川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

八月の濡れた砂 ~舟山南沙~

15日午前、一路舟山群島へ。 大陸から島へ、海上に架かる橋を渡るわけだが、ディンディンが跨海大桥(クアハイダーチャオ)と呼ぶそれは最大島である舟山島の西側にあるわりかし大きな金塘島へと至る金塘大橋だ。f:id:guangtailang:20180820221200j:image金塘大橋を快走する。ここまで、台風の影響は受けていない。f:id:guangtailang:20180820193718j:image汽水域だからか、単に汚れているのか、その両方なのか、海の色はコーヒー牛乳色。f:id:guangtailang:20180820193734j:image高鉄やクルマの車窓から、大陸の茫漠たる平野を見ていたからか、島のもこもこと緑の山が連なる、その麓に家屋がへばりついている風景を見て、日本を感じた。f:id:guangtailang:20180820193831j:imagef:id:guangtailang:20180820193848j:imagef:id:guangtailang:20180820193926j:image今夜は舟山島の海中洲国際大酒店の別棟に泊まる。大きなホテルだ。f:id:guangtailang:20180820193948j:image部屋からの眺め。南国ムードあり。ここでもHさん、その妹と同室。f:id:guangtailang:20180820215036j:plain別棟入口。f:id:guangtailang:20180820215123j:plain本館のレストランで昼飯を食べたあと、舟山島の右斜め下に橋で繋がっている朱家尖島(ヂュージァージエンダオ)の南沙へ海水浴に繰り出す。f:id:guangtailang:20180820215445j:imagef:id:guangtailang:20180820215239j:plainf:id:guangtailang:20180820215634j:plain汽水域だからか、汚れているのか、その両方なのか、海の色はコーヒー牛乳色だ。それでも、ひとたび水に足を入れると、気持ちよさに衣服が濡れるのも構わずはしゃいでしまう。ディンディンと女朋友は水着を持参していたので、歓声を上げながら波に突っ込んでいく。Hさんも唐辛子柄のワンピースをびしょびしょに濡らしながら波と戯れている。Hさんの妹は荷物番。のち、交代して遊んだ。f:id:guangtailang:20180820215941j:image午後6時半、帰路に就く。私は替えを持っていなかったので、乾き始めて塩の線の浮いたズボンと、そして蹠にいくらか砂の溜まっているサンダルを履いて助手席に乗っている。やがて海上に浮かぶ妖しいネオンの館が見えてきて、ここが晩飯の場所だという。店内に足を踏み入れると、飯時なのに意外や閑散としており、Hさんが表示された値段を見て、高過ぎると言い出す。だからさっき、南沙の店で食べれば良かったのよ。妈妈、もう入ったんだからここでいいじゃないか。おれが払うんだから。そうゆうことじゃないでしょう。と、親子の諍いが多少あり、服務員も傍らで苦笑いしていたが、結局はここで食べる。建物は面白いが、味道は一般般(イーバンバン)だったな。f:id:guangtailang:20180820220829j:image
f:id:guangtailang:20180820220833j:imagef:id:guangtailang:20180820230600j:imagef:id:guangtailang:20180820230511j:image明日は普陀山へ船で渡る。