川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

3日、4日。

f:id:guangtailang:20210503174535j:image3日、晴天。父親が山梨方面に華さんを連れて行きたいと中央道にのぼったが、案の定、地獄の渋滞に巻き込まれ、脊柱管狭窄症を患う母親がそれ見たことかと怒り、隣りに座る華さんもなんとなく同調、助手席のおれも後部座席のふたりに同調、3対1で勝負あり、山梨を諦めて調布で下りた。父親が尿意を我慢できず、多摩丘陵を適当に走った先のマクドでトイレ休憩。それでいてまたコーヒーを飲む。「昨日の夜から、たどり着かなそうだったら途中でも潔く引き返してねって、この頑固な人に言ったのよ」と母親。店舗内よりドライブスルーが混んでいた。

マクドで地図を広げていた父親が小山田緑地に寄ろうと言い出す。華さんは勿論のこと、我々全員この辺りの土地には縁もゆかりもなく、車窓の景色はその分新鮮に映った。新緑がもこもこと生い茂る手前に並ぶ高台の家を見た母親が「神戸の垂水みたいね」と呟く。小山田緑地は駐車場が閉鎖、犬連れも禁止ということで引き返す。そんな気はしていた。しばらく走るうち、またも尿意を催した父親が都内唯一の道の駅という八王子滝山でのトイレ休憩を提案する。ところが、近くまで来ると大変な混雑で、右折レーンから駐車場に入ろうとしても前がまったく動かない。左折で入るクルマが無論優先で、長い信号を待ってもこっちからは1台しか向こうに行けない。いよいよ漏らしそうな父親が運転を替わってくれと言い残し、トイレへ駆け出す。飯を食ったり、買い物の予定もあったが、われわれさんにんは相談の末、離脱するよと車線をはずれ、しばらく先にクルマを停めた。父親が怪訝な顔で信号をわたってくるのがバックミラー越しに見える。

f:id:guangtailang:20210503174549j:image2日の晩。11時前からラグビーの欧州クラブナンバー1を決めるハイネケンチャンピオンズカップを観る。フランスのラ・ロシェル(スタッド・ロシェル)とアイルランドのレンスターの準決勝。この黄色いユニフォームは前者。試合はラ・ロシェルが勝ち、初の決勝進出だそうだ。決勝で待ち受けるのもフランスのトゥールーズ。アクロバティックで藝術的なイメージがある一方、骨太で職人的なイメージもあるフランスおよびフランス人。知らんけど。午前1時就寝。

f:id:guangtailang:20210503174600j:image結局、圏央道にのぼり、日高のサイボクハムへ。遅い昼飯、買い物。犬がいるから、あんたたちだけで食べてきなさいという言葉に甘え、

f:id:guangtailang:20210505002618p:image華さんお気に入りの屋内BBQ。60分待ち。両親はパンや惣菜を買ってテントの下で食べるようだ。おれはここに来ると必ず狭山茶コーラを飲む。茶の苦味と炭酸のの調和。

f:id:guangtailang:20210503174617j:image銀のトレイが届くや、華さんの食欲が増進する。おれの両親が一緒に食べられなくて気の毒だと言いながらばくばく頬張っている。

f:id:guangtailang:20210504182544j:image4日、晴天。天気がいいなあ、今日だってどこも混むんだろうなあ、と呟く。洗濯や掃除など終え、テーブルで熱いお茶を飲んでいる。茶葉は彼女の父親の手造りだ。すると、ふいに華さんが湧水汲みを言い出す。時刻は11時。彼女は席を立ち、早くも納戸からポリタンクを引っ張り出している。こうゆう時は有無を言わせないスピード感がある。たしかにしばらく行っていないのだ。こうなったら結局行くしかないんだろう。東北道だし、昨日ほどの渋滞はない。

f:id:guangtailang:20210504182552j:image磯山弁財天からの眺め。白蛇が祀ってあり、華さんが日本にもいるのかと訊く。西湖の白蛇伝を踏まえての質問か。湧水の汲み場が今日はちょっと汚れており、藻がたくさん浮いていた。

f:id:guangtailang:20210504182558j:image道の駅どまんなかたぬまに寄る。遅い昼飯を食おうと提案するが、彼女はおひとりでどうぞと言い、買い物に行ってしまう。出流原の豆腐屋で買ったきらず揚げをクルマの中で食い過ぎたのだろう。仕切りのついたカウンター席に座り、Mのことをぼんやり考えながら鉄火丼を食った。向こうはおれほどには相手のことを脳裡に浮かべてないだろうなどと思いながら。28ならそのことに苦しんだろうが、幸い45の壮年だった。

渋滞はしたが、まだ多少流れるから中央道とは違う。あの二車線はぴたっと止まってしまうから。午後6時頃帰宅。