川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

貴方がムースーロウ派で良かった。

紅白のドラゴンフルーツ。f:id:guangtailang:20180924213015j:image実家にある狗の置物。ドラゴンフルーツいらっしゃいませ~。f:id:guangtailang:20180924213024j:imageドラゴンフルーツは甜みの控えめな果実だが、紅は白よりもやや甜みが強い。でもいずれにしろ他の果実に比べ甜みが控えめで、これを食べたあとにキウイフルーツや柿を食うと随分甜いと感じる。ちなみにこの紅は衣服についたらとれない紅だ。f:id:guangtailang:20180924213031j:image実家を辞してお茶の水に至る。湯島聖堂を下りながら秋葉原に向かう。先日は足利学校孔子像、今日は湯島聖堂孔子像を拝む。高さ4.75mで、世界一大きい孔子像というのはわりかし有名な話。

「身長は9尺6寸、216cmの長身(春秋時代の1尺=22.5cmとして計算)で、世に「長人」と呼ばれたという(『史記孔子世家)。 容貌は上半身長く、下半身短く、背中曲がり、耳は後ろのほうについていたという(『荘子』外物篇)。」Wikipedia

という孔子についての記録だが、これはオーバーとしても、孔子の出身地である山東省(当時は魯の国)の人間が大きいのは事実である。現在に至るも男女とも体格が良い。連日、なぜか日本のワイドショーを賑わせているファン・ビンビン(范冰冰 168cm)も山東省の出身だ。蛇足ながら魯菜と呼ばれる山東料理の代表的な一品に、豚肉と木耳の玉子炒めの「木須肉」がある。日本でも馴染みの料理で、私もちょくちょく店で注文する。この木須肉を、日本の著名な中華料理店チェーンでは「ムーシーロー」と表記している。またよその店では「ムーシューロー」、「ムースールー」、「ムースーロウ」、「ムスロウ」などの表記も存在するらしい。かつてこの料理は「木樨肉」と書いた。この木樨はキンモクセイなどモクセイ科の植物のことで、つまり炒めた玉子のふわふわした感じをキンモクセイの花に見立てたわけである。それがいつしか木須肉になった。「樨 xi1」であればたしかにシーの音が近いが、現代では木須肉と書かれているわけで、「須 xu1」だとシューが近い。「肉 rou4」はーで伸ばさずにロウでいきたい。とすれば、「ムーシューロウ」とするべきだが、この難問を中国料理に詳しい友人に問うたところ、日頃、中国語の発音(発話)を日本語の仮名に移す際の限界性にも言及している彼が、「ムースーロウ」と決断的に呼んだ。実は私も過去にそう書いていたのだ。貴方がムースーロウ派で良かった。f:id:guangtailang:20180924213037j:imagef:id:guangtailang:20180924213045j:imagef:id:guangtailang:20180924213055j:imagef:id:guangtailang:20180924213100j:image