川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

スーパーカー2台

f:id:guangtailang:20191014111612j:image13日昼、颱風の影響が軽微だった東大阪市花園ラグビー場。トンガ対アメリカ。これぞアメリカおやじという連中。裸に星条旗のオーバーオールというのが何とも言えない。

f:id:guangtailang:20191014111629j:imageアメリカン・ファミリー。

f:id:guangtailang:20191014111759j:imagef:id:guangtailang:20191014111840j:imageトンガの今大会最終Sipi Tau(大阪にて)。気合いが入っている。34歳のシアレ・ピウタウ主将も代表を退くので鬼の形相で演じる。185cm、99kg。

f:id:guangtailang:20191014111927j:image解説者が実力の拮抗した両チームだが、中3日のアメリカの疲労が抜けていないんじゃないかと言う。それでも前半はアメリカがサイドに展開して連続トライを奪い、5点リードで折り返す。

f:id:guangtailang:20191014112033j:image後半に入ると徐々に疲れの見え始めたアメリカにトンガが襲いかかり逆転、ピウタウ主将のトライもあり、点差がひらいていく。アメリカも追い縋るが、31対19でノーサイド

f:id:guangtailang:20191014112124j:image昨年から北米でMLRメジャーリーグラグビー)も始まったというし、ラグビー強豪国からの移民も多いスポーツ大国なので、一度軌道に乗りさえすればアメリカのラグビーは強くなる。そうこのおやじも考えています。

f:id:guangtailang:20191014112135j:imageアストロノーツ

f:id:guangtailang:20191014112212j:image最後のコンバージョンキックは肩を組んで見守る。

f:id:guangtailang:20191014112226j:imageウェルシュ・ファミリー。理知的な雰囲気を醸している。ウェールズ語は英語の綴りと似ても似つかないが、ウェールズは英語で「よそもの」の意。元からいた人々が少数派になって、後から来た人々にそう呼ばれる悲哀の歴史。

熊本でのウェールズウルグアイの試合はウェールズが控え組中心だったこともあり予想外の接戦となったが、最後はウェールズが突き放し、35対13。ウルグアイはガッツのある良いチームだな。ファンマヌエル・ガミナラ主将は照り上がっているが、今年で30。171cmと小柄ながらポジションはフランカーで、大男たちと相対する。本業は会計士だという。

f:id:guangtailang:20191014112339j:image13日夜。試合は行われた。まあ、それまでに舌戦やら何やらいろいろあったが、とにかく行なわれた。僕も朝から横浜国際総合競技場の状態をTwitterで何度も調べてしまった(調べる時は〝日産スタジアム〟)。それでこの施設が颱風の時にこそその真価を発揮するものであることを知る。会場設営する画像を発見し、公式サイトが発表する数時間前には試合が行われることがわかった。颱風の被害が次々と明らかになる状況で、日本のプライドを試合開催と試合内容の両方でスコットランドに見せつけるようだ。

f:id:guangtailang:20191014112403j:imagef:id:guangtailang:20191014112431j:imagef:id:guangtailang:20191014112450j:imagef:id:guangtailang:20191014112507j:imagef:id:guangtailang:20191014112520j:imagef:id:guangtailang:20191014112552j:imagef:id:guangtailang:20191014112605j:image福岡堅樹と松島幸太朗スーパーカーコンビが並走し、濃紺トラックのあいだを切り裂いたのは爽快だった。このトライに限らず、日本の4トライはすべて見事という他ない。オフロードパスをつないで、最後稲垣啓太がどすんとゴールポストの真ん中に決めたのはオールブラックスかっ!と思わせたし、ラファエレ ティモシーのグラバーキックに反応した福岡が飛び出しキャッチ、敵を置き去りして飛び込んだのも、後半早々、ターンオーバーからまたも福岡が独走トライを決めたのも。あの娘僕が独走トライ決めたら どんな顔するだろうとはこのことだ。

日本のプレイには鬼気迫るものがあった。と同時に不動心があった。具智元(グ・ジウォン)や堀江翔太が傷み、スコットランドに意地の3トライを奪われても、慌てている様子は少しもなかった。ティア1チームは相手のミスや焦りに乗じて襲いかかるが、日本はがっぷり四つに組み止めていた。むしろ、スコットランドがジリジリしていた。途中交代で入った中島イシレリ、ヴァルアサエリ愛、ヘルウヴェなど重量級の貢献も大きい。

レギュラーメンバーで臨んだスコットランドは日本に完敗した。