川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

ベッドの上でプリッツをかじる

f:id:guangtailang:20210720161848j:image入院6日目。朝7時。広い方の風呂に入る。脱衣所、シャワー場、浴槽に差し込む朝陽を浴びて陶然とする。8時半、うんこがそろそろ普通便に近づいてきて、肛門が痛い。院長先生がおっしゃるには、患者は皆このタイミングが痛いと言うそうだ。座薬を入れてもらい、病室でウトウトしていると11時半に売店の人が商品を届けに来るのを忘れてしまい、連絡が入る。Zパッド、プリッツ(旨サラダ味)など。

ところで、現在一般的に用いられる痔核根治術である結紮切除術(半閉鎖法)の〈紮 さつ〉の字は普段まず見かけないが、【①たばねる。からげる。くくる。しばる。②とどまる。軍隊がとどまる。】という意味だそう(漢字ペディア)。なるほど、たしかにそうゆう手術なのだ。

結紮(けっさつ、英: ligation)は、医療においては、外科的処置の際に用いられる身体の一部や医療機器を縛って固定する技術のこと。字の意味は「むすび、からげる」ことであるが、医療においては特定の技術を示す。(Wikipedia

15時40分。狭い方の風呂に入る。躰が明らかに薄くなっているのがわかる。が、ここには体重計がない。病室に戻ってまたウトウトしてしまう。そのあいだに廊下側にまた新しい患者が来たようだ。いちにちの大半をベッドの上で過ごすとはこうゆうことかと身に沁みてきた。ひととき川沿いを散歩できたらどんなに違うことか。もうそろそろ窓から雨の景色も見てみたい。