川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

榨菜の罐詰

f:id:guangtailang:20190929231243j:image29日午前9時。ベッドに横臥しながら昨夜の日本勝利に対するラグビー強豪国の反応をスマホで読んでいると、Hさんが新大久保にしか売っていない榨菜を買いに行くからついてきてくれろと言う。新大久保にしか売っていない榨菜とは何だと反問すると、上海姐がそう言っているのだと写真を見せてくれ、罐詰で重いからリュックサックでおぶってくださいと話がどんどん進んでいく。上海姐が誰だかもよくわからないが、そこでぴんと閃いたのが、新大久保に行くのなら昼飯に羊肉串を食べようということ。私の人生もすっかり巻き込まれ型になってしまった。そんな状況の中での閃きを大切にしたい。  

相変わらず新大久保駅前は人で溢れかえっているが、オーストラリアの黄とウェールズの赤のユニフォームを着た大柄な男たちを見かけた。本日夕方に東京で、予選プール屈指の好カードが組まれている。

上野の系列店は、かつて友人のJがハーモニカフレームと名づけた自動回転式の器具がセットされるが、こちらの店はそれが簡略化されており、自分の指で回して焼き具合をみる。「熟了吗?」とHさんが訊き、「烤一会儿」と服務員が答えたのでやはり北方人でしょう。味道はジューシーだった。

f:id:guangtailang:20190929231256j:image酸菜鱼も注文する。辣くてふたりして噎せる。スープを飲むと唐辛子が咽喉に張りついてしまう。

f:id:guangtailang:20190929231309j:image韭菜饼も注文する。凡庸な表現で恐縮だが、外はパリパリ、中はジューシー、熱熱でうまい。Hさんは午後1時半から上野で用事があり、私は家でラグビーを観るので、上島珈琲店で黒糖ミルク珈琲を飲んで別れる。

f:id:guangtailang:20190929231404j:imageリュックサックにこれだけの罐詰を入れて帰宅。たぶん新大久保以外でも売っていると思う。

f:id:guangtailang:20190929231416j:imageジョージアの紫のユニフォームはなかなか良い。ところで、いつからジョージアだったろう。グルジアがかつて支配をこうむったソ連邦、ロシア語由来なので忌避され、ジョージアに変更になったというが。

*試合後の会見中にロシアの音楽がかかり、ジョージアの主将と監督が抗議したという。音楽は大会組織委員会が用意したジョージア人が歌ったロシアの音楽だった。

f:id:guangtailang:20190929231533j:imageジョージアは力自慢、フォワードの体重でも1人あたり10kg以上差があり、試合全体にわたってスクラムで圧倒し、ウルグアイはペナルティを繰り返した。解説者が言うように、ウルグアイは中3日で疲労が抜けていないようにみえた。

f:id:guangtailang:20190929231628j:imageそれでもウルグアイは前半くらいついていたんだ。後半バテて、7対33。

f:id:guangtailang:20190929231642j:imageフランス人主審、照り上がるロマン・ポワト。44歳。

f:id:guangtailang:20190929231655j:imageワラビーズレッドドラゴン。小型カンガルーと赤い竜を比べれば、後者が強力に決まっているが、伝説じゃねえか実在すんのかと言われてしまうきらいはある。ちなみにスプリングボックもワラビーに負けず劣らずかわゆらしい。

f:id:guangtailang:20190929231733j:imagef:id:guangtailang:20190929231747j:imageティアを大相撲の番付に例えるやり方があるが、これは横綱大関といった感じ。ただ、横綱が本調子でなく、大関は上り調子の時に当たった。

f:id:guangtailang:20190929231759j:imageまだ明るさの残る空。

f:id:guangtailang:20190929231845j:imagef:id:guangtailang:20190929231902j:imageせっかくいいところなのに、Hさんが罐詰の蓋を切ってくれと持ってくる。画面を凝視しながら手を動かす。

f:id:guangtailang:20190929231911j:imageフィジー戦と同じで後半オーストラリアが反撃するが、ウェールズが逃げ切る。アイルランドもこれらと同レベルのチームだと考えると、よくもまあ勝ったとあらためて思う。