30日、晴天。冬らしい凛冽な空気に頬を冷やされながら、西川口へ。Hさんの仕事仲間の餃子パーティ(饺子活动)があるというので便乗。普段全然乗らないが、京浜東北線の快速って日暮里停まらないのだった。それを失念したおれが日暮里のプラットフォームでHさんに責められ、20分ほどロスしながら到着。会所は駅から徒歩1分の好立地。入口のドアを開けると20坪ほどの空間が見渡せ、見知った顔が何人も。そのほとんどが福建人。未就学児もいる。おれは餃子を包めないから、みているだけ。そんなおれが云うのも烏滸がましいが、南方人も皮からつくるのだなあと眺めていると、どうもあんまり手付きが慣れていない。帰宅してからHさんが云っていたが、今日餃子をつくっていた人たちは普段さほど料理をしない人たちが多かった、餡も皮もそうだったと思う。だから味道も良くなかった、と。これはHさんの水餃子の方がうまいから、頷ける。酢が日本のやつだったのも、個人的に不満足を感じた。西川口なのだから、いくらでも黑醋を売る商店があるだろうに。中に、北京や大連、遼寧省の他地域の人もいたが、彼女たち北方人はどう感じたであろう。 大晦日。数日前から『細雪』を読み始めている。読もう読もうと思ってこれまでうっちゃってきた長編を、年末年始で読むのも一興と考えて。三女雪子の顔のしみの話から白系露西亜人が出てきて、食事に招待されたあたりまで読みすすめた。大連を旅行した時、司机(タクシードライバー)に云われて以来、大陸では何度か韓国人に間違われた。眼鏡をはずしてみるとやはり韓国人にみえなくもない。