書棚の整理をしようとして余計散らかってしまうというありふれた現象。やりながらウィスキーをたいして飲んでいるわけじゃない。WW(ウィスキーウォーキング)の時の方が多いくらいだ。だから途中で怠くも眠くもなっていない。こうしてブログを書いているくらいだから。ともあれ、今日はこれで終わり。明日以降につづく。
コンビニの裏手の細い道で、ちょうどよい高さの箱に腰掛けてタバコを燻らす女。休憩時間なのだろう。オレンジ外灯の光線が煙りを鮮明に浮かび上がらせる。そういえばさっき、車道と歩道の境い目で子どものネズミが斃れていた。長い尻尾の先に白い紙片が付着していたが、あれはシールか何かか。それが原因で死んだわけでもないだろう。わたしは彼女の後ろを靴音を響かせながら通り過ぎる。振り向きなどしない、夜をみつめるただの女。
(『詩のレッスン』小学館 1996)より