川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

7月、玄界灘へ

f:id:guangtailang:20180622104752j:imagef:id:guangtailang:20180622104800j:image詩の翻訳、といっても漢字を共有しているので、中文の詩だけみせられてとしても、簡体字とはいえ、なんとなくイメージが浮かびます。

僕は根気に欠けるから、定点観測の撮影はできないけれど、その行為自体には非常に関心を持っています。それらの中に定着された日々の変化、差異、一回性あるいは反復性みたいなものに。

f:id:guangtailang:20180622110919j:image福岡空港行のチケットを取りました。あと、宿とレンタカー。ホテルがどこも満室で、中心部からちょっと離れた場所になったのですが、その時期、博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)というお祭りがあるらしい。呼子の透明なイカを食べることが一大目的ですが、玄界灘という語自体になにかしら惹かれ、今から興奮しています。唐津市、人口12万3千余人。

f:id:guangtailang:20180622170131j:image蕾がぼろりんと落ちたハイビスカスが、それにもかかわらず花を開いたので、母親が花瓶に活けました。これはふつうのハイビスカスと違って花びらが重なり合っていて面白いでしょう。ハイビスカスは始末がいいというか、ぱっと咲いてしゅっと萎んで、干乾びて、枯れる時も花びらをばらばら落としたりしないのよ。

f:id:guangtailang:20180622225700j:imagef:id:guangtailang:20180622225715j:imagef:id:guangtailang:20180622225728j:image午後6時半より業界青年会ランウオーク同好会。いつもより下流隅田川沿いをウオークしました。のち、懇親会。

帰宅するとこんな話があった。日曜日にHさんの仕事仲間の会所で、東北人(ドンベイレン)による中国語普通話の発音講座が開かれる。それに僕も参加せよという。受講生はHさん含め南方人(ナンファンレン)。ここで少し説明すると、ドンベイレンというのは中国東北部黒竜江吉林遼寧の3省出身者のことを指し、彼ら彼女らは中国語普通話の発音において標準的だと言われている。一方、ナンファンレンの定義はいくつかあるが、ここではざっくりと長江以南出身者ということにして、彼ら彼女らの住む地域は方言が多様で、普通話の発音が標準的でないとされている。たとえば、Hさんは普通話杭州方言、上海語少々、日本語少々を話すが、普通話の発音は標準的でない。無論、それが悪いということはまったくない。ただ、Hさん自身、普通話発音の矯正をしたいという気持ちはあるようだ。その講座では、受講生の発音をみるために各々テキストを用意し、読み上げるらしい。それを聞いて、僕は躊躇った。僕ただいちにんが日本人であとは中国人という空間で、中文のテキストを読み上げるのはかなりのプレッシャーじゃないか。休日は暢気に過ごしたいのだ。だいたい、シャオルベレンに何を読み上げろというのか。Hさんにそう問うと、あなたは読書家なんだから、タンスを読めばいいじゃない。タンス? 箪笥? すぐにはそれを指示する中文の単語が浮かばず微信で送ってもらうと、「唐詩」とあった。なるほどそうか、ナンファンレンの受講生にルベレンが混じっても、普通話の発音講座ならやれるかも知れない。僕は参加を決めた。