川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

泥だらけの梨狩り

f:id:guangtailang:20220828155906j:image足元がぬかるんでいるだろうという考えは出発前に頭を掠めないこともなかった。が、自宅周辺のザーザー降りが白井市(人口6万2千余)ではどのくらいか、おんなじくらいなら梨狩りどころじゃないだろう、下より上の方ばかり意識がいって、Hさんとも傘が使えるかとか、いや雨合羽だろうとか、どっちにしろめんどくさいな、そんな話をしていた。外は秋のように涼しい。

f:id:guangtailang:20220828155918j:image下道に降りてから信号やら踏切で時間がかかる。クルマも多い。それでも予約通りの時刻に着き、受付を済ませ、渡されたビニル袋を腕に通して梨狩りに向かおうとすると、Hさんがトイレと言い出す。訊けばコロナで園のトイレは貸していない。園のおばちゃんが近くのコンビニまで行ってくれろと言う。さらにHさんを見て、 傘は差せない、これくらいの高さだからと園の息子らしい筋骨の逞しい男が言う。Hさん不満顔。そぼ降る雨の中、敷地から出て、とぼとぼとコンビニを往復する。

思い出したのだが、この園には過去一度来ている。その時園のおっさんのつっけんどんな対応に僕は立腹したのだ。そのおっさんは園主だから勿論今日もいる。おばちゃんと息子は言葉が滑らかに出ることもあり、ホスピタリティを今回かなり感じた。ただ、おっさんはというと…  無論悪い人じゃないと思うが、やはり愛想のなさが目立つ。一所懸命うまい梨をつくっているのだからそれが第一義で、ホスピタリティは二の次三の次という昔気質も理解できないわけじゃない。ただ、ホームページや予約サイトを通じて客を呼び、駐車場に次から次クルマが入ってくる人気の観光梨農園として商売をしているのであれば、やはりホスピタリティは必要だろう。これは推測だが、もしかしたら観光農園は息子とおばちゃんの発案で、おっさんは乗り気でないのかも知れない。

梨狩りは10kgオーバーとなり、おばちゃんと息子が「ありがとうございます」と力強く言う。おまけを2個くれた。支払いを済ませるとHさんがこの場で試食したいと言い出し、おばちゃんが「ここはダメなんだけど、クルマの中でならいいわよ」とナイフと皿、皮入れのビニル袋をくれる。あとでホームページを見るとこの辺りの注意事項も告知してあるのだが、以前にも書いたように果実狩りは急に思い立ったり、何かのついでに寄ることもあるわけで、客はそれらを子細に読んではいないという前提で応接すべきだと考える。車内で剝いた梨はみずみずしく甘かった。

f:id:guangtailang:20220828155929j:image小一時間で梨狩りを終え、道の駅しょうなんでランチ。雨は上がった。時刻はまだ昼過ぎということで、ひとつ壮年は閃いた。千住の行きつけのコーヒーショップの系列店が土浦(人口14万2千)の駅ナカに出店している。千住と土浦と京都市動物園にあるのだ。こういう時でないとなかなか行かないだろうと関東平野を27km北上した。

f:id:guangtailang:20220828155937j:image千住との違いはラテアートがなく、全面白く泡立っていた。ガラスの向こうは券売機である。常磐道で午後3時帰宅。

f:id:guangtailang:20220829164729j:image