい顔をしている。向かいに座る母親の靴下も柴犬。彼女の柴犬好きが凄いわけです。神戸の祖母が高齢のため施設に入って以降、母親は定期的に往復しているのだが、最近、祖母が丹念に整理していた私と弟の写った幼少期のアルバムを持ってきたらしく、Hさんに見せ始めました。横から私も覗いて、手札版というのか、ちょっと劣化して紫のシミが付着しているが、昭和50年代前半の微笑ましい1枚を、スマホで撮りました。ただ、懐かしいという気持ちが湧き起こらない、私の記憶には残っていない映像です。だから、どこか客観的な目で眺めて、この子は昭和50年代前半の私なのだと考えました。実家の2階にあるかつての自室から、『空の怪物アグイー』を見つけ出しました。といっても、書棚のわかりやすいところにあった。背表紙の下部が退色を免れているのは帯がついていたんだろう。懐かしい一冊です。