26日夜、ラグビーW杯のイングランド対アメリカを観る。ほとんどの時間、イングランドがアメリカの陣地で試合を進め、結果的にはかなりの点差がついた。しかし、両国とも最後までファイトしていた。考えてみれば、スポーツ大国のアメリカがここまで劣勢に立たされ、スコンクぎりぎりまでいくというのもラグビー以外ではなかなか見ない光景だ。
試合終了間際のイングランド、ジョージ・フォード。178cm、84kg(プロフィールにゆらぎがあるが)で選手の中ではもっとも小柄。
他の選手と比べるとここまで小さい。
イングリッシュローズおばさん。165cm、64kg。
ここまでで、あれ、カナダわりかし簡単にトライ許すなと思う。
26日夕刻。仕事の合間に帰宅して観たイタリア対カナダ。こちらも大差がついた。イタリアはティア1で唯一予選プールを突破したことがないが、この試合は強さが目立った。ちなみに東平尾公園博多の森球技場の芝生がやたらとめくれて、係の人間がそのたんび踏んで直していた。この画像でもグラウンドの左側の方がそうなっている。
試合開始早々のイタリア、トンマーゾ・アラン。184cm、92kg(プロフィールにゆらぎがあるが)。
本日27日は試合が組まれていないので無聊を託つことになる。夜は吉村昭先生の『ふぉん・しいほるとの娘』のつづきでも読もうか。吉村昭先生の代表作としてよく挙げられる本作、以前は中途でうっちゃってしまい再読している最中だ。ラグビーの試合のように前半と後半に分かれているが(新潮文庫で上下2分冊)、前半は1820年代の長崎出島を舞台に、シーボルトと妻其扇(お滝・瀧)、その周囲の人物について書かれており、「オトシャマ」とシーボルトを呼ぶ娘の稲(お稲)はまだ幼い。
シーボルト事件に連坐して多くの日本人が過酷な刑を受けたが、吉村昭先生はその顛末を淡々とした筆致で描いてゆく。なまじっか感傷的な文章より、それが却って凄みを感じさせるのはいつもの通りだ。
興奮してラグビーのネクタイを通販で買ってしまった。明日のアイルランド対日本もそうだが、ティア1のチームをティア2のチームが倒したら、それはもうランキングどうこうじゃなく大番狂わせなのよね。
よく言われるけれども、ラグビーは勝敗が決したのちも最後までおもしろいスポーツ。
28日昼。アルゼンチン対トンガ。前半にアルゼンチンがビャビャビャビャッと4トライを重ねあっさりボーナスポイントを獲得するが、後半はトンガの粘り強さに苦しめられ、得点なしで終わる。28対12。 アルゼンチンはたしか自国出身選手の割合がいちばん高いのだが、バスケットボールも非常に強いし、サッカーは言わずもがな、チームスポーツが優秀である。
同日。今夜のところはこの余韻にどっぷり浸かっていたい。終わってみれば勝つべくして勝ったという感じもするのだが、前半空中戦から2トライを許したあたりまでは、ああ、やっぱりアイルランドは強い、7点差以内でついていくのも至難の業だなと思ったものだ。それがなんと終了間際、アイルランドの方が7点差以内の勝ち点1を拾いにいくとは。アイルランドがW杯でティア2のチームに負けたのは初めてだという。やはり偉業と言わざるを得ない。
「ラグビーW杯で起きた5大番狂わせ」(サンスポ.com)をみても、日本が南アフリカを破った以外はそこまでの番狂わせ(ジャイキリ)感はない。今日の試合が載るべきだろう。
マカゾレ・マピンピ。184cm、90kg。脚がめちゃんこ速い。W杯前の試合で日本も何度も切り裂かれた。
同日。南アフリカ対ナミビアの隣国対決だが、実力差は歴然。9トライの猛攻でスカルク・ブリッツの試合後インタヴューはにこにこだった。182cm、100kg。この人は笑顔よし。