川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

関東平野の夕日

f:id:guangtailang:20211115095639j:image午後4時半、関東平野の道を走る。進行方向に綺麗な夕焼けが見え、助手席からそれを撮る。Hさんの帰国が迫り、その前に一度と両親、犬と一緒に出かけた。脊柱管狭窄症を患う母親が長時間のドライブに耐えられないので、つくばとその周辺。

f:id:guangtailang:20211115095646j:image竜ヶ崎市(人口7万6千弱)の標識がこのような低さで歩道に立っている。歩道にひとは見当たらない。後ろは豪農の家か。ひとそれぞれ感じ方があるだろうが、僕がもっとも〈関東平野〉を感じたのは、つくばみらい市(人口5万1千余)にある間宮林蔵記念館を訪れた時で、館から少し離れた場所にある利用者の駐車場にクルマを駐める際、眼前に土煙りの舞う茶色い平地が遠くまで広がっていた。駐車場だってアスファルト舗装した広い空間というだけでラインもなく、どこに駐めたっていいのだ(端っこに並べて駐車したけれど)。ここは駅からの徒歩圏ではない。それでも試みに駅からの時間を並べてみると、

常総線稲戸井駅から徒歩51分、戸頭駅から徒歩55分、ゆめみ野駅から徒歩57分

となっています。クルマで来るしかないやんけ。

f:id:guangtailang:20211115095655j:imageペニーレインつくば店で犬を遊ばせ、ゴルゴンゾーラのパンを買おうとしたら売り切れだった。ここは大変に繁盛しており、今日もレジを待つ列がつくられている。服務員に次の焼き上がりを問うと30分後だというから諦めた。

f:id:guangtailang:20211115095706j:image時間はどんどん遡っているのだが、イオン近くのイタリアンレストランで昼飯。ここも非常に繁盛している。母親が初めての僕とHさんに、あれがオーナー、向こうのひとが奥さん。と手で示す。オーナーはシェフの恰好、奥さんは黒ずくめにエプロンで、ふたりとも高齢だがキビキビと動き回っており、おふたりが率先してああだから、働いてるひともそれに倣うのよね、と母親は感心しきりである。

f:id:guangtailang:20211115095713j:image都道府県魅力度ランキング(ブランド総合研究所調べ)で茨城が最下位なのに少しは腹を立てている僕だが、まあそんなものは無視すればいいんでね。阿見町出身のSの奥さんは歯牙にもかけていないだろう。同じく北関東で順位の低い群馬県知事の山本一太がランキングの評価根拠に不審を抱き、自県の経済的損失につながるので〈法的措置を含めて検討する〉と言ったらしいが、気持ちはわかるがそれも少しキバり過ぎだと思う。逆に常に上位にくる北海道の凄まじいところをlynnosukeに訊いてごらん。〈北関東〉というカテゴリーをつくって、しょっちゅう経巡っている僕は、茨城も栃木も群馬も見どころが多く素晴らしいとずっと思っているのだ。

f:id:guangtailang:20211115095720j:image