川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

海辺の光景

f:id:guangtailang:20200830165924j:image強い陽射しの下、展望塔から防風林越しに太平洋を臨む。無意識に金属板に腕を乗せて、危うく火傷しかけた。その腕はすっかり褐色だ。あたりに人気はなく、妙な静けさに包まれており、流れる汗の音さえ聞きとれそう。

f:id:guangtailang:20200830170025j:imageHさんは展望階にハナから上る気がなく、下の日陰で休んでいる。あんまり待たせてもアレだし、先日熱中症の気味があった壮年なので、早くも階段を下り始めた。ゆっくり、一段一段踏みしめて。目がチカチカするわけでもないが、段を踏み外して転げ落ちたら大変。打ち所が悪けりゃ絶命するかも知れない。熱中症を身をもって体験してから慎重になっている。踊り場で立ち止まって帽子をとり、広い額の汗をぬぐう。毛は薄いが、頭はしっかりしている。

f:id:guangtailang:20200830170044j:imageしかし、烈日に晒された海辺(かいへん)になぜいるのか。こんな日は冷やされた部屋で大人しくしていればいいものを。そうは言っても、Hさんのリクエストで梨狩りに山武まで来たから、こちらは壮年のリクエストで太平洋も見たかったわけ。見られるなら、どうせなら海が見たい。そうゆう気持ちが歳をとるごとに強くなっている。

目的の梨園はコロナ予防対策で梨狩りをやっていなかった。果実狩りを身上とするHさんは落胆した。事前にもっと調べるなり、連絡するなりすればよかったのだけど。ただ、豊水を購入することは可能だった。それで3袋と2箱買い、袋はかたちがふぞろいとか規格に乗らないといった理由でだろう、5〜6個1,000円。箱はHさんが世話になっている仕事仲間と客、それぞれ板橋と大田の住所に郵送を依頼。12個3,100円・送料1箱1,200円。サーヴィスでくれた梨を車内でかじってみるとすごい水分で、ぼたぼた滴が床に落ち、さすがに豊かな水の玉だった。

f:id:guangtailang:20200830170223j:image放置された建売の北側で涼を取る長い猫。そういえば、伊丹十三記念館のオンラインショップで黒猫のTシャツを買った。3,520円。なんとなくこやつにインスパイアされた気もする。

f:id:guangtailang:20200901002314j:imagef:id:guangtailang:20200831093403j:image道の駅季楽里あさひに寄り、現在は無料開放されている東総有料道路(11.4km)を通って、東関道。午後4時過ぎ帰宅。